知事定例記者会見
■日時 令和6年9月30日(月)10時00分~10時12分
■会場 応接室
【質問事項】
1 自民党総裁選について
2 燃料デブリの試験的取り出し作業について
3 衆議院早期解散について
4 台湾便の搭乗率の向上について
5 根本匠議員の政界引退表明について
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【質問事項】
【記者】
金曜日に自民党総裁選で石破茂さんが当選しまして、明日首班指名されると思いますが、そのことに対しての受け止めを伺います。また、福島県は復興という状況がありますので、期待する部分について伺います。
【知事】
先週27日に行われました自由民主党総裁選において、石破茂元幹事長が新総裁に選出されました。そして、明日予定されている臨時国会において、新たな総理大臣が誕生される見通しであります。新総理においては、我が国が直面している人口減少問題への対応を始め、物価高騰対策、頻発する自然災害への対応と国土強靱化、外交・安全保障、社会保障問題など、日本が抱える様々な課題の解決に向け、リーダーシップを発揮されることを期待しています。
特に重要な課題として、二つお話ししたいと思います。
一つ目は、「人口減少問題への対応」であります。全国知事会においても、東京一極集中の是正と人口減少対策の推進を強く求めています。新総理においては、この問題の解決に向け、強いリーダーシップを持って取り組んでいただきたいと考えています。
そして、二つ目は、これまでの政権においても最重要課題として取り組んでこられた「東日本大震災と原子力発電所の事故からの復興」であります。福島県は震災と原発事故から13年半が経過し、復興の歩みが着実に進んでいます。一方で、新たな課題も顕在化するなど、復興を成し遂げるためには、これからも長く厳しい戦いが続きます。
これまでの総理大臣が引き継いでこられた「福島の復興なくして日本の再生なし」この思いを改めて強く胸に刻み、福島の復興に真正面から取り組んでいただきたいと考えております。
【記者】
燃料デブリの関係で、2号機に装置を入れたが、カメラ2台が不具合で映像が送れなくなり、装置を格納容器から取り出すことになりました。8月22日以降でいうと2度目の中断となりました。受け止めと東京電力に対して注文することについて伺います。
【知事】
東京電力福島第一原発2号機における燃料デブリの試験的取り出しについては、カメラの不具合により作業が中断しており、現在は、テレスコ式装置を引き戻し、不具合の原因を調査している状況にあります。今回の試験的取り出しは、将来の本格的な取り出しにつながる重要な作業であります。このため、東京電力においては、課題を一つ一つ解決し、安全最優先に着実に作業を進めていただきたいと考えております。
【記者】
報道ベースで、新たに発足する内閣では、早ければ9日に解散、27日投開票とありますけれども、知事として早期解散についての御見識をお伺いします。
【知事】
昨日のテレビ等の報道も拝見しております。まず明日、新しい総理が決められ、その後、国会が開催されて一定の論戦が交わされると思っておりますので、今日の時点ではコメントするタイミングではないと考えております。
【記者】
先週金曜日に、福島空港の台湾便の冬ダイヤでの運航継続が発表されました。
タイガーエア台湾がLCCということで、運航継続や定期便化には、更なる搭乗率の向上が必要だと聞いていますが、搭乗率向上に向けた取組も含めて、知事の受け止めを伺います。
【知事】
台湾便が次のダイヤにおいても継続されること、本当にうれしく思います。
一方で、今御指摘がありましたとおり、やはり搭乗率を安定化させる、また更に向上させていくことは、今後の取組として重要だと考えております。
先週の議会においての答弁もありましたが、インバウンド、アウトバウンド両方について、搭乗率の向上に福島県として力を入れていくことが重要だと考えています。
まず、インバウンドについては、台湾のお客様に福島に来ていただいて、福島の自然景観、歴史と伝統文化、おいしい食など、様々な魅力を巡って楽しんでいただいているところであります。
旅行商品の造成、魅力ある商品がインバウンドにとって重要でありますので、是非現地の旅行代理店等と連動しながら、(台湾の)皆さんにとって「行ってみたい」、さらに「リピートしてみたい」と思えるような旅行商品の造成に継続して取り組んでいきたいと思います。
次に、福島県民の皆さん等に、福島空港から台湾に行っていただく取組についてであります。
関係の自治体や経済団体、あるいは農業関係など、様々な団体に働き掛けを行っており、現在、それぞれの自治体や団体、教育旅行等も含めて、台湾に行っていただく機会が増えていることを実感しております。
こういった取組を継続して、多くの方々に台湾に行っていただけるよう、県として働き掛けてまいります。
あわせて、既に予算が成立しておりますが、様々な助成制度等を用意しております。こういったものを使っていただいて、「台湾に行ってみよう」と思っていただける県民の皆さんがより増えていくように、マスメディアの皆さんのお力等もお借りしながら、台湾の魅力発信に取り組みたいと思います。
また、先般、(株)サクラ・シスターズ「福島もも娘」の皆さんが県庁に表敬訪問に来られましたが、彼女たちの働きも非常に力になっていると思います。
インバウンドにおいても、アウトバウンドにおいても、台湾の方々が福島に10日間ですとか、相当な期間来られて、その魅力をSNS等を通じて発信していただく。これは様々な共感を呼べると思いますので、こういった取組もPRしていきたいと考えています。
【記者】
自民党の根本匠衆議院議員が次期衆議院選に立候補をしないと、国政からの引退を表明されました。
知事は、震災直後から、本県の復興創生に向けて根本議員と様々な場面で意見を交わされていたと思います。改めて、内堀知事の受け止めを伺います。
【知事】
根本匠衆議院議員が、次の衆議院選挙に出馬されないことを表明されました。
根本先生におかれましては、これまで、様々な要職を歴任され、我が国の発展、そして「ふるさと福島」の発展に大きく貢献してこられました。
平成24年に復興大臣に就任されると、被災地出身の大臣として、未曽有の複合災害に見舞われた本県の状況を踏まえ、現地対応を強化する福島復興再生総局を開設されたほか、避難者の帰還や地域再生の促進に向け、福島再生加速化交付金を創設されるなど、本県の復興と地方創生に奔走されました。
また、震災以降、何度も現場に足を運ばれ、被災者の思いや不安に寄り添い、復興を全力で推進してこられました。
特に、原発事故の影響によって、屋外で遊ぶ機会が減ってしまった福島の子どもたちのために、のびのびと運動できる環境の整備などに真っ先に取り組んでいただきました。
本県が震災からの復興を進める中、度重なる自然災害に見舞われた際も、根本先生は被災状況を丁寧に調査され、また、私とも頻繁に連絡を取りながら、復旧・復興に必要な思い切った具体策を次々に打ち出し、国を動かしていただきました。
そして現在、根本先生は、自由民主党復興加速化本部の本部長として、第2期復興・創生期間後も見据えながら、政府と一体となって、福島の復興・再生に取り組んでいただいております。
根本先生の長年にわたる御努力と御労苦に対し、心から敬意と感謝の意を表したいと思います。
(終了)
2 燃料デブリの試験的取り出し作業について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252
4 台湾便の利用率の向上について
→商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7298
→商工労働部観光交流局空港交流課 電話024-521-7211