■日時 平成28年4月11日(月)10:00~10:20
■会場 応接室
≪発表事項≫
1 環境創造センターグランドオープンについて
≪質問事項≫
1 バドミントン桃田賢斗選手の処分等について
2 第1回福島第一廃炉国際フォーラムでの食品の放射性物質濃度基準に関する発言について
3 プロスポーツ応援プレミア商品券に関する不正行為について
4 伊勢志摩サミットについて
5 葛尾村の森林除染について
6 原子力防災訓練における職員の参加について
7 葛尾村の避難指示解除について
8 環境創造センターへの教育旅行招致について
≪発表事項≫
≪質問事項≫
【知事】
桃田選手は中学、高校時代を福島県で過ごしております。特に震災当時は富岡高校に在籍しておりました。震災後も県内、猪苗代町で避難生活を続けながら、日本の世界のトップクラスの選手として活躍をしてこられました。それだけに今回の件は非常に残念であります。
【記者】
土日の間に処分を知って、その時どのように感じましたか。
【知事】
今回の事件を報道で知りまして、その後、新聞、テレビ等のニュースを私自身、実際に見てまいりました。彼自身の会見も見ておりますが、今回の事案の事の重大性を改めて感じておりますし、出された処分の結果も重く、厳しいものだと考えております。
やはり、桃田選手自身がしっかりとまず反省をすることが何よりも大切だと考えております。
【記者】
次のチャンスというものは、あって欲しいと思いますか。
【知事】
彼自身が日本のトップクラスの選手でありました。まだ、将来のことというよりは、今彼自身が課せられた状況というものを噛み締めながら、この処分を受け止めて反省することが重要だと思います。
【記者】
今の桃田選手に関連してですけれども、福島県の東京オリンピック・パラリンピックに向けてのパンフレットに桃田選手を起用されておりますが、そういったものの使い道、あとは東京オリンピックに向けて、福島県としてどういうスタンスで今後見守っていきたいかということをお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
まず、パンフレット等の取扱いについては、処分等も出ておりますし、今後様々な状況を勘案しながら、県として適切に対応していきたいと思います。また、桃田選手自身は富岡で中学、高校生活を送っております。まずは、彼自身が今回自分自身が引き起こした事案の事の重さ、重大性、責任というものを、しっかり自覚して責任をとること、これが何よりも大切だと思います。
【知事】
国際フォーラムで、どういった発言があったのかということを私自身まだ詳しく承知しておりません。その前提で申し上げますと、我々自身が非常に放射線の問題、放射能に対してどういう形でアプローチしたらいいのかということをこの5年間本当に苦労してまいりました。日本は例えば、食品の安全基準であったり、そういったものに非常に厳しいレベルを設定していると認識しておりますが、やはり世界的な基準のあり方、日本としての基準のあり方、こういったものがまず第一義としてきちんと内容が精査されなければいけないと思います。その上で、一方では、そういった基準がありながら、またその基準に沿った安全対策が講じられながらも、国内外においてなかなかそれを受け入れていただけない、風評という現状もございます。こういった風評は、残念ながらどんなに説明を尽くしてもなかなか受け入れていただけない。特に海外、諸外国において、輸入規制等々、そういったものが現にあるという事実もありますので、昨日のフォーラムの議論も一つのきっかけにして、今後風評払拭のために、どういった基準のあり方が良いのか、どういった安全対策が良いのかということについて、より議論が活発になって、対応が進んでいくことを期待しております。
【知事】
県のプロスポーツ応援事業の中で、当事者である運営会社社員によるこのような不正行為が起きたことは極めて遺憾であります。地域密着型のプロスポーツの振興は、福島県を元気にするために、非常に重要です。運営会社に対しては厳正な管理体制の再構築を要請しているところです。
【記者】
県として、今後チェック体制も含めて何か検討していらっしゃいますでしょうか。
【知事】
今回の事案は、非常に特殊だと思います。これだけの大きな金額での取引というものは他にはありません。かつ、それを当事者自身がされているので、当然そういったものはないという前提ではおりましたが、ただ結果として、こういった形になっておりますので、今後、再発しないような確認の仕方も併せて検討していきたいと思います。
【知事】
サミットの要人、それぞれ皆さんお忙しい中、日本を訪問されますので、実際に福島まで足を延ばしていただけるかどうかというところはなかなか難しい部分あろうかと思いますが、そういった会場に、福島県の復興に対する取組であったり、風評払拭のためのPRの場とか、あるいは(資料等を)お配りするというようなことができないかを関係省庁と相談しております。そういったものが実現して、(資料等を)手に取ったり、あるいはパネル等を見て、こういった取組を福島県がしているのだなということを知っていただくということは、大切な一歩になると思いますので、まずこういった取組から進めていきたいと考えております。
【記者】
今の質問に関連して、風評払拭のためにPRの場を設けていきたいということですが、知事御自身がサミットに行かれて、先頭に立ってPRなさっていくのでしょうか。
【知事】
サミットは目的が決められておりますので、私自身が直接伺ってということは想定しておりません。
【知事】
葛尾村を始めとして、この森林除染のあり方ですが、昨年、一時期、国の方針が我々の思いと反するという事態がありました。それに対して県としてしっかり申入れをし、また自民党本部の力も頂きながら、一定の方向転換をしていただいて、そして里山等も含め、地元自治体の意向を踏まえて、きちんと森林除染を進めていくという方向に転換したところです。今後その森林除染を、まずどういったところからやっていくのかということを、きちっと箇所をあげながら、計画をつくるという段階に新年度入りますので、その中で、自治体の思い、あるいは避難をされている方が、今後帰っていくにあたり、より安心して帰れる森林環境づくりへの努力をしていきたいと考えております。
【知事】
昨年ですが、柳津町まで長距離を避難するという形での初めての訓練でした。従って、参加者の負担も考慮して当初から県職員を避難者に見立てたプログラムとしております。先ほど御指摘のあった防災講演会の話とは別の性格のものだと考えております。
一方、今後の訓練において、やはり多くの住民の皆さんに参加していただくということも大事ですので、今後、そういった長距離の対応も含め、どういった形がより多くの方が参加できるようになるかということについては工夫を重ねていきたいと考えております。
【記者】
今の質問に関連してなんですけれど、知事のおっしゃるとおり、遠方なので参加者の負担もあるので、参加者が当然少ないと見立てていたというのは説明であったのですけれども、ただ、やはり5人しかいないというのは、結果的に集める、もしくは設定の方にもそもそも問題があったのではないかと。さらに、言い方は悪いのですが、前年度の人数に合わせるために休日出勤の形で出してくるというのは、やはり県民目線から問題なのではないかということが1点と、そこに関連して、前回の質問に関連してですが、危機管理部そして風評・風化対策監、改めてですけれども、この案件を含めて期待に応えられているのかどうか、併せてお願いいたします。
【知事】
今回の原子力防災訓練の何名が云々というお話で、私自身が担当部局から聞いているお話と若干、今、御質問あった認識に差がありますので、それについては改めて担当部局に話を聞いていただきたいと思います。
また、昨年から、危機管理部あるいは県庁全体でも、例えば事務の不手際等、そういったものもございます。また、新年度変わり目で、この時期は、発生しやすい時期ということにもなろうかと思いますので、そういったものが発生しないように、県庁全体で緊張感を持って仕事に取り組んでいこうという話をさせていただいてるところでございます。
【知事】
福島県としては、大事なのは葛尾村と同じ立場、目線に立つことかと思います。これまで葛尾村の村議会、全員協議会あるいは住民説明会、こういったものが開催されていますが、これに県職員も出席させていただいております。そして、住民の皆様の様々なご意見もございますので、こういったものを受け止めてきたところでございます。一人でも多くの方がふるさとに、葛尾村に帰りたいと思えるように、引き続き、様々な生活環境の整備を国や村と一体となって進めていきたいと考えております。
【記者】
追加ですが、避難指示解除のやり方というか方法についてですが、葛尾村でも居住制限区域の住民が、なぜ避難指示解除準備区域と同時に解除するのかという意見が強いのですが、南相馬でも同じ反応がございます。川内村では、居住制限から一旦、避難指示解除準備区域に落としたという経緯があるんですけれども、今国が進めている居住制限と避難指示解除準備区域この同時解除というやり方について、何か感じていらっしゃることがあれば教えていただきたい。
【知事】
この問題については、これまでの避難指示解除とは違うパターンになっております。各自治体が置かれている状況とか、除染の進捗状況、あるいは帰還困難区域との重なり具合とか、様々な状況が違いますので、自治体毎に国、県が一緒になって丁寧に話をしながら進めていくことが何よりも重要だと思います。
【知事】
交流棟は、非常に内容が分かりやすいといいますか、親しみやすい内容になっております。例えば小学生や中学生が実際に来館をして、交流棟の様々な展示を、体験型になっておりますので、自分で実際に触れたり見たり動いたりしながら、ダイナミックに体感できます。また、360度の全球型のシアターも非常に迫力をもって迫ってきますので、若い方々には打って付けの場だと思います。こういったところに多くの方々に来ていただけるように、例えばバス代の支援であったり、そういったものも考えておりますし、今、福島県の観光面の大きな課題は教育旅行の回復でもありますので、できるだけ多くの教育関係者に声をかけ、県内だけではなくて、県外の方々にも良い施設ができましたよ、ぜひ見に来てくださいということも併せてPRしながら、県内外の多くの若者たちがこの環境創造センターに来て、今後の日本の環境のあり方について考える一助になってもらえればと期待しています。
(終了)
≪内容についての問合わせ先≫
≪発表事項≫
1 環境創造センターグランドオープンについて
生活環境部環境共生課 電話024-521-8515
≪質問事項≫
1 バドミントン桃田賢斗選手の処分等について
→文化スポーツ局スポーツ課 電話024-521-7795
2 第1回福島第一廃炉国際フォーラムでの食品の放射性物質濃度基準に関する発言について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7819
→農林水産部農産物流通課 電話024-521-7354
3 プロスポーツ応援プレミア商品券に関する不正行為について
→企画調整部地域政策課 電話024-521-7870
4 伊勢志摩サミットについて
→総務部広報課 電話024-521-7124
5 葛尾村の森林除染について
→農林水産部森林計画課 電話024-521-7423
→生活環境部除染対策課 電話024-521-8056
6 原子力防災訓練における職員の参加について
→危機管理部原子力安全対策課 電話024-521-7819
7 葛尾村の避難指示等解除について
→避難地域復興局避難地域復興課 電話024-521-8439
8 環境創造センターへの教育旅行招致について
→生活環境部環境共生課 電話024-521-8515
→観光交流局観光交流課 電話024-521-7398