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知事記者会見 令和7年7月7日(月曜日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年7月11日更新

【質問事項】

1 参議院議員選挙について

【記者】
 参院選が始まりました。
 本県選挙区には5人が立候補して、今、論戦を繰り広げているところです。
 知事として、この選挙に対する期待や注文がありましたらお聞かせください。
 また、各種選挙で投票率の低下が大きな課題になっています。
 県民、そして、有権者に対して呼び掛けたいことがあれば、それも併せてお願いします。

【知事】
 はじめに、今回の参院選についてであります。
 参議院議員選挙について、先週3日に公示され、20日に投開票が行われます。
 今回の選挙は、物価高への対応や、年金と医療・介護保険を始めとする社会保障政策などが注目を集める中、今後の日本の方向性を決める重要な選挙であります。
 各党においては、国民の皆さんの声をしっかりと受け止め、丁寧な説明を尽くしながら、福島県にとっての最優先課題である、震災と原発事故からの復興、さらには、深刻化する人口減少問題や、頻発化・激甚化する自然災害への対応など、我が国、そして地方が抱える様々な課題の克服に向け、活発な論戦を交わすことが大切であります。
 また、今回の参議院議員選挙では、物価高への対応など、経済対策が重要な争点の一つであります。
 光熱費や物価の高騰は、県民生活や社会経済活動に多大な影響を及ぼしていることから、これまでも全国知事会と連携し、国に対策を求めてきました。
 各党においては、物価高騰等で厳しい状況にある国民の生活を守るため、有権者に自らの政策をしっかりと訴えていただきたいと考えております。
 続いて、投票率についてであります。
 7月20日に執行される参議院議員選挙は、県民の皆さんの声を国政に反映する、大切な選挙の場であります。
 県民の皆さんが主権者として思いを届ける貴重な機会であり、日常生活と国政とのつながりや、日本の未来について深く考え、投票という形で参加することに大きな意義があります。
 投票率の向上に向けては、県選挙管理委員会において、テレビ、新聞、SNS等を通じた周知や、県下一斉の街頭啓発などに取り組んでまいります。
 また、「選挙啓発サポーター」に登録していただいた企業、団体、学生の皆さん等と連携し、選挙啓発グッズの配布やワークショップの開催など、サポーターの特色や強みをいかした選挙啓発の取組を行いながら、投票参加の輪を広げてまいります。
 こうした取組を通じて、県民の皆さんお一人お一人に、選挙に対する関心を高めていただき、あらゆる世代において、投票率が向上していくことを期待しております。

【記者】
 現在、論点となっている減税策の一環で、政権与党が2万円の給付を打ち出しています。
 今回、マイナンバーカード等を使用したプッシュ型の給付を考えている中で、自治体の事務負担を懸念される声が全国的に聞こえてきます。知事の受け止めを伺います。

【知事】 
 物価高対策として、現金給付の是非が、現在、議論されております。
 現金給付に関しては、給付作業等に伴う、自治体職員の負担を懸念する意見等も挙げられているところであります。
 一方で、マイナンバーカードを利用して、より速やかに、負担を軽減して行う取組も、今後、検討されるかと思います。
 各党においては、こうした意見も十分に踏まえながら、物価高騰等で厳しい状況にある国民の皆さんの生活を守るため、有権者に自らの政策をしっかりと訴え、論戦を交わしていただくことを期待しております。

2 除去土壌等の県外最終処分について

【記者】
 先週、原発事故の除染で出た除去土壌を首相官邸で活用することが正式に発表されました。
 県外再生利用は初の事例になるかと思いますが、知事の受け止めや期待をお願いします。

【知事】
 先般、林官房長官から、除去土壌の復興再生利用を首相官邸において速やかに実施するとの発言がありました。
 これは、政府が一丸となって進める、除去土壌等の県外最終処分の実現に向けた取組の一つと受け止めております。
 国においては、国民の皆さんの理解醸成を図りながら、除去土壌等の県外最終処分を必ず実現していただきたいと考えております。
 県としては、引き続き、国に対し、県民の皆さんが、県外最終処分に向けた取組の進捗を実感することができるよう、具体的な方針や工程を速やかに明示し、進捗管理をしっかりと行いながら、政府一丸となって取組を更に加速させるよう、強く求めてまいります。

3 最低賃金の改定について

【記者】
 最低賃金の改定についてお伺いします。
 今週末にも国の方で最低賃金の改定に関する審議会が始まります。
 現在、骨太の方針で国が発表しているのは、目安を超える最低基準の賃金の引上げを行った都道府県に対する交付金等の支援という方針が示されています。
 まず、県としての最低賃金改定引上げに関するスタンスと、現在、県内の中小企業中心に、価格転嫁等がまだ十分に進み切ってない状況の中で、コスト増が懸念される中、(コスト増等に関する)何か方策があればお伺いします。

【知事】
 最低賃金の在り方について、政府において骨太の方針を踏まえ、今後の対応の方向性が示されるものと考えております。
 日本国内、それぞれの地域、都道府県によって、状況が異なります。
 本県においては、現在、価格転嫁の問題が存在しており、特に、中小企業、零細企業、小規模事業者において、非常に御苦労されている状況があります。
 一方で、最低賃金の引上げが、実際に働く皆さんにとって物価高への対応として重要だという側面があるのも事実であり、各企業とも、それぞれ努力を行いながら、賃金の引上げに努めておられるところであります。
 現在、県においては、特に中小企業者等の価格転嫁が円滑に行われるよう、関係のネットワークをつくり、コストを適正に転嫁していくことができる取組を進めているところであります。
 経済団体、関係団体、企業の皆さんと力を合わせて、適正なコストの転嫁を行い、結果として賃金の引上げにつながっていく。
 こういったプラスの傾向になるように、これからも県自身、努力を重ねてまいります。

4 クマ出没への注意喚起について

【記者】
 クマの問題についてお伺いします。先日、新幹線の中からクマを見つけたということで、その周辺で、クマの捕獲等の活動が行われました。一方、全国で死亡事例も起きており、かなり深刻な状況であると思いますが、クマの問題に対する知事の受け止めと、もし対策等考えていれば伺います。

【知事】
 福島県内では、毎年、クマによる人身被害が発生しています。そうした中、今シーズンにおけるクマの目撃情報は、過去最高に近いペースで推移しています。
 今月2日には、西会津町において、今年度県内2件目となるクマによる人身被害が発生しました。けがをされた方に、心からお見舞いを申し上げます。
 また、福島市でも連日、市街地にクマが出没するなど、クマの活動が活発化しています。
 夏の時期は山の食べ物が減るため、クマがエサを求めて人里まで活動範囲を広げることから、今後も市街地での出没が続くおそれがあります。
 このような状況を踏まえ、現在、会津地域と中通り地域を対象に、7月31日まで発令している「ツキノワグマ出没特別注意報」を、9月15日まで延長し、引き続き注意喚起を行ってまいります。
 クマによる人身事故は、クマが最も活発に行動する朝・夕の時間帯や、クマが身を隠しやすい河川敷などの藪や林の付近で発生することが多くあります。 
 県民の皆さんにおいては、クマの目撃情報等がある場所では、クマ鈴を携帯し、朝・夕の行動を避ける、見通しの悪い場所にはできるだけ近づかないようにするなど、十分に警戒していただきたいと思います。
 また、クマを誘引する生ごみ等を屋外に放置しないようお願いしたいと思います。
 県では、明日、県内6か所の道の駅やスーパーの駐車場等において、チラシを配布しながら、県民の皆さんに注意喚起を行う予定であります。
 引き続き、事故防止に向けた取組を強化してまいります。
 また、併せて、テレビ・新聞等、皆さんのお力もお借りしながら、当面7月、8月、9月、まだまだクマが我々の身の回りに出没するおそれがありますので、是非、自分自身で気を付けていただけるよう、発信に御協力を頂ければありがたいと考えております。

5 陸上日本選手権の本県出身選手の活躍について

【記者】
 陸上の日本選手権で、東邦銀行の井戸選手が女子100メートル、200メートルの2冠達成、また、男子では三段跳で山下選手が3度目の優勝をし、その他にも県勢が入賞して活躍をしました。
 今後、世界での活躍も視野に入ってくると思いますが、知事の受け止めと、選手に対するエールがあればお願いいたします。

【知事】
 今回、陸上の選手、特に、福島県出身、ゆかりの男性陣・女性陣それぞれが、大活躍されている姿を見て、本当に元気を頂きました。
 恐らく、暑い過酷な環境の中であったと思いますが、これまでの練習の成果を見事に発揮されたことに、心から敬意と祝意をお伝えしたいと思います。
 女性の選手ですが、東邦銀行に入り、まだ間もないという状況でありますが、亡くなられた川本監督の教えを、彼女自身がしっかりと身につけながら、正に、躍動感のあるすばらしい走りで二冠を達成されました。
 やはり二冠は非常にすごいことですし、また、走り終わったその表情も清々しいものがありました。
 これからも世界陸上等を含め、様々な活躍が期待される方々であります。
 福島県出身の選手、ゆかりの選手に是非、「頑張って」というエールをお届けしたいと思います。

(終了)

【質問事項】

1 参議院議員選挙について
 →総務部市町村行政課(選挙管理委員会事務局) 電話024-521-7304
 →総務部税務課 電話024-521-7067

2 除去土壌等の県外最終処分について
 →生活環境部中間貯蔵・除染対策課 電話024-521-8638

3 最低賃金の改定について
 →商工労働部雇用労政課 電話024-521-7294 

4 クマ出没への注意喚起について
 →生活環境部自然保護課 電話024-521-7740

5 陸上日本選手権の本県出身選手の活躍について
 →企画調整部文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7742