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更新日:2024年4月1日更新
福島DPAT
DPAT(災害派遣精神医療チーム)について
自然災害や航空機・列車事故、犯罪事件等の集団災害が発生した場合、被災地域の精神保健医療機能が一時的に低下し、さらに災害ストレス等により新たに精神的問題が生じる等、精神保健医療への需要が拡大します。
このような災害の場合には、被災地域の精神保健医療ニーズの把握、他の保健医療体制との連携、各種関係機関等とのマネジメント、専門性の高い精神科医療の提供と精神保健活動の支援が必要です。
このような活動を行うために都道府県によって組織される、専門的な研修・訓練を受けた災害派遣精神医療チームがDPATです。
福島県DPATについて
福島県は、県内外で大規模災害等が発生した際、速やかにかつ適切に、被災地域の精神科医療及び精神保健活動の支援を行うため、「福島県災害派遣精神医療チーム(福島DPAT)設置運営要綱」を定め、福島DPATを設置しています。
DPAT活動内容
- チームは精神科医師、看護師、業務調整員(医療活動を行うための後方支援全般)を含 めた数名で組織されます(先遣隊は精神保健指定医が必須条件)。被災地では他のチームや災害本部や現場指揮者、自衛隊、DMAT(災害派遣医療チーム)など様々なチームと連携し、任務にあたっています。また、共に任務に当たるこれら被災者を支える方々の支援もDPATの重要な任務の一つです。
被災地での主な活動
・情報収集とニーズアセスメント
・被災地での精神科医療の提供
・被災地での精神保健活動への専門的支援
・被災した医療機関への専門的支援(患者の別病院への避難を含む)
・支援者(地域の医療従事者、救急隊員、自治体職員等)への専門的支援
・自治体などとの連携
※DPAT事務局ホームページより引用- このほか本部活動、情報発信、精神保健医療に関する普及啓発、活動記録、活動情報の引き継ぎ、活動の終結など多岐にわたります。なかでも先遣隊は、被災地での本部機能の立ち上げやニーズアセスメント、急性期の精神科医療ニーズへの対応等の役割も担います。