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刊行物みんなで「さんかく」 から 未来のために のページです

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
未来のために次代を担う子ども達のために活力ある社会をつくります。
ふくしま男女共同参画プラン
 福島県では、2001年(平成13年)2月に「ふくしま男女共同参画プラン」(以下「プラン」と略。)を策定し、男女共同参画社会の実現に向けたさまざまな施策を積極的に展開してきました。  しかしながら、社会慣行や人々の意識の中には、いまだに男女の役割を固定的にとらえる考え方が根強く残っており、真の平等実現を阻害する要因となっています。  プラン策定後、福島県では、「福島県男女平等を実現し男女が個人として尊重される社会を形成するための男女共同参画の推進に関する条例」を2002年(平成14年)から施行しています。  この条例に盛り込まれた理念や考え方等をプランに十分反映させ、また、少子高齢化の進行、経済の長期低迷、配偶者、恋人などのパートナーからの暴力(ドメスティック・バイオレンス)等男女間の暴力問題が徐々に顕在化しつつあるといった社会経済情勢の変化に対応した施策を展開するために、プランの体系や施策の方向等を見直し、2006年(平成18年)3月にプランを改訂しました。
プラン基本理念  すべての県民が個人として尊重され、性別にかかわりなく、自己の能力を自らの意思に基づいて発揮することができ、あらゆる分野にともに参画し、責任を担う社会  具体的には、右のような社会です。 さんかくパパ すべての人が、性別による差別的取り扱いを受けることなく、互いの性と人権を尊重しあう社会
個人が、性別にとらわれることなく、その個性に応じて、主体的に生き方を選択でき、その選択が尊重される社会
男女が、社会のあらゆる領域における政策・方針決定の場に共同参画できる社会
誰もが、性別にとらわれることなく、家庭・職場・地域における活動と責任を担うことができる社会
一人ひとりが地球市民として多様な価値観を受容し、世界の人びとと連帯して共生できる社会
やじるし
計画推進の視点  基本理念に掲げる社会を実現するため、すべての施策について3つの視点で計画を推進します。 人権の尊重と 男女平等の実現 ジェンダーに敏感な 視点の浸透 女性の エンパワーメントの 拡大
計画基本目標  基本理念を施策展開につなげていくため、5つを計画の基本目標とし、施策を体系づけています。 さんかくママ 1 人権尊重と男女平等を基本とした男女共同参画の推進
2 意思決定過程における男女共同参画の拡大
3 女性のエンパワーメントの推進と自立促進
4 男女がともに家庭と仕事を両立できる環境の整備
5 男女間のあらゆる暴力の根絶と健康支援
男女共同参画ティーンズメッセージ 男女がともに協力しながら「自分らしく」生きていける社会づくり。そんな夢を育む子どもたちの輪が、未来へと広がっています。
小学生部門最優秀賞 「なん・くせ」つけない運動を始めよう
会津美里町立本郷第一小学校 5年 星 悠夏 さん  私は、今まで何回か「女なんだからもっとお行儀よくしなさい」とか「女のくせにだらしないわね」とか言われて、嫌な思いをしたことがあります。こういう言い方は、女はこうでなければならないという差別的な考えから出た言葉だと思います。  「女」という一つの型があるわけではありません。みんな一人一人違った個性を持って生きています。自分の良い所をどんどん出していって、また、相手の良い所も認め合っていく、これからはそういう社会にならなければいけないと思います。  「女なんだから」「女のくせに」という「なん・くせ」をつけて話すことはやめたらいいと思います。そこで「なん・くせ」つけない運動を始めることを提案します。
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中学生部門最優秀賞 ブレーキをかけない女性に
郡山市立郡山第五中学校 2年 大浪優紀 さん  「男女」という言葉を聞いてすぐに思い出したのは、学校の出席番号の変更です。私の今の出席番号は7番です。小学校5年生の時までは30番前後でした。誕生日順にしても、苗字の順にしても、最初が男子、その後が女子と決まっていました。しかし、今は、男子も女子も含めて苗字の順で出席番号は決められています。男子も家庭科で調理実習をするし、私のような女子だって、技術科でのこぎり作業を行います。周りの大人にこのことを話すと、驚く人が多く、なぜ驚くのかと逆に私が驚かされます。  私は、男も女も違うのは性別だけだと思っています。重い物を持つなどの身体的な違いはあるかもしれませんが、もともと持っている能力は同じ人間なのだから、同じ可能性は持っていると思っています。可能性を伸ばすのは、性別ではなくて、自分の考え方だったり、夢に対する情熱ではないかと思います。しかし、男の方が強く偉い、女は弱いというイメージを持っている人が、大人の中に多いので、出席番号の話も、技術家庭科の話も驚かれてしまうのではないでしょうか。  「男女共同参画社会」を実現するために、私が最も重要だと思うことは、女の人が自分の可能性の決めつけをやめるという点です。男性が優れていて女性は弱いというイメージは、実は女性が強く持っている気がするからです。  男性も女性もスタートも権利も同じです。お互いの優れている点、劣っている点を認め合い、それらを補う気持ちがなければ、男女が協力し合える社会は実現できません。少なくとも、私は一人の女性として、人間として、自分の可能性にブレーキをかけずに進んでいきたいと思います。
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高校生部門 最優秀賞 男性の育児休暇について
福島県立平商業高等学校 3年 伊東由真 さん  育児休暇は元来、女性が取るものだと考えられてきました。それは「女性は子供を産み、育てるべきだ」という固定観念が人々の中にあったからです。しかし、私はその考えは間違っていると思います。子供は父親と母親がたくさんの愛情を注ぐことですくすくと成長していきます。  けれど、日本の場合を見ると、育児は女性の仕事というように偏り気味です。外国の男性は恥ずかしがることもなく、育児に積極的に協力しています。日本の男性は育児に対して非協力的だと思われがちですが、それは日本の雇用環境にも問題があると思います。日本で男性が育児休暇を取りたいと申請すると、「男なのに育児休暇を取るの?」というような見られ方をされることがあります。しかし、そのような考えはナンセンスだと私は思います。  現代は男女平等が叫ばれる時代です。社会はもっと男性の育児休暇を公認し、男性も臆することなく、育児に参加するべきです。
※所属は2006年(H18)1月現在
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