ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
ホーム > 「チャレンジ県ふくしま! ~ 福島県知事 内堀雅雄のページ ~」 > 定例記者会見 > 令和5年度 > 知事記者会見 令和5年12月11日(月)

知事記者会見 令和5年12月11日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年12月14日更新

【質問事項】

1 県職員の不祥事対策について

【記者】
 先週末に、新たな県職員の不祥事対策をまとめられました。
 処罰の厳正化であったり、風通しのよい職場づくりということで、グループワークの導入など、新たな一手ということになると思います。改めまして、こういった再発防止に向けて、知事として、ここが大事だと考えられているポイントを伺います。

【知事】
 先週、福島県職員の不祥事対策に関する検討委員会の報告書を受け、新たな不祥事の再発防止策を取りまとめるとともに、庁内への周知徹底を図ったところであります。
 5件の逮捕事案の分析とこれまでの取組の検証を通じて、当該職員の法令遵守意識や危機意識が希薄であったこと、組織としてこうした意識を十分に浸透できなかったことが、課題として見えてきました。
 そのため、組織の視点に立った対策と、職員個人の視点に立った対策を重層的に講じることとしました。具体的には、収賄やわいせつ事案に関する懲戒処分の取扱いを厳正化いたします。
 あわせて、グループワーク形式のコンプライアンス研修の導入、管理職向けのコミュニケーションスキル向上研修の強化などの対策を講じることで、職員一人一人に、法令遵守意識と危機意識が確実に浸透するよう取り組んでまいります。
 県庁組織全体が、強い覚悟と危機意識を持ち、不祥事の根絶等、県民の皆さんの信頼回復に努めてまいります。

【記者】
 不祥事というのは、どうしても心の隙であったり、依存などいろいろなものが問題としてあると思います。改めまして、この徹底していく部分での知事がおっしゃる覚悟を伺います。

【知事】
 大切なことは、県民の皆さんの県政に対する信頼であります。「県民の信頼なくして県政の前進なし」。その思いを、私自身が、また県庁という組織全体が心に置いて、誠心誠意県政に取り組んでまいります。

【記者】
 不祥事の再発防止策に関して、今回その再発防止策をまとめるに当たって外部有識者の意見を取り入れましたが、今後その活用はどのような形になるのでしょうか。今回で一旦終わりという位置付けであるのか伺います。

【知事】
 まず、今回、一年間の中にこれだけの複数(の不祥事)事案が発生したことを受け、第三者委員会を設置しました。
 しかし、一番の基本は、こういった委員会を設置しなくてもいいような状況にするということだと考えております。
 また、この第三者委員会とは別の形で、倫理審査委員会もございますので、基本は、こういった既存のシステムを使うということになります。
 やはり今後大事なことは、今回のような特別な委員会を立ち上げることなく、県庁全体にコンプライアンス意識が浸透し、職員によるこうした事案が発生しない、そういう状況になるように力を尽くしていくことだと考えています。

2 福島市の東口駅前開発について

【記者】
 福島市の話ではありますが、県都の顔となる東口の駅前開発に関して、資材高騰などに伴い、計画の遅れや変更といったものが報道されました。これは福島市だけの話ではなくて、資材高騰中の公共事業に幅広く影響している部分があるかと思います。
 福島市への支援という視点も含め、そういった資材高騰に対する対応はどのようにお考えか伺います。

【知事】
 まず、福島市の市街地再開発等の問題につきましては、市の幹部の皆さんから、県の関係部局等に、現在の状況の報告を頂いているところであります。
 そして、その件とは別にしましても、例えば公共事業や様々な建設事業等において、正に資材価格の問題や、物価上昇の影響というものが顕著に現れているところであります。
 ここ数年の予算、また、今後取りまとめる令和6年度予算においても、そういった物価上昇や建設資材の高騰に対応するための予算編成を組んでいかなければならないと考えているところであります。また、政府に対しても、全国知事会として、こういった物価上昇に対応した補助金や、地方交付税等の地方財政措置を的確に行うよう求めているところであります。
 県においても、こういった状況変化に対応した予算編成、あるいは補正等の措置について、適切に対応してまいります。

3 県議会新体制との向き合い方について

【記者】
 今日から12月議会、定例の県議会が開会します。正副議長選も行われる予定で、新体制のスタートということですが、改めて議会との知事の向き合い方について伺います。

【知事】
 本日から、福島県議会12月議会が開会いたします。先般の県議会議員選挙後における新体制での初めての議会ということになります。今後、福島県議会の本会議、委員会等において、様々な御提案や審議が行われ、お互いの思いをしっかり交換していくことが重要だと思います。
 県民の皆さんが望んでおられるのは、「県政が抱える様々な課題解決をしっかり進めてほしい」という思い、また、「福島県が未来に向かって明るい形で発展していけるよう、様々な施策を講じてほしい」ということであろうかと思います。
 県議会での審議を踏まえて、県民の皆さんの思いを、一つ一つ形にできるように全力で取り組んでまいります。

4 政治資金の裏金問題について

【記者】
 政治資金パーティーの裏金化の件で、今回、処理水の海洋放出が始まったばかりで、経産相(経済産業大臣)が交代するということになりましたが、その受け止めを伺います。

【知事】
 様々な報道等を拝見しておりますが、事態はいまだ流動的かと思います。
 現在捜査中の案件であること、それと今ほどお話しされたこと、まだ状況が確定しているということではないかと思いますので、それについての具体的なコメントは、現時点ではございません。

【記者】
 今回、個人だけではなく、捜査中というところでありますが、組織としてこういう不祥事というか、裏金化ということが常態化していたというところで、知事としては、今後処理水の放出はこれからもずっと続くということでありますが、政府に対してどのような舵取りをお願いしたいのか伺います。

【知事】
 まず、今回報道されているこの案件については、先ほどお答えしたとおりでございます。
 その上で、ALPS処理水の放出、あるいは燃料デブリの対応も含めた東京電力福島第一原発の廃炉、これは本当に5年、10年で片づくという問題ではありません。残念ながら、長期間にわたる戦いになるわけであります。
 したがって、今回処理水の放出、8月の段階においても、私自身が総理、あるいは東京電力の社長に対して直接訴えているところでありますが、この廃炉対策を安全に最後の最後まで完遂すること。また、各種の情報発信を国内外に対して正確に行い、皆さんの正確な理解を得ていくこと。そして特に、漁業者の皆さんが今だけではなく、これから10年後、20年後、30年後においても安心して福島の海で漁業に取り組むことができるよう、全責任を持って対応すること。こういったことを政府に改めて求めたいと思います。

【記者】
 最後に、今、全責任を持ってというお話がありましたが、今回こういう組織的な裏金化ということが疑われる事態になっているということに対しては、その信頼というか、責任というものが揺らぐとお考えか、伺います。

【知事】
 現在、総理あるいは関係する閣僚等の発言の中でも、国民の皆さんの政治に対する信頼、信用失墜の問題、これを必ず述べておられます。
 今回の問題に関する直接のコメントは、現時点ではございません。

5 須賀川創英館高等学校の問題について

【記者】
 須賀川創英館の学校の話ですが、先日、第三者委員会の研究の報告書が出まして、遺族の皆さんはそれに納得できないようで、改めて再調査を求めたいということで、知事部局の方に要望書を提出されておりましたが、それに対するお考えを伺います。

【知事】
 まず、亡くなられた方に心から哀悼の意を表しますとともに、御遺族の方々に深くお見舞いを申し上げます。
 先週、第三者調査委員会から御遺族及び県教育委員会に対し、調査報告書が提出されました。
 今後、県教育委員会において、適切に対応されるものと考えております。

【記者】
 繰り返しになるかもしれませんが、遺族側は、県教委から離れたところで調査してほしいということですが、改めて教育委員会の方に調査を委ねるということでしょうか。

【知事】
 今回の調査委員会は、御遺族の要望を踏まえて、県教育委員会が設置したものであります。
 再調査の要望を受けた県教育委員会において、その必要性等について検討が行われるものと考えております。

(終了)

1 県職員の不祥事対策について
 →総務部人事課 電話-521-7032

5 須賀川創英館高等学校の問題について
 →教育庁高校教育課 電話024-521-7769