【発表事項】
1 新たな観光ポスターとガイドブックについて
【質問事項】
1 新たな観光ポスターについて
2 教職員の不祥事について
3 帰還困難区域について
4 報道機関への情報提供について
5 職員のコンプライアンスについて
6 知事の資産等の公開について
7 大熊町町有地への除染土壌の搬入について
8 参議院議員選挙について
【発表事項】
【質問事項】
【知事】
デスティネーションキャンペーンで作成しているポスターは、正にいろいろな内容を盛りだくさんに詰め込んだポスターです。例えば、温泉であっても、福島の場合ですと、浜通り、中通り、会津があり、お酒も、旅館も、出来るだけ多くの魅力を一つのポスターに入れて発信する、これも一つの大事な手法だと思います。一方、今回のポスターは非常にシンプルです。「来て欲しい」「福島に来て」そのメッセージだけをまっすぐに伝えたいというのが今回のコンセプトです。クリエイティブディレクターの箭内道彦さんと相談しながら、今回のポスターを作成しておりますが、ここに掲げられている写真は2014年のプレDCで「福が満開フォトコンテスト」のグランプリになった「夢一夜」という作品です。福島の魅力はもちろん、この喜多方の桜だけでなく、もっとたくさんあるのですが、あえて一つの写真に絞り込み、メッセージをシンプルにすることで、このポスターに多くの方の目を引きつけたい、そういう思いがあります。是非、このポスターを見て、「あっ」と何かを感じていただいて、福島を訪れるきっかけになっていただけたら嬉しいです。
【記者】
これは駅等に貼られるのですか?
【知事】
はい。いろんな箇所に掲示して、なるべく多くの方の目に触れるように工夫をしていきたいと思います。
【記者】
ポスターの出来栄えを見たとき、知事は率直にどのように感じましたか。
【知事】
ポスターですが、この他にも候補の作品がいくつかございました。実はその中でも、この作品は、ある意味一番シンプルで真っ直ぐなメッセージ性が感じられ、結果として選んだところであります。私自身もこの作品を初めて見たときに、今までにないアイデアのポスターで、ある意味斬新で、ちょっと驚きがあるような、そういう印象で受け止めております。今までとは違ったタイプのポスターではあるのですが、今、東日本大震災、原発事故からちょうど5年と4カ月になろうとしており、この福島の状況というのは中々一言で言い表すことが難しい状況です。私はよく、光と影という言葉を使うのですが、間違いなく復興に向けて前に進んでいる部分もある、その一方で、課題がたくさん残っている、その両方の現実があります。こういったものは一、二分しゃべったところで説明できない。そういう意味では、是非、福島に来ていただいて、見ていただいて、感じていただく中で、福島はまだ課題が残っているけど、復興に向かって頑張っているなということを感じていただくきっかけになれば、そんな思いでこのポスターを選んだところです。
【知事】
先週、今週と県職員の不祥事が相次いでおります。このことは、県民の皆さんの信用、信頼を損なうものと受け止めております。心からお詫びを申し上げたいと思います。こうした職員については、事実関係をしっかりと確認しながら、厳正に処分してまいります。また、その上で、改めて県職員が一つ一つの仕事を真摯に、誠実に進めていく中で、県民の皆さんの信頼を一歩ずつ回復していきたいと考えています。
【知事】
帰還困難区域の在り方、これはある意味、福島県が本当の意味で復興を果たしていくために極めて重要な問題であります。現在、それ以前の段階として、まず来年の春に向けた様々な議論、協議が行われているところです。まず、居住制限区域等、こういったものの在り方をどうするのか、それをきちんと関係の自治体、国、県、そして関係機関と連携して取り組むことが当面重要でありますし、また、国自身が今後、帰還困難区域について方向性を出すと言っていますので、どういった考え方を示してこられるのか、それを見た上で、関係自治体と共に真摯に向き合って議論を深めていきたいと考えています。
【記者】
自民党の方針が出た後に、それを見て今後の方針を考えていくということで良いでしょうか。
【知事】
帰還困難区域について、時点はもちろん変わってくるのですが、避難指示解除準備区域であったり、居住制限区域での議論と本質的には同じ部分があります。その時点が将来にずれるというのが帰還困難区域の問題ですので、やはり目の前の問題をまずきちんと整理して、その上で、自民党、国としての考え方というものをよく聞きながら議論を深めていくことが重要だと思います。
【知事】
基本的にこういった問題が発生した時に、出来るだけ早く、特に皆さんに対する説明の機会を設けるということは重要だと思います。今回の件は、夜の対応で、中々本人との接触がままならない、状況がつかめないということもあり、結果として翌日の朝になったのですが、今回の件も含めて、どういうタイミングで適時適切に対応すべきかを踏まえながらマスコミの皆さん、ひいては県民の皆さんに対し、できるだけ迅速に、かつ、正確に公表していくことが重要だと思います。只今の御指摘も受け止めて、今後の対応に反映させていきたいと思います。
【記者】
今回、危機管理部の一連の問題を受けて、迅速に公表に努めるということで知事も再三同様のことで、御指摘になったと思います。この問題も含めて意識改革というのでしょうか、対応は改善されてきているとお考えなのでしょうか、それともやはりまだ足りないとお考えなのか、お願いします。
【知事】
昨年の春、いろいろな問題が出て、そういった実務的な問題を受けて、一定の意識改革が進み、それぞれの現場において出来るだけ早く対応するということが進んできました。また、庁内でいろいろな情報の意思疎通ができるようになったという側面は間違いなくあると思います。それが全ての個別案件でパーフェクトにできているかというと、まだまだ足りない部分もあるかと思います。そういう意味で、毎年春になりますと、どうしても人が入れ替わったり、新しい組織ができたり、あるいはまた、これまでにない事案に直面したりと、それぞれの場面の中で、ものによっては不十分なものもあるかもしれません。そういったことが出来るだけないように、意識改革、不断の努力を続けていくことが県職員にとって重要だと思いますし、そもそもそういった不祥事を起こすこと自体があってはならないことであります。そういったことを真剣に県全体として受け止めて、県民の皆さんの信頼回復に努力を重ねていきたいと思います。
【知事】
今、御指摘ありましたとおり、コンプライアンスの徹底に当然ながら努めているのですが、結果として、こういった事案が起きている、これも現実です。ペーパーでの対応というのももちろんしておりますし、さらに、いろいろな会議、部長会議等も含めて、関係の職員にきちんと話をするということを続けてはおりますが、どういった対応がより本当の意味で、信頼性向上のために重要かということを、他県の事例等も見ながら、また更に対応を考えていきたいと思います。
【知事】
私自身はこれまで公務員としてやってきましたので、御覧になったとおりでございまして、今、政治家や首長というのは、県民の皆さんに金銭的な部分できちんとしなさいよという目で見られていると考えております。自分自身が襟を正して、こういった面にきちんと対応していくことが何よりも重要だと思いますし、その上で、一つ一つの仕事を真剣に誠実に取り組んでいくことが大切だと考えております。
【知事】
7月2日土曜日ですが、町有地の提供によりまして、いわき市の中学校から初めて除染土壌が搬出されました。町有地の活用を受け入れていただいた大熊町の御理解、御協力に心から感謝を申し上げますとともに、こういった積み重ねが今後、環境回復に向けての大事な一歩になると受け止めております。今後も各地域の学校に保管されている除染土壌が引き続き搬出されていく見込みであります。国においては今後とも中間貯蔵施設の整備、そして県や関係自治体も一体となって保管土壌等を早期に搬入できるような調整手続きに力を注いでいきたいと考えております。
【知事】
私は、今回の参院選、特に福島県にとって重要な二つのテーマがあるということをお話ししてきました。一つは東日本大震災と原発事故からの復興・再生の問題、そしてもう一つが人口減少、少子高齢化対策としての地方創生、この二つの側面が重要だという話をしてきました。この両方の論点について、一定の議論がなされているとは思います。ただ、やはり大切なことは、前半の福島の復興・再生というものは、福島県だけの努力で成し得るかといったら、そうではない、という事実であります。これは正にオールジャパンで国自身が本格的に、しかも中長期という時間を掛けながら成し遂げていかなければならない課題でありますので、今後、残る期間においても、福島の復興・再生について、5年3か月経ったから風化させるということではなく、さらに具体的な実行策についての議論が深まっていけば嬉しいと考えております。
(終了)
≪問合せ先≫
発表事項
1 新たな観光ポスターとガイドブックについて
→ 観光交流局観光交流課 電話024-521-7297
質問事項
1 新たな観光ポスターについて
→ 観光交流局観光交流課 電話024-521-7297
2 教職員の不祥事について
→ 教育庁高校教育課 電話024-521-7766
3 帰還困難区域について
→ 避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8439
4 報道機関への情報提供について
→ 総務部広報課 電話024-521-7012
5 職員のコンプライアンスについて
→ 総務部人事課 電話024-521-7033
→ 教育庁職員課 電話024-521-7781
6 知事の資産等の公開について
→ 総務部秘書課 電話024-521-7006
7 大熊町町有地への除染土壌の搬入について
→ 生活環境部中間貯蔵施設等対策室 電話024-521-8043
8 参議院議員選挙について
→ 総務部政策調査課 電話024-521-7018