頑張る学校応援プラン
「頑張る学校応援プラン」とは?
【これまで】
性質
第6次福島県総合教育計画(改定版)〔2013~2020年度〕の後半4年間の取組を加速させるべく、教育政策の骨太の方向性と必要な主要施策を厳選して打ち出したものです。
特徴
本県の教育をめぐる現状(学力等)について、データによる分析を行い、本県の強みや課題を「見える化」しました。
課題等に応じた有効な「手立て」として5つの主要施策を掲げ、取り組んできました。
【令和3年度について】
第7次福島県総合教育計画が策定中であることを踏まえ、切れ目なく施策を展開するための指針として、1年限りの取扱いとし、次期総合教育計画を見据えながら一部改定します。
福島県の教育の総括と今後の戦略
本県の教育をめぐる現状を分析(SWOT分析)すると以下のとおり(記述の裏付けは「バックデータ集」を参照のこと)
第7次福島県総合教育計画に向けて
第7次福島県総合教育計画の策定に向けて、東日本大震災からの復興・創生の過程や新型感染症の影響を振り返り、育成したい人間像や育む力、ふくしまならではの教育について検討。
東日本大震災からの復興・創生の過程を振り返って
・東日本大震災からの復興・創生の過程で、困難な中でも前を向くレジリエンスや助け合う精神が生まれた。
・県内外とのつながり、対話と協働の文化、福島イノベーション・コースト構想等による新たな産業などが創出されてきている。
・心のケアが必要な子どもの増加、外遊びの自粛による体力低下、避難地域の子どもの減少等様々な課題が生まれた。
・課題そのものを学びとする探究活動、風評を払拭する観点からのGAP教育、極少人数規模のデメリット克服する遠隔合同授業、自分手帳による健康マネジメント力の育成等先端的な教育活動が生まれてきている。
新型感染症による影響
・感染症対策の観点からの長期の臨時休業によって、学力や体力の低下、精神的な影響、共働き家庭の子どもの居場所の不足、給食がなくなることによる栄養面の心配、虐待等様々な懸念が生じた。
・学校は学力保障だけではなく、人とのつながりや体験を保障する他、セーフティネット的役割を担っている。
・ICTの整備・活用が進む中で、一方通行の授業は、オンデマンド授業に代替できてしまうからこそ、体験、コミュニケーション、子どもに伴走し個性を引き出す教師の存在等が学校の強みであることが再確認された。
・このような学校の強みを最大限発揮していくことができるように、学びや学校の在り方を変革していくことが必要である。
⇒主要施策は維持しつつ、上記を踏まえ、第7次福島県総合教育計画の策定を待たずに、本県の子どもたちと頑張る学校のためにやるべきことを速やかに実施
教育庁における5つの主要施策の構造
1 強化戦略 本県教育をめぐる課題を克服する
主要施策1 学力向上に責任を果たす
取組1 ふくしま学力調査やリーディングスキルテストを用いた学力向上
取組2 「授業スタンダード」による授業力の向上
取組3 苦手分野の指導の充実、教員の指導力の向上
取組4 学力向上と生徒の志の育成につなげる高校入試(ふくしま中高接続改革)
取組5 SDGsの視点も活用した、探究的な学びによる学力向上
取組6 ICTを活用した新しい時代にふさわしい教育
主要施策2 教員の指導力、学校のチーム力の最大化
取組1 学校における達成目標や特色の明確化
取組2 多忙化解消アクションプランの推進
取組3 同僚間で学び合うアクティブ・ラーナーとしての教員へ
取組4 教員研修の質的充実
取組5 教職員志願者の確保
主要施策3 地域と共にある学校
取組1 福島県地域学校活性化推進構想の推進
取組2 県立高校へのコミュニティ・スクールの設置
取組3 地域課題探究活動の推進
強化戦略 主なスケジュール
2 復興戦略 震災・原発事故の影響等の脅威を克服する
主要施策4 ふくしまの未来に向けた創造的復興教育
取組1 元気な福島の発信と震災の教訓の継承
取組2 福島イノベーション・コースト構想を担う人材の育成
取組3 12市町村の特色ある教育(学校再開支援チーム)
取組4 「変革者たれ!」ふたば未来学園の中高一貫教育
取組5 小高産業技術高校における小高ならではの教育
取組6 「新」双葉地区教育構想の推進
主要施策5 学びのセーフティネットの構築
取組1 子どもたちの心のケアの充実
取組2 健康長寿に向けた子どもたちの健康教育の推進
取組3 家庭の経済状況等に関わらない学びの環境整備
取組4 特別支援教育の環境の充実
取組5 スマートフォン・インターネットとのつきあい方