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2015年10月JETスタディツアー参加者レポート02

2015年10月ツアー参加者02名前: チェイス・ライオンス(アメリカ)

 JETスタディツアーを通して、新しい故郷である福島と福島県民についてとても勉強になりました。県内のALTと一緒に農家の生活、由緒ある温泉旅館、酒造、お城、食品検査の倉庫や発電所まで、貴重な体験をたくさんできました。

 どこに行っても、日本の誇りである伝統文化や謙遜的な日本人に出会いました。誰に会っても強い立ち直る力を感じました。食品検査を行っている施設の訪問で、福島県民による生活を守るための頑張りを実感しました。検査の流れや基準に関しては、私が母国で見てきたものより遥かに厳しかったです。毎日食品などの消費者製品が検査を受けており、ごくわずかな放射線物質が含まれていても結果に出ることが分かりました。食品に関してはアメリカ、イギリスやオーストラリアーなどの先進国の安全基準の1割を少しでも超えれば出荷禁止となります。こういった安全の基準や取組みを見て、とても驚きました。驚きと同時に福島の食品などを消費している方々の安心や健康の安全を確保するための取組みに感心しました。このツアーに参加する前に、食品の安全などについて全く考えたことがありませんでした。今は福島の農家などの生産者が放射線による汚染の恐怖から生まれる風評被害と毎日戦っていることに気づきました。こんな状況に置かれても頑張り続け、自分の故郷を守ろうとしている福島県民は本当に尊敬に値します。他にも県内の電力会社による再生可能エネルギーを導入するための取り組みの説明を聞いて、よりよい将来を作るための努力を実感しました。

 2011年の震災の後、福島を離れて、あるいは距離を取った方がいいという考えを持った人が多かったです。それでも福島に残り、復興に貢献しようと決めた人もいました。会津電力は震災後に設立され、社員がさまざまな背景を持っています。会社を立ち上げた社員は地震と津波の前に全く異なる生活を送っていましたが、今は同じ目標を持って、福島でクリーンな再生可能エネルギーの導入と生産に取り組んでいます。「地産地消」を合言葉に県民に電力を提供し、利益が県の経済に貢献できるように頑張っています。会津電力の代表が太陽光、バイオマス、水力などの自然のエネルギーを利用し、福島に活気を戻す取組みについて説明してくれました。正直に言うと説明が少し長引いて、繰り返しが多いように感じたが、責任を持って、故郷のために明るい未来を作ろうとしている福島県民の勇気を強く尊敬しています。

 ツアーで訪れた観光地で福島の伝統などの魅力を体験することができました。その中で特に印象に残ったのは、温泉旅館と酒造でした。酒造のツアーで酒造りについて学ぶことができました。酒の種類(純米酒、吟醸など)や味にとても大切であるお米の処理などについて学びました。名前や日付などをほぼ忘れちゃったのですが、酒造や地元の歴史についても学びました。試飲のおかげで、いろいろなお酒の味を満喫しました。その後泊まった温泉旅館で日本の伝統文化を体験することができました。周りの地域が震災で影響を受けたと思いますが、旅館自体はまだ綺麗な状態で、まるでタイムスリップしたのような気がしました。

 福島県と福島県民が着実に復興しています。震災による実際に存在する問題や風評被害などの課題に立ち向かって復興に頑張っている県民の努力がいつか世界に認められる日が来るのを待っています。
チェイス・ライオンスさん 

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