知事定例記者会見
■日時 令和7年7月14日(月曜日)10時00分~10時07分
■会場 応接室
【質問事項】
1 トランプ大統領の関税政策について
2 大阪・関西万博について
3 参議院議員選挙について
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【質問事項】
【記者】
先日、トランプ大統領が、日本に対して相互関税として8月1日から25%の関税を課す方針を表明しました。
4月の発表当初より1%の上乗せとなります。
県では、県内企業支援のため、6月補正で対策費を計上していると思いますが、その関税の受け止めと、今後対策にどのように取り組んでいくのか教えてください。
【知事】
先週、米国のトランプ大統領が日本からの輸入品に対して、8月1日から25%の関税を課すことを表明したことを受け、国においては、関税措置の見直しに向け、協議を継続していくこととしています。
世界経済は依然として先行きが不透明な状況が続いており、今後の県内経済への影響等について不安が高まっています。
このため、県では、6月補正予算において、中小企業の資金繰り支援や特別相談窓口の設置、県産品の輸出促進に向けた取組の強化など、本県独自の対策を実施することとしています。
今月3日には、各地方振興局に特別相談窓口を新設し、県全域で相談体制を整備しました。
あわせて、9日からは、関税措置の影響を受ける事業者の資金繰りを支援する、「関税対策特別資金」の取扱いを開始するなど、県内事業者の支援に取り組んでいるところであります。
引き続き、県内経済に及ぼす影響などについて、より積極的に企業訪問を行い、プッシュ型での情報収集に努めるとともに、国による交渉の動向等を注視しながら、県内経済への影響緩和に取り組んでまいります。
【記者】
今週土曜日、大阪・関西万博で福島県単独ブースの出展を予定されているかと思います。
エアレース・パイロットの室屋義秀さんと知事の対談や、桃、あんぽ柿、日本酒などの振る舞いが予定されていますが、改めて、この万博における本県単独出展への思いを伺います。
【知事】
大阪・関西万博における福島県の出展では、これまで頂いてきた多くの御支援に対する感謝の思いと、復興に向けて挑戦、チャレンジを続ける福島の姿をお伝えしたいと考えています。そのため、テーマを「未来への『チャレンジ』と、あなたへの『ありがとう』を福島から。」としました。
旬を迎えた福島の桃や、全国新酒鑑評会において金賞受賞数日本一となった福島のお酒など、県産品のおいしさや魅力を国内外から来られる方々に対してPRしてまいります。
また、震災と原発事故からの復興の歩み、本県ならではの学びの旅「ホープツーリズム」などをパネルや映像等を用いて紹介します。
さらに、エアレース・パイロットの室屋義秀さんの指導の下で、テクノアカデミーの学生の皆さんが共同で制作した軽量飛行機を展示します。
あわせて、室屋さんと私でトークセッションを行い、室屋さんと学生の皆さんが行ってきたチャレンジを紹介するなど、福島の未来や可能性を、来場していただいた方々に共感していただくことができるよう準備を進めています。
この万博は、復興が進む「福島の今」を直接世界に発信することができる貴重な機会であります。
県としては、来場された多くの方々に共感の輪が広がり、本県に実際に足を運んでいただくきっかけとなるよう、積極的に取り組んでまいります。
【記者】
今回の参院選をめぐって、争点の一つに外国人問題が挙げられています。
一部の政党に関するネット報道などでは、かなり誤った報道も出ているようですけれども、知事としてその受け止めや、御意見があったら教えてください。
【知事】
現在、この参議院選挙において、外国人政策も含め、そういったものが争点となり、議論が行われております。
福島県では、総合計画において、性別や国籍、障がいの有無にかかわらず、誰もが自分らしく生活することができる地域社会づくりを掲げています。
本県の外国人住民数については、一昨年末に初めて県人口の1%を超えたところであり、今後ますます増加が見込まれます。
県では、多言語による生活相談窓口の開設など、多文化共生に関する取組を進めており、昨年末には、日本語教育の推進に関する基本的な方針を策定しました。
引き続き、関係の皆さんと連携しながら、外国人の方々が地域社会で活躍することができる環境づくりを進めてまいります。
(終了)
【質問事項】
1 トランプ大統領の関税政策について
→商工労働部観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-8026
→商工労働部商工総務課 電話024-521-7667
→商工労働部経営金融課 電話024-521-7274
→商工労働部企業立地課 電話024-521-7916
2 大阪・関西万博について
→商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7316
→企画調整部企画調整課 電話024-521-7110
→商工労働部観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-1167
3 参議院議員選挙について
→生活環境部国際課 電話024-521-7181