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知事記者会見 令和6年9月17日(火)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月19日更新

【発表事項】

1 今回の東南アジア訪問について

 今回の東南アジア訪問の成果について、報告いたします。
 輸入・流通事業者へのトップセールスでは、タイにおいて、長年にわたり県産果物の輸入に御尽力いただいている、バンコクフードシステムの氏家社長とお会いしました。
 その際、氏家社長からは、今後、県産果物の取扱量を更に増やしていくことや、桃を始めとする県産果物をPRする福島フェアの開催を検討するなどの話を頂きました。
 また、同じくタイにおいて、2019年から県産果物を取り扱っているドンキ・タイランドの大村社長にお会いしたほか、ベトナムでは、2017年から継続して梨の販売に御協力いただいているイオン・ベトナムの古澤社長にお会いし、日頃の御支援に対する感謝の思いを直接お伝えするとともに、今後も県産農産物等の取引を継続していただくことを確認し、関係を深めてまいりました。                   
 さらに、現地での店頭プロモーションとして、JA福島五連の管野会長を始め、県内で生産に携わっておられる方々と共に、タイでは桃、ベトナムでは梨の店頭プロモーションを実施しました。
 果樹生産等を学ぶ福島大学の学生の皆さんにも試食提供等をお手伝いいただき、海外における県産果物の販売状況や現地の方々の反応などを直に感じていただきました。
 試食された現地の方々からは、「甘くておいしい」「みずみずしくて日本で食べた味そのものだ」といった称賛の声を頂くとともに、その場で買い求められる方々も数多くおられ、福島の果物が高く評価されていることを実感いたしました。
 次に、観光誘客面についてであります。
 タイで実施した観光誘客トッププロモーションでは、タイの旅行会社や販売事業者、福島県関係者など、大変多くの方々に御参加いただきました。
 観光誘客セミナーや、桃、日本酒などの県産品を提供した交流会を通じて、本県の復興状況や、食と観光の魅力を丁寧にお伝えし、インバウンドの更なる誘客を促進してきました。
 ベトナムで開催した「ふくしまの夕べ レセプション」では、ベトナムの旅行会社や航空会社、流通・小売事業者、在越福島県関係者等の方々をお招きし、旬を迎えている県産の梨や日本酒等を提供し、福島の食の多様さ、おいしさなどの魅力を直接感じていただきました。
 また、ベトナムでは、現地の旅行会社を訪問し、本県とベトナムとの交流関係を一層発展させるため、チャーター便の運航やプロモーションの実施による相互の誘客・送客の推進等に関するMOU(合意文書)を締結しました。
 そして今回、このMOUの締結に先立って実施した、ベトトラベルのキー会長との会談において、私からチャーター便の運航と旅行商品の造成を依頼したところ、来年の春に10本程度の連続チャーター便の運航と旅行商品の造成を行っていただけるとのうれしいお話を頂きました。
 今後は、来春の連続チャーター便の運航を成功させるため、より多くのベトナムの方々に福島の魅力を知っていただき、チャーター便を利用して福島を訪れていただくためのプロモーション活動などを行ってまいります。
 最後に、今回のタイ・ベトナムへの訪問では、政府関係者や現地企業、県人会など、様々な方々と直接お会いし、交流を深めることができました。
 今回の訪問で築いた絆をいかしながら、更なる経済・観光等の交流促進を図っていくとともに、復興へ向けて挑戦を続ける福島県の姿を積極的に発信してまいります。

【質問事項】

1 今回の東南アジア訪問について

【記者】
 ベトナムから来春にチャーター便が来るということで、今期待されることとプロモーションなど、どのような準備をされるか伺います。

【知事】
 福島県では、ベトナム便を重点路線と位置付けています。
 令和5年には、約4千人のベトナムの方々が福島空港へのチャーター便を利用し、本県を訪れていただきました。
 こうした中で、今回、連続チャーター便の就航が実現することは、本県の姿を見ていただく大きなチャンスになると受け止めています。
 是非、来県していただくベトナムの方々に「福島に来てよかった」「また来たい」「福島の魅力を周りの方々に伝えたい」と思っていただけるよう、チャーター便を利用した旅行商品の造成やプロモーションイベントへの支援等を、ベトトラベルグループと連携して行ってまいります。
 また、ベトトラベルのキー会長からは、特産品の輸出入や企業間のビジネスマッチング、他県と連携した周遊ルートの構築など、MOUの内容を超えた幅広い提案を頂きました。
 今後、ベトトラベルグループと調整を行ってまいります。
 さらに、ベトナムに設置している現地窓口を通じた営業活動や、多くの旅行者が利用されるSNS等を活用したプロモーションなど、旅行形態やニーズに合わせて本県の魅力を発信することにより、更なる誘客へとつなげてまいります。

2 自民党総裁選について

【記者】
 一昨日、福島市で自民党総裁選に向けた演説会が開かれ、復興施策などの議論があったと思いますが、議論の内容について受け止めを伺います。

【知事】
 一昨日、福島市内において、自由民主党総裁選の演説会が行われました。
 9名の候補者それぞれが、震災と原発事故からの復興に必要な財源の確保を始め、新産業の創出、本県農林水産物を含む日本産食品の輸入規制の撤廃など、山積する福島の課題解決に向けた政策を訴えられました。
 大切なことは、本県の復興について、国は最後まで責任を持って取り組むということであります。候補者の皆さんにおいては、この点を改めて深く胸に刻んでいただき、復興をどのように加速させていくのかを明確に示し、27日の投開票に向け、活発に議論されることを期待したいと考えています。

3 国見町企業版ふるさと納税について

【記者】
 国見町の企業版ふるさと納税の関連で、先週金曜日に第三者委員会が報告書を出して、官製談合はないものの、透明性・平等性などの問題があったとしましたが、県知事としての御見解を伺います。

【知事】
 今回のふるさと納税に係る国見町における事案については、県内あるいは全国からも注視されているところかと思います。
 内容そのものについては、今、町や町議会といった関係の方々が精査をされており、今後一定の方針が示されると思いますが、今回の事案は、ふるさと納税の在り方、特に企業版(ふるさと納税)の在り方について、総務省も含め、非常に重要な案件だと受け止めているかと思います。
 今後とも、国見町において、今回の案件についてどう整理し、どう対応されていくのか、福島県としても注視してまいります。

4 燃料デブリの試験的取り出し作業について

【記者】
 デブリの取り出しの着手から1週間となりましたが、受け止めを伺います。

【知事】
 先週、中断していた東京電力福島第一原発2号機における燃料デブリの試験的取り出し作業が再開されました。現時点でトラブル等はなく、作業が進んでいると聞いています。
 今回の燃料デブリ試験的取り出しの着手により、中長期ロードマップにおける廃止措置終了までの期間である第3期に移行しました。
 一方で、福島第一原発の廃炉については、現時点において、原子炉内部の正確な状況が把握できておらず、燃料デブリの取り出し方法や、その後の一次保管、県外処分の在り方などが明確化されていないというのが現状であります。
 今後に向けては、こうしたプロセスを一つ一つ具体的に精査し、より精緻なロードマップを作り上げることが極めて重要であります。このため、国及び東京電力においては、まずは、今回の試験的取り出しについて、安全を最優先に作業を進め、着実に成果を上げていただきたいと考えています。

(終了)

 

1 東南アジア訪問について
 →商工労働部観光交流局観光交流課 電話024-521-7298
 →商工労働部観光交流局空港交流課 電話024-521-7211
 →商工労働部観光交流局県産品振興戦略課 電話024-521-7212

3 国見町企業版ふるさと納税について
 →総務部市町村行政課 電話024-521-7137
 →企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-7922

4 燃料デブリの試験的取り出し作業について
 →危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252