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知事記者会見 令和7年4月14日(月曜日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年4月18日更新

【発表事項】

1 豪州訪問について

 来月22日から27日にかけて、インバウンド誘客と県産日本酒を中心とした県産品の取引拡大を図るため、豪州を訪問しますので発表いたします。
 今回の豪州訪問の目的は、三つあります。
 一つ目は、福島の発信であります。
 これまでの御支援に対する感謝の思いを豪州の皆さんに直接お伝えするとともに、講演会や交流会等を通じて、本県の復興状況や様々な魅力など、「福島の今」を発信してまいります。
 二つ目は、輸出の促進であります。
 現地のレストラン等で本県の豊かな食文化を広くPRするとともに、輸入事業者の方々等へのトップセールスを通じて、県産日本酒の品質の高さを直接お伝えし、県産品の取引拡大につなげてまいります。
 三つ目は、インバウンドの拡大です。
 豪州最大級のスノー旅行博「スノートラベルエクスポ」への出展や、現地旅行会社等を対象とした観光誘客プロモーション、交流会などを通じて、本県の観光、そして、食の魅力などを発信し、スノーアクティビティの旅行先としての知名度向上を図り、更なる誘客拡大につなげてまいります。
 今回の豪州訪問を通じて、福島への理解と共感の輪を拡げるとともに、県産品の販路拡大やインバウンド誘客の強化を図ってまいります。

 

【質問事項】

1 豪州訪問について

【記者】
 今ほどの豪州訪問についてですが、報道などを目にしますと、北海道のニセコ町などが随分、オーストラリアからの観光客に人気だということですけれども、そうした先行する地域に対して、本県の売りになるところを知事はどのようにお考えで、さらにその売りになる点をどのようにアピールしていくのか、知事のお考えをお聞かせください。

【知事】
 観光誘客についてであります。
 福島県では豪州、オーストラリアを観光誘客の重点市場として位置付けています。
 シドニーにおいて観光のトッププロモーションを実施することで、更なる誘客拡大につなげていきたいと考えています。
 このプロモーションには、旅行会社や現地メディア、在豪福島県関係者を始めとした方々を御招待し、私から直接、本県の復興状況や福島ならではの観光と食の魅力をお伝えするセミナーを開催します。
 また、本県が誇る「ふくしまの酒」や県産加工品などを提供する交流会を開催します。
 さらに、今回、豪州最大のスノー旅行博、スノートラベルエクスポに本県ブースを出展することで、認知度を高め、福島県への観光誘客を更に促進し、冬の期間における観光の推進を図っていきたいと考えております。
 この旅行博では、本県のスノーリゾート、スノースポーツの魅力を私自身が直接アピールするほか、会場で県産日本酒を振る舞い、「ふくしまの酒」の魅力についてもプロモーションします。
 こうしたセミナーや交流会、エクスポを通じて、これまでの御支援に対する感謝の思いと、「福島の今」や魅力をお伝えするとともに、本県の様々な観光資源を紹介していく中で、「ふくしまの酒や食を味わいたい」「福島へ行ってみたい」と思っていただけるよう取り組んでいきたいと考えております。
 また、今、日本はインバウンドが大きく増えており、オーストラリアの方等が北海道の一部地域に、特にスキーを楽しむために、来訪されています。
 一方で、そうした地域においてオーバーツーリズムの傾向等が出ている中で、ここ数年は、会津地域にオーストラリアの方が相当数来られており、しかも短期滞在ではなく、中期、長期の滞在をして、福島の魅力を楽しんでおられるという実績があります。
 この部分は、これからまだまだ拡大していくことができると考えております。
 ただ、福島あるいは会津の知名度がオーストラリアにおいて十分かといえば、北海道等に比べるとまだまだですので、私自身、初めてのオーストラリアでのトップセールスになりますが、シドニーやキャンベラで、ローマ字の「FUKUSHIMA」は、「非常に魅力のある地域なんだ」「是非お越しください」というメッセージを、積極的にお伝えしてきたいと考えています。

【記者】
 冒頭に発表された豪州訪問について、豪州から来ていただくことを考えた際に、空港が結構重要になるかと思います。
 最寄りだと仙台空港からになるかと思いますけれども、直接来てもらえたらそれに越したことはないと思いますが、この豪州との関係を強めていく上で、この福島への足、こちらからの足をどのように確保していくか教えてください。

【知事】
 まず、オーストラリアの皆さんは、現在、様々な形で空路で入っておられますが、福島との関係で一番現実的なのは、成田空港や羽田空港から入っていただき、そしてアウトしていくことかと思います。
 先ほど会津地域に、スキーのためにオーストラリアの方々が来られているというお話をしたところでありますが、そういった方々も、こうした空路を活用していると聞いております。
 したがって、先ほど、観光プロモーションやエクスポ会場でのプロモーションも含めて行っていくと申し上げましたが、そのときも羽田空港や成田空港を使ってどうやって福島県に入っていただくか。また、海外から来られるお客様は一つの県だけを訪問するということは現実的ではありませんので、より広域的な観光ルートとして、どういったものが魅力的であるかということを、今回セットで現地でお伝えすることを考えたいと思います。
 また、それに伴って、どういう旅行商品がオーストラリアの方々の心に響くのかということも現地の旅行代理店、観光関係の事業者の皆さんと意見交換をしながら、その後の対策についても考えていきたいと思います。

2 大阪・関西万博について

【記者】
 冒頭の御発言とは関係なく2点質問させていただきたいんですけれども、昨日、大阪・関西万博が開幕しました。こちらについての知事の期待感というところをお伺いできますでしょうか。

【知事】
 まず、この週末に開会式、そして初日ということで、大阪・関西万博がスタートしたところであります。
 報道等を拝見しておりますと、多くの方々がこの会場に足を運んで、万博の魅力を実感し、笑顔になったり驚いたりしている姿を、拝見しているところであります。
 まだ始まったばかりでありますが、これから非常に多くの国内外のお客様がこの地に訪れることと思います。2,000万人を超える方々が来られるというお話も伺っておりますが、福島県は復興の途上です。
 こういった「福島の今」を正確に発信するとともに、福島県は観光の魅力がとてもあるすばらしい地域だということを、大阪・関西万博の地において、我々自身が政府等と力を合わせて発信していくことも重要だと考えています。
 特に福島県(と大阪府)は、伊丹空港と福島空港が直行便でつながっています。
 空を通じては、お隣の県ということでもありますので、特に海外から来られた方々に、せっかく大阪・関西万博を見たら、福島の地にも是非来ていただきたいということを、旅行商品等も含めて、積極的に発信していきたいと思います。
 また、今回の大阪・関西万博は一定程度の期間があるわけですが、例えば5月には復興庁、経済産業省とともに、6月には東北6県が力を合わせて、そして7月には福島県が単独で出展いたします。
 7月に単独出展を選んだのも、福島の自慢の桃、このおいしい桃を国内外の多くの方に是非、食べていただいて、「福島いいな。行ってみたい」ということを食を通じて感じていただきたいという思いで日程をセットしておりますので、5月、6月、7月、是非、福島の復興の状況、また福島の観光の魅力を積極的に伝えていきたいと考えています。

3 小学1年生のバスへの置き去りについて

【記者】
 先週、会津坂下町の教育委員会から、入学したばかりの小学1年生の児童がバスの中に置き去りになったまま、運転手が業務を終了してしまうという事案の発表がありました。
 こちらについての知事の受け止めと対応についてお考えを伺います。

【知事】
 今回のこういった問題、起きないようにすることが極めて重要であります。
 結果的に大きな事案には至っておりませんが、過去、他県の事例では、本当にあってはならない出来事となっているところであります。
 その後、関係機関の皆さん、相当注意をしていただいていると思いますが、やはり、こういったことは現実に起きうるという危機意識を関係の皆さんに持っていただくことが、何よりも重要であると思います。
 未来を担う子どもたちが安全に健やかに成長していくために、学校現場や交通機関、それ以外の子どもの第三の居場所等も含めて、どうやって安全を確保していくかということについて、関係の皆さんが心を合わせて、丁寧に取り組んでいくことが重要だと思います。
 今回の事案を、一つの町、一つの地域の事案としてではなく、県教育委員会、市町村教育委員会、あるいは市町村も連携し、二度と起こさないようにしっかり取り組んでいく、そのためにどういった手段、マニュアル等が必要なのかということも議論していく必要があろうかと考えています。

4 燃料デブリの試験的取り出し作業について

【記者】
 東京電力福島第一原発の廃炉について、先週、今年度初となる処理水の放出が始まりました。
 また、今週にもデブリの2回目の取り出しが始まりますが、改めて知事としての見解を伺います。

【知事】
 まず、処理水の問題であります。
 ALPS処理水について、先週から今年度1回目となる海洋放出が開始されました。
 令和5年8月に海洋放出が開始されて以降、これまでのところ放出作業は計画どおり行われています。
 処理水の海洋放出について大切なことは、長期にわたって継続的に安全を確保し続けることと、「異常がない」という科学的な事実に基づく情報、データを国内外に分かりやすく発信し続けることであります。
 国及び東京電力においては、引き続き、想定外の事態が生じることがないよう、万全の対策を講じるとともに、正確で分かりやすい情報発信に取り組んでいただきたいと考えております。
 続いて、燃料デブリの関係であります。
 先週、東京電力から、福島第一原発2号機における2回目の燃料デブリの試験的取り出しについて、今週中に、作業に着手する予定であるとの報告を受けています。
 燃料デブリの試験的取り出しは、将来の本格的な取り出し作業に向けた具体的な方策を検討する上で重要であります。
 このため、東京電力においては、安全を最優先に作業を進めるとともに、着実に成果を上げていただきたいと考えています。

5 トランプ大統領の関税政策について

【記者】
 先週の記者会見で、トランプ大統領の相互関税についての相談窓口設置が発表されましたが、先週のうちに上乗せ分の90日延期が発表されました。そちらの受け止めや、今後の対応を伺います。

【知事】
 先週、米国のトランプ大統領が、一部の国を除き、貿易相手国ごとに設定した相互関税の上乗せ分を90日間停止すると表明されました。
 一方で、一時停止の対象になっていない一律10%分の相互関税や鉄鋼・アルミニウム製品、自動車、自動車部品に対する関税については継続されています。
 世界経済は依然として先行きが見えない状況が続いています。国内企業の株価についても、連日大きく変動するなど、様々な影響が生じています。
 福島県においても、米国に製品等を輸出している事業者が数多く存在しており、今後の県内経済への影響等について懸念する声を伺っております。
 このため、先週、今回の追加関税措置の影響が懸念される県内中小企業を支援するため、経営金融課及び県産業振興センターが運営する経営支援プラザに相談窓口を設置したところであります。
 現在、国において米国との交渉や他国との連携など、様々な検討が進められております。
 県としては、引き続き、県内経済に及ぼす影響等について、関係機関や事業者等からの情報収集に努めるとともに、そうした動向を注視しながら、必要な対応を検討してまいります。

6 郡山市長選について

【記者】
 昨日、郡山市長選が始まりました。
 新人4人の争いということですけれども、どのような議論を期待されるか教えてください。

【知事】
 郡山市は、福島県の中でも非常に重要な中核市であります。
 現在、4名の候補者の皆さんがそれぞれの政策を熱心に訴えておられるかと思います。
 大事なことは、やはりまず投票率を上げていくことであります。
 郡山市の選挙権を持っている皆さんには、是非、投票所に足を運んでいただいて、自分自身が次のリーダーに何を託したいかということを真剣に考え、投票していただくことが重要だと考えております。
 また、県や市町村の選挙管理委員会においては、投票率がどうしても低下する傾向にありますし、特に若い世代の皆さんが、なかなか投票に行っていただけないという現状もありますので、今後とも投票率を上げていくための対策をきめ細かに取り組んでいきたいと考えております。

7 出逢橋の流失について

【記者】
 六十里越で出逢橋の流失が確認されました。
 観光ルートにもなっている道路ですので、知事の受け止めと、さらに県内の公共土木の安全確保、強靱化に向けての知事のお考えをお伺いしたいと思います。

【知事】
 先週、只見町の国道252号において、新潟県境近くに架かる「出逢橋」が雪崩により流失していることを確認しました。
 令和4年にも雪崩が発生し、隣接する「あいよし橋」が流失したほか、出逢橋も被害を受け、災害復旧事業を実施していたところであります。
 このため本日、関係機関からなる南会津地方対策本部会議を立ち上げ、今後の対応について検討してまいります。
 また、雪崩の専門家を交えた現地調査等を行い、早期の通行確保に向けて、仮設の橋りょうや迂回路の設置など、具体の対策についても検討してまいります。
 国道252号は、本県と新潟県を結ぶ重要な路線であります。
 このため、早期の再開通に向け取り組んでまいります。
 また、福島県内のインフラでありますが、例えばこういった道路や橋りょう、治山治水施設、あるいは先般問題になっている下水道など、一定の期間が過ぎて老朽化等が進んでいる部分がございます。
 現在、政府と国土強靱化の中で、こういった福島県内のインフラをできるだけ長寿命化していくためのアセットマネジメントにも取り組んでいるところでありますが、今後とも、国土交通省など、関係の機関と連携しながら、福島県内のインフラを安定的に長寿命化していくことができるよう、福島県としても様々なインフラ整備に計画的に取り組んでいきたいと考えています。

(終了)

【質問項目】
1 豪州訪問について
 →商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7298
 →商工労働部観光交流局県産品振興戦略 電話024-521-8026
 →総務部広報課 電話024-521-7124

2 大阪・関西万博について 
 →企画調整部企画調整課 電話024-521-7110
 →商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7316
 →商工労働部観光交流局空港交流課 電話024-521-1163

3 小学1年生のバスへの置き去りについて
 →教育庁健康教育課 電話024-521-7777
 →教育庁義務教育課 電話024-521-7732

4 燃料デブリの試験的取り出し作業について
 →危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7792

5 トランプ大統領の関税政策について
 →商工労働部観光交流局県産品振興戦略 電話024-521-8026
 →商工労働部商工総務課 電話024-521-7667
 →商工労働部経営金融課 電話024-521-7288
 →商工労働部企業立地課 電話024-521-7916

6 郡山市長選について
 →総務部市町村行政課(選挙管理委員会事務局) 電話024-521-7304

7 出逢橋の流失について
 →土木部道路管理課 電話024-521-7468