知事定例記者会見
■日時 令和7年12月8日(月曜日)10時00分~10時10分
■会場 応接室
【質問事項】
1 高市総理の被災地訪問について
2 (仮称)大玉スマートインターチェンジの新規事業化について
3 おこめ券について
4 福島市との連携について
5 クマ対策について
【質問事項】
【記者】
先週、高市総理が就任後初めて来県され、除染で出た土壌等の県外最終処分について、段階的に2030年以降の道筋を示したいと発言されました。
2030年以降の工程の明示は、知事も求めていたことかと思いますが、知事の受け止めをお願いします。
【知事】
高市総理の被災地訪問についてであります。
先週、高市総理が、総理就任後初めて来県されました。
除去土壌の復興再生利用に関する実証事業の現場や、帰還困難区域内の荒廃した住宅や農地、さらには、東京電力福島第一原発の廃炉作業やALPS処理水の保管状況等を視察され、福島の復興・再生に向けた現状と、今後の課題等について確認され、私たちの思いを真剣に聞いていただきました。
総理就任後における初の国内視察先として、福島県に足を運んでいただいたことは、福島復興に対する強い思いの表れと受け止めております。
高市総理は視察後の会見において、「福島の復興は長い道のりであり、決して風化させてはならない」「全ての閣僚が復興大臣という決意の下に、復興のための取組を更に加速化させ、内閣の重要課題として、福島の復興に責任貫徹の思いで取り組んでいく」と、力強く決意を述べられました。
さらに、総理は、記者会見において、「今日、私はここに参りました。高市内閣としましては、政府として責任を持ってロードマップの取組を進めるとともにですね、段階的に2030年以降の道筋についてもお示しをしてまいりたい。これを皆様に、新たにお約束をいたします。」と、これまでよりも踏み込んで発言されました。
総理が今回の視察を通して、いまだ復興の途上にある本県の姿を直接ご覧いただき、大熊町長、双葉町長、そして、私から、原発被災地の現状や重い決断の下での、中間貯蔵施設を受け入れた地元の思いを直接、お聞きになられ、そうした切実な思いをしっかり受け止めていただいたものと、心強く感じております。
国においては、引き続き、現場主義を徹底し、住民の皆さんの思いや地元自治体の意向を踏まえながら、高市総理のリーダーシップの下、国の総力を挙げ、最後まで責任を持って福島の復興に力を尽くしていただきたいと考えております。
【記者】
先週、国土交通省が大玉スマートインターチェンジ整備の事業化について表明されました。知事からコメントを頂いておりますが、改めてどのようなことを期待されるか教えてください。
【知事】
先週5日、国土交通省は、(仮称)大玉スマートインターチェンジについて、新規事業箇所として選定したことを公表しました。
(仮称)大玉スマートインターチェンジについては、令和3年から、大玉村を始め、国や東日本高速道路株式会社、県、県警本部などの関係機関で構成される勉強会や準備会等において、事業化に向けた検討を進めてきました。
今回の新規事業化は、大玉村や福島県の要望をしっかりと受け止めていただいたものであり、観光振興や物流の効率化など、地域の活性化に大きく貢献するものと期待しています。
引き続き、早期整備が図られるよう、大玉村を始めとする関係機関と連携しながら、取り組んでまいります。
【記者】
国の「おこめ券」についてお考えをお伺いしたいと思います。
全国の自治体の中では反発の声も出ておりますが、知事としてのお考えを改めてお伺いできますでしょうか。
【知事】
今般の総合経済対策において、いわゆる「おこめ券」の活用を含む、食料品の物価高騰対策が重点支援地方交付金の推奨事業における必須項目として盛り込まれました。
これは、お米を始めとする食料品の価格が高騰していることから、家計の負担を軽減するための対応と受け止めております。
県内の複数の自治体において、「おこめ券」の活用を見送る方針との報道を拝見しています。
市町村が置かれている状況は様々であり、地域の実情に応じて、厳しい物価高騰に対応していくことが重要であると認識しております。
コメの価格については、消費者や流通関係者だけでなく、農業者にとっても中長期的に安定することが重要であります。
引き続き、コメの価格動向等を注視するとともに、国の経済対策について、適時適切に対応してまいります。
【記者】
本日、福島市で馬場市長が新たに就任されました。ちょうど会見等が行われている時間帯と思いますが、馬場市長に対してどのようなことを期待されるか、そして、県としてどのように連携し、どのような課題に取り組んでいくのか、お聞かせください。
【知事】
新市長におかれましては、市民の皆さんの思いをしっかり受け止め、JR福島駅前の再開発や人口減少など、福島市の将来を展望した様々な重要課題の解決に向けて取り組まれることを期待しております。
特に、人口減少の問題でありますが、県庁所在地の福島市を含め、県内の59市町村、急激な人口減少が進んでいます。
是非、市長さん自身の思いで、まず、福島市における人口減少にどう歯止めをかけていくか。また、県北地域等の広域的な連携の中で、そういった取組を更に広げていくことが重要だと思います。
福島県も、広域自治体として、この人口減少の問題に、一緒に取り組んでいきたいと考えております。
【記者】
12月に入ってからも、クマの目撃情報が相次いでおりますが、改めまして県の対策と、県民に対する注意啓発等ございましたらお伺いします。
【知事】
クマは通常、11月下旬から12月上旬には冬眠に入ります。
しかし、今年は、この時期になっても、福島市の市街地において、クマが相次いで目撃されています。
栄養を十分に蓄えることができなかったクマや、冬でもエサが確保できる環境にあるクマは、冬眠が遅れると考えられております。
県では、予備費を充用した追加対策により、クマの目撃地点等におけるパトロールや、クマの移動ルートとなる河川における藪の刈り払い等を実施しています。
県民の皆さんにおかれましては、今後とも、クマのエサになるものを住宅の周りに置かないなど、十分な注意をお願いいたします。
(終了)
【質問事項】
1 高市総理の被災地訪問について
→生活環境部中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8638
→避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8429
2 (仮称)大玉スマートインターチェンジの新規事業化について
→土木部高速道路室 電話024-521-7885
3 おこめ券について
→農林水産部水田畑作課 電話024-521-7359
→農林水産部農林企画課 電話024-521-7315
4 福島市との連携について
→総務部市町村行政課 電話024-521-7304
→土木部建築指導課 電話024-521-7522
→企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-7922
5 クマ対策について
→生活環境部自然保護課 電話024-521-7740