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知事記者会見 平成28年7月11日(月)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年7月12日更新

知事定例記者会見

■日時 平成28年7月11日(月)10:00~10:15
■会場 応接室

【質問事項】
1 参議院議員選挙について
2 ウルトラマンARスタンプラリーについて

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【質問事項】

1 参議院議員選挙について

【記者】
 昨日、福島選挙区の投票があり、自民党の岩城さんが落選するという結果でした。復興を加速しようとしてきた自民党が負けたことについて、一言お願いします。

【知事】
 今回の参議院議員選挙は、復興・創生期間の初年度において、初めて行われた国政選挙です。また、将来を担う18歳以上の若い世代が初めて参加した中で行われた、福島の未来を形作る上で重要な選挙であると考えております。当選された方には、県民、あるいは、国民の皆さんの切実な思いをしっかりと受け止めて、役割を果たしていただきたいと考えています。福島県においては、特に重要であります東日本大震災と原発事故からの復興・再生、そして、人口減少、少子高齢化対策としての地方創生の推進のために、引き続き、与野党の垣根を越えて、オールジャパンで取り組んでいただくことを期待しております。

【記者】
 与党の候補が落選したことで、復興に与える影響について、どのようにお考えでしょうか。

【知事】
 今、お答えしましたとおり、選挙結果云々ということではなく、引き続き、与野党の垣根を越えて、オールジャパンとして、福島の復興・再生に取り組んでいただきたいと考えております。

【記者】
 少し変わった観点からの質問ですが、今回、定数が1に削減されたことで、御承知のとおり与野党、現職同士の一騎打ちの対決となりました。知事が選挙戦で支えられたのは与野党一致したオール福島という体制でしたし、おっしゃったとおり復興は与野党関係なくということでやっているわけですけれども、今回、その与野党が対決したことで、復興政策が政治の争いの俎上になったのは否めないと思います。その意味で、選挙が終わり、復興を進めるに当たって、与野党に求める姿勢というか、今回争ったことを受けて、与野党に対して求めることはございますか。

【知事】
 前提として、選挙制度が、今回、二人区から一人区に変わっているというのが大きく影響していると思います。従前は二人区でしたので、県民の意見を吸い上げて、それを参議院の場において議論していただけるというものがございました。人口減少等の兼ね合いもあり、一人区になっておりますので、そういった点も含めて、地方創生の中で人口減少対策に取り組んでいるところでありますが、人口が減っていくことでこのチャンスが失われていく、こういった危機感を持って、今後の地方創生に取り組んでいかなければいけないと考えております。震災が発生した時は、民主党政権の時代で、その後、自民党政権に変わりましたが、各政権下において、東日本大震災、特に原発事故からの福島の復興においては与野党の垣根は無いということを、関係の方々、皆さん常に口にされていました。また、「福島の復興なくして日本の再生はない」、これも皆さんの共通認識として持っていただいていると思います。今回の参院選の結果云々ということではなく、やはり変わらず、福島の復興・再生に多くの方々が力を合わせていただけること、これが何よりも重要であると考えておりますし、その点を今後とも、しっかりと訴えていきたいと思います。

【記者】
 選挙期間中に、与党サイドの方から、現職閣僚が落選すれば復興予算が削られてしまうかもしれないという声が、実際に、演説等で述べている人もいたのですが、そういった懸念は知事はお持ちなのか。また、そういうことが選挙戦で取り上げられたこと自体、どのようにお考えでしょうか。

【知事】
 私自身は、そういったお話を直接伺ったことはございません。福島県が復興、再生していくために、なすべきことをなすこと、これは何よりも重要であります。
 現在の政府与党自身は、そのような対応はされないものと私は信じております。福島県としてなすべきは、今後、例えば29年度予算であったり、様々な国の制度改正であったり、福島が復興・再生、あるいは地方創生を果たしていく上で必要なことを、しっかりと国や政府に対して提案し、それを形にしていただくことだと考えております。私自身先頭に立って、これからも国に対して申し上げるべきことを申し上げ、そして形にしていく努力を続けていきたいと考えております。

【記者】
 岩手、宮城、福島の三県で自民党候補が敗れましたが、これは政府の復旧・復興の進め方に対する一定程度の批判だったという見方ができると思いますが、翻って、福島県政をリードする知事において、底流には県民の批判というのが常にあると思うのですが、その点はどのように考え、どのように進められていきますか。

【知事】
 例えば、震災の当初は民主党政権の時代でした。あの当時も時の政府に対する強い批判があったのを私は記憶しております。また、現在、自民党政権の時代になりますが、福島の復興・再生が、この5年4か月で100%終わっているかというと、決して終わっていません。まだまだ途上であり、道半ばです。そういったことを考えますと、常に復興・再生について、「もっと早く何とかならないのか」、あるいは、「いつまで経ったら我々はきちんと復興・再生の道を歩めるんだ」、そういう強い思いを県民の皆さんが持っていることは事実であろうかと思います。それは国政に対してだけではなく、福島県政、あるいは自治体の行政に対しても同じであろうと思います。県民の皆さんが常に復興や再生に対して、「早く対応して欲しい」、「結果を出して欲しい」、「実感させて欲しい」、そういうものを持っていることを我々は頭に置きながら、仕事を進めなければならないということを改めて感じております。

【記者】
 今回18歳に選挙権年齢が引き下げられて初めての国政選挙でした。まだ、年代別の投票率は出ていませんが、知事はいろいろな場面で、若者の投票行為や政治参加について御覧になる場面があったかと思いますが、そのあたり、福島の復興、これからに向けて率直にどのように思われたのか。今後、県政含めて若者の政治参加について期待するところを教えていただけますか。

【知事】
 最近、福島県内の高校生とお話をする場面が何回かありました。その際、高校生の皆さん、あるいは若い人たちがすごく真剣に福島県の未来について考えており、自分たちに出来ることを考え、行動を起こしているシーンを見まして、本当に心強く感じました。今回、初めて18歳以上の若者が選挙に関わるということで、恐らく、悩んだり、どうしたらいいのだろうと不安を抱くこともあったかと思います。しかし、皆さんが、例えば福島県政や国全体の政治の在り方について真剣に考え、また、一票を投じたということは、非常に有意義で価値のあるものだったと思います。こういったことを積み重ねながら、若い世代も、そして中堅世代も、さらにベテラン世代もみんなで福島県、あるいは日本全体を良くしていこう、そういう思いでこれから新たなスタートが切れると確信しております。

【記者】
 今回のポイントの一つとして、3分の2という数字が話題になっていたと思います。地方自治も日本国憲法に規定されているものでありますし、憲法改正の何かがあれば福島県も何らかの形で影響があると思うのですが、3分の2に達したということについて知事の所感をお伺いします。

【知事】
 今回、具体的な憲法改正の論点が見えた形であったかというと、そうではないと受け止めております。憲法改正という非常に重要な事項については、主権者である国民全体による幅広い、そして深い議論が必要不可欠であると考えているところです。こういった憲法改正の議論については、丁寧な道筋を経るべきだと考えております。

2 ウルトラマンARスタンプラリーについて

【記者】
 7月14日からウルトラマンARスタンプラリーが始まりますが、それに対しての期待と、さらに知事のウルトラマンに関するエピソードなどがあれば教えてください。

【知事】
 今回、円谷プロダクションの力をお借りして、ウルトラマンARスタンプラリーという新しい取組が始まります。これは、福島県内の浜通り、中通り、会津、それぞれの地域においてスマートフォンをかざしますと、ウルトラマンのキャラクターが現われて、観光と「クールふくしま」、ウルトラマンというキャラクターを同時に楽しめるというものです。是非、このようなスタンプラリーが福島で行われることを多くの方に知っていただき、また、円谷監督が須賀川市出身という御縁があって実現した企画ですので、そういったことも知っていただければと考えております。
 私自身、今回のスタンプラリーに登場するキャラクター(怪獣等)には、非常に大好きなものが多く、また、ウルトラマンシリーズでは、前半の方に思い入れがありまして、特にゼットンのストーリーには非常に強い思いを持っております。なぜかといいますと、ゼットンは、ウルトラマンを倒した怪獣で、好きかと言われるとむしろ逆ですが、実は、ゼットンがウルトラマンを倒した後、科学特捜隊、地球の人間たちが力を合わせてゼットンを倒しました。ちょっと無理やりだと思われるかもしれませんが、福島県が今、大変難しい課題を抱えており、その課題解決は、例えば、ウルトラマンのような人がいて、一挙に片付けてくれるかというと、そうはいかない。やはり、ゼットンのストーリーではないですが、我々県民が一人一人力を合わせて、この難しい課題解決に取り組めば道は拓けるだろう、そのように私自身は解釈しています。そういう意味で、それぞれ一人一人がウルトラマンやキャラクターへの思いを持っていると思いますので、そういった思いを頭に置きながら、福島の各地域で観光も同時に楽しんでいただければ、うれしいと考えております。

≪問合せ先≫
1 参議院議員選挙について
 → 総務部政策調査課 電話024-521-7018

2 ウルトラマンARスタンプラリーについて
 → 企画調整部地域振興課 電話024-521-8403

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