ふくしま尾瀬の絶景スポット
<冬・春編>

四季折々の自然が織りなす美しい景色に出会える「ふくしま尾瀬」。今回は「ふくしま尾瀬の絶景フォトスポット 夏・秋編」の第2弾として、冬と春におすすめの撮影スポットをご紹介します。
教えてくれたのは前回に引き続き、南会津町・舘岩総合支所と檜枝岐村役場の職員の方々です。
例年11月上旬〜4月中旬頃までは尾瀬へつながる道路の冬期閉鎖も行われていますが、この地域には心を揺さぶる風景がいたるところに存在しています。
雪に彩られた山村の営みや春の訪れを知らせる野花など、胸に響いた何気ない瞬間をぜひ写真で切り取ってみてください。

雪景色(冬)
南会津町・舘岩地域

写真

福島県の特別豪雪地帯に指定されている南会津町は、12月後半から2月後半にかけてたくさんの雪が降り積もります。この時期にしか出会えない幻想的な雪景色は、南会津町・舘岩地域の自慢のひとつ。
白銀の世界が広がる「会津高原たかつえスキー場」ではパウダースノーがきらめくように舞い、周辺に立ち並ぶシラカバは純白で彩られます。山を降りると、夏は緑に包まれていた里山の風景が一変。華麗な雪化粧がほどこされた里山には、雪の吸音効果によってもたらされる静寂が訪れ、どこにレンズを向けても心を引く1枚が撮影できるはずです。

写真会津高原たかつえスキー場周辺の雪景色

写真中土合公園展望台から眺める檜枝岐村

中土合公園展望台(冬)
檜枝岐村

写真中土合公園展望台から眺める檜枝岐村

尾瀬の雪解け水を源流とする舟岐川沿いに整備された中土合公園は、バーベキュー(施設は要予約)や川遊びが楽しめる檜枝岐村で人気のアウトドアスポット。そんな中土合公園の駐車場から20〜30分ほど山道を登ると、木々に囲まれた中土合公園展望台に到着します。
展望台からは檜枝岐村居住域の90%以上が一望でき、反対側には名峰・燧ヶ岳の悠然たる姿が。緑豊かな山間に赤い屋根の民家が連なる景色は素晴らしく、春夏秋冬で異なる美しい表情を楽しめます。
なかでも真っ白な雪に抱かれた冬の景色は独特で、まるで風景画の世界に誘われたかのような感覚を覚えるでしょう。


■中土合公園展望台
・住所 福島県南会津郡檜枝岐村上ノ台165
・問い合わせ 0241-75-2503(檜枝岐村役場観光課)

ヤマザクラ(春)
南会津町・舘岩地域

写真

4月下旬頃になると、南会津町に自生するオオヤマザクラが一斉に咲き誇り、ピンク色の可憐な花々が里と山肌を染めていきます。
南会津町に春の訪れを告げるオオヤマザクラは、古くより地域の方々に愛される大切な木。2017年からは「ヤマザクラ1万本の里づくり事業」として、川沿いや国道沿いなど町内各所に毎年約1000本のオオヤマザクラを植樹しており、オオヤマザクラに彩られた里山を未来に伝える取り組みも始まりました。
見頃は4月下旬から5月上旬。カメラを片手に桜スポットを巡る旅もおすすめです。

写真自宅の庭にオオヤマザクラを植えるご家庭も多いとのこと

写真ミニ尾瀬公園に咲く水芭蕉

ミニ尾瀬公園(春)
檜枝岐村

写真ミニ尾瀬公園に咲く水芭蕉

尾瀬の雰囲気を満喫できる植物園「ミニ尾瀬公園」では、尾瀬国立公園の花の見頃より3週間ほど早く花盛りを迎えます。
総面積80,000平方メートルにおよぶ公園内は、湿原エリア、ロックガーデン、山里山野草エリアに分かれ、水芭蕉やニッコウキスゲ、ヒメサユリ、カキツバタなど尾瀬でお馴染みの花々を中心に100種100万株が植栽されているそうです。
一部のエリアはバリアフリー化されているため、車椅子でも入園可能。車椅子の無料貸し出しも行われています。ご高齢の方や小さなお子さまでも、安心して尾瀬の自然を撮影できるでしょう。


■ミニ尾瀬公園
・住所 福島県南会津郡檜枝岐村左通124-6
・営業時間
‐公園 9:00~17:00(11月中旬~翌4月下旬は休園)
‐カフェ 9:00~16:00(水曜定休/夏休み期間は無休、冬季休業)
‐武田久吉メモリアルホール 9:00~17:00(11月中旬~翌4月は休館) 入館料:無料
‐尾瀬書美術館「思郷館」 9:00~17:00(最終入館16:00)(水曜休館/11月中旬~翌4月は休館) 入館料:無料
‐尾瀬写真美術館 9:00~17:00(最終入館16:00)(水曜休館/11月中旬~翌4月は休館) 入館料:無料
・問い合わせ 0241-75-2065
https://www.oze-info.jp/ozh_shop/miniozepark/


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