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知事記者会見 令和6年9月9日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年9月13日更新

【発表事項】

1 福島県県民栄誉賞授与について

 このたび、パリ・パラリンピック車いすラグビー日本代表の橋本勝也選手に対し、福島県県民栄誉賞を授与することといたしましたので、発表します。
 三春町出身の橋本選手は、チーム最年少でありますが、攻守にわたる活躍で、正に「若きエース」として、車いすラグビー競技では日本初となる金メダルの獲得に大きく貢献されました。
 橋本選手は、東京2020パラリンピック大会で十分な出場機会に恵まれなかったという悔しさをバネに、厳しい練習を積み重ねられ、今大会では5試合全てに出場し、チーム最多の79得点を挙げました。
 日本チームの主力選手としての重責を担いながら、勝利に向けて最後まで全力でプレーする橋本選手の姿は、多くの県民に感動と勇気を届けてくれました。
 こうした橋本選手の功績を称え、県民栄誉賞を授与することといたします。
 表彰式の日程等の詳細につきましては、今後、先方との調整が整い次第、皆さんにお知らせいたします。

【質問事項】

1 燃料デブリの試験的取り出し作業について

【記者】
 福島第一原発2号機の燃料デブリ取り出しの再開について二点伺います。
 一点目は、先週東電は今週にも再開すると時期を示しましたが、改めて県として時期が示されたことの受け止めと要望について伺います。
 二点目は、東電は、先月下旬の会見で、県や地元にも説明する考えがあると示しましたが、具体的に例えば県や地元への説明の実施やスケジュールの調整などがあったのか、なければ県としてそういったことが必要なのか知事のお考えを伺います。

【知事】
 先週、東京電力福島第一原発2号機における燃料デブリの試験的取り出し作業の中断について、東京電力から、その原因と再発防止策の報告を受けました。
 主な原因は、東京電力による現場作業の確認不足であり、再発防止策として、今後の作業における東京電力社員による現場確認の徹底や手順書の改善などの対策が示されました。
 また、東京電力が国に報告した際に、齋藤経済産業大臣から、「東京電力自身のこれまでの認識と行動を徹底的に改めること」や、「準備作業も含めて、工程管理や確認をしっかり行うこと」などの指示がなされたと聞いています。
 県としても、東京電力に対し、協力企業任せとならない安全管理体制の構築や、県民目線に立った分かりやすい情報発信などについて、改めて強く求めました。
 燃料デブリの取り出しは、非常にリスクの高い作業であります。東京電力においては、県民に不安を与えることがないよう、万全の安全対策を講じた上で、確実に作業を進めていただきたいと考えております。
 また、今回の事案について、県では、経済産業大臣に報告が行われた翌日に東京電力から報告を受けており、地元自治体に対する報告も県と同じ日であったと聞いております。この間、どういった対応があったのかについては、担当部局にお問合せを頂ければと思います。

2 令和6年産米概算金の決定について

【記者】
 米の概算金が先週、JA全農福島から示された件で、知事の受け止めを伺います。

【知事】
 本年産米の概算金については、昨年と比べ、60キログラム当たり、4,000円から4,300円ほどの増額となっており、過去10年間で最も高い水準にあります。
 これは、在庫量の減少による需給環境への影響や物価高騰による生産費用の上昇等が背景にあるものと受け止めています。
 引き続き、米の需給状況を踏まえながら、関係機関等と一体となり、需要に応じた米の生産を図ってまいります。

【記者】
 米について伺います。
 現在、本県でも品薄になっていて新米の本格的な流通までもう1、2週間ほどかかる見通しですが、対応や呼び掛けについてお願いします。また、概算金の上昇により新米の市場価格が上昇、高止まりとなれば、米離れの一層の進行も懸念されますが、対応など伺います。

【知事】
 まず、全国的に米不足が顕著であるという報道が続いています。
 福島県内でも、昨年に比べ販売量が増え、仕入れが追いつかず、品薄の状況にあり、完売となっている店舗もあると聞いております。
 昨今の報道を受けまして、国民の皆さんの中には「備えよう」とする意識が働いているのかもしれません。
 令和6年産米について、本県では水稲の生育が順調で、既に収穫も始まり、新米が出回る時期となってきました。県民の皆さんには引き続き、落ち着いた行動をお願いしたいと思います。
 また、概算金は福島県を含め全国で一定程度上がっているところであります。
 これは農家の皆さんにとって、必要経費等が高騰している状況の中で一定のプラスになる部分が当然ありますし、一方、実際に購入される消費者の皆さんにとっては、米の価格が上がってしまうことに対する一定の不安等もあるかと思います。
  御承知のとおり食料品に係る価格(高騰)は昨年の円安が顕著になってから大きく進行しており、その中で、今回お米の概算金も上がっているという状況がありますので、一つの品目に対する問題ということではなく、食料品全体の価格がどうなっているのか。また、円安が続いておりますので、例えばパスタやパンの原料に使われるものも上がったままでありますし、各種の食品も3か月ごとに大きく値上がりしているという状況にございます。
 一方で、特に今年に入ってから賃金等がある程度上昇しているという側面もありますので、こういった全体の状況を見て、また、政府も、岸田総理自身が今後の物価高騰対策をどうするかという方向性を示され、今後も大きな議論になってくるかと思います。そういった状況も踏まえながら、県としての対応を考えていきたいと思います。
 また、現在、米不足という状況が顕著になっておりますが、お米の需要が減っているというのが大きなトレンドであります。
 したがって、県内での地産地消や国内という観点、あるいは海外への輸出も含め、安定的に需要があることを前提に、安定した供給体制があり、お米農家を始め担い手の皆さんが安心感を持って農業に取り組むことができるよう、総合的な政策を県として、講じていく必要があると考えております。

3 兵庫県知事に関する問題について

【記者】
 来年9月に、兵庫県で開催予定の「創造的復興サミット」に、知事として参加の要請が5月にあったと思いますが、それに対して現在の出席予定の有無を伺います。
 また、兵庫県知事が県議会で辞職申入れをされる見通しとなるなどの問題に発展した件について、同じ知事として、こういった問題を起こさないように気を付けている点などあればお聞かせください。

【知事】
 兵庫県知事の関係であります。まず、今回の事案については、現在、兵庫県及び兵庫県議会において状況を精査されているところであります。今後の推移を見守ってまいります。
 また、今回の案件、幾つかの内容が含まれておりますが、例えばハラスメントの問題や知事自身の日頃の行いに対する様々な受け止め方等が本質的な問題にあろうかと思います。こういった問題については、私自身も福島県知事として今10年目に入っていますが、職員の皆さん、また県民の皆さんと誠心誠意向き合うということを自分自身の政治理念にしておりますので、こういった点を今後とも大切にしていきたいと考えております。
 また、創造的復興サミットについては、先般、(兵庫県)知事が福島県に来ていただいて、御招待を受けたところでありますが、今お質しがあったとおり、状況が大きく変わっておりますので、今後の兵庫県における動向を注視していくということが、現在の状況でございます。

4 自民党総裁選について

【記者】
 自民党総裁選に関しまして、先週の金曜日に小泉進次郎元環境大臣が立候補を表明しました。
 本県とも関わりが深く、有力候補者と見られていますが、特に本県に関する政策の部分で、環境大臣在任中の実績をどのように見ているか伺います。

【知事】
 まず総論でありますが、今週、自由民主党の次期総裁選が告示され、27日に投開票が行われます。
 これまでにない多くの方々が立候補を表明し、エネルギー政策や経済政策などについて、様々な自分の考えを示しておられます。
 次の総裁には、日本全体が抱える困難な課題解決に向け、強い決意を持って取り組んでいただくことを期待しています。
 その上で、福島の復興を成し遂げるためには、今後も長く厳しい戦いが続くことから、これまでの総裁が引き継いでこられた「福島の復興なくして日本の再生なし」との思いを、強く胸に刻み、福島の復興に真正面から取り組んでいただきたいというのが全体の候補者に対する思いであります。
 また、特定の候補者についての御質問を頂きましたが、個別にコメントすることは差し控えさせていただきます。

5 地方創生移住支援事業について

【記者】
 政府の移住支援策を巡る動きについてお伺いします。
 先月末に、政府の方から概算要求に合わせて、結婚を機に地方に移住する女性に対して支援金を給付する施策が示されましたが、批判を受けて、即時撤回するという事態がありました。
 この施策に対する知事自身の評価と批判を受けて撤回されたことに対する受け止めを伺います。

【知事】
 地方創生移住支援事業については、令和7年度に向けて、実効性のある移住支援金の在り方について検討が進められるものと考えております。引き続き、国の動向を注視してまいります。
 なおこの件について、報道は拝見しておりますが、報道での状況と大臣自身の発言が若干異なっているところもございます。
 私自身、詳細を承知しておりませんので、今後とも状況をしっかり見極めていきたいと考えております。

6 福島県県民栄誉賞授与について

【記者】
 橋本選手への県民栄誉賞ですが、何年以来の何人目であるか伺います。

【知事】
 県民栄誉賞でありますが、現時点で4名の方が受賞されています。
 まず、お一人目は田部井淳子さん、お二人目は鈴木猛史さん、三人目が室屋義秀さん、四人目が西田敏行さん、したがって、今回橋本選手が受賞されますと、五人目ということになります。

(終了)

 

【発表事項】
1 福島県県民栄誉賞授与について
 →総務部知事公室秘書課 電話024-521-7005

【質問事項】
1 燃料デブリの試験的取り出し作業について
 →危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7252

2 令和6年産米概算金の決定について
 →農林水産部水田畑作課 電話024-521-7359

3 兵庫県知事に関する問題について
(創造的復興サミットについて)
 →企画調整部企画調整課 電話024-521-7129
 →企画調整部復興・総合計画課 電話024-521-7111

5 地方創生移住支援事業について
 →企画調整部ふくしまぐらし推進課 電話024-521-7160

6 福島県県民栄誉賞授与について
 →総務部知事公室秘書課 電話024-521-7005