ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2015年10月JETスタディツアー参加者レポート08

2015年10月ツアー参加者08名前: ブリン・ソーホーグ(カナダ)

 2015年のJETスタディツアーを通し、県内の主な産業の構造について学び、福島の文化などの魅力を体験することができました。ツアーの主な目的は県内のJET参加者に福島の知識を増やしてもらって、マスコミ報道による間違っている意見を無くすことです。

 私も新規JETで、もっと県内を見てみたいと思っていましたがツアーに参加した主な理由は福島が安全だということを自分で確かめてカナダにいる家族や友達にそれを伝えたかったことです。東日本大震災が世界各国のメディアに取り上げられ、その時の報道を今でも覚えています。当時は兄が群馬県に住んでいたため、特に状況が心配でした。兄は震災後日本に残り、2年間ボランティア活動に参加し、被災地の復興に貢献しました。兄は西洋のマスコミが原子力の恐怖をあおる報道を宛てにせず、冷静に状況を判断し、私も兄の影響を受けて、福島県全体イコール危険だという考え方を避けることができました。ある程度状況が分かったため心配せずにJETプログラムに応募することができ、最終的にもっともマスコミなどで話題になった福島県に配属されました。

 家族の中に福島への配属を不安に感じていた人がいました。主に福島第一原子力発電所の事故の影響でした。マスコミ(特に西洋の場合)にはなぜか原子力を反対している機関が多く、視聴者の感情を煽ることで視聴率を上げようとすることが珍しくありません。震災後の福島の報道は原子炉のメルトダウンの影響で県全体が危険だという認識が普通でした。マスコミの報道である地域のイメージが悪くなると簡単には回復できません。それでJETスタディツアーはとても有意義な経験となりました。

 お米や一般食品の検査場の訪問はとてもよかったと思います。福島の食べ物の安全性を確認することができました。日本の厳しい検査体制を実際に見ると福島県産の食品の安全性の疑いがすぐ晴れます。放射能の恐怖などのせいで考えを変えない人がまだいると思いますが、この2か所の検査場はツアーにとって不可欠だと思います。

 農家民泊では大都会とはまだ違う日本の面を体験することができました。北米人が持っている日本のイメージはだいたい東京などの大都会です。外国人が地方の農場を体験できる機会があまりないので、これもツアーにとって重要な訪問先だと思います。会津若松の訪問で日本の建築と歴史のロマンを味わえました。

 再生可能エネルギーの取り組みを見て、輸入エネルギーと原子力の依存を減らすのに適していると思いました。どんな国でもエネルギー資源の多様化が大切だと思います。他の国であまり使用されていないので、特に地熱発電所の訪問が面白かったです。

 最後になりますが、こういうツアーを他のJET参加者に勧めたいと思っています。ツアーの企画に携わった関係者の皆さんに感謝しています。これからのツアーにも参加したいと思っています。
ブリン・ソーホーグさん 

概要のページへ戻る