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2015年10月JETスタディツアー参加者レポート01

2015年10月ツアー参加者01 名前: ルシアニ・トゥポウニュア(ニュージーランド)

 今年の会津のスタディーツアーに参加する機会をいただき、大変素晴らしい経験をさせていただきました。2つ日間のツアーでとても充実した時間を過ごし、とても勉強になりました。

 ツアーで一番印象にの残ったのが農家民泊でした。民泊先のお母さんがとても優しい方で、震災当時の状況や困難など、いろんな話を聞かせてくれました。しかし、2011年の出来事を経験しても決してあきらめませんでした。今は自分のレストランを経営しており、料理に地元で生産した材料だけを使っています。農家民泊ということでお客さんも泊まることができます。世界中からたくさんの人が訪れ、民泊を通して福島の印象が変わっています。福島県民は皆とても優しく、おおらかですが、民泊先のお母さんは少し厳しかったです。あまりのんびりさせてくれなかったのですが、生活にとって必要なものや習慣についていろいろ教えてくれました。

 ツアーでよく聞いた話題のひとつはマスコミ報道による福島に対する偏見や風評払拭の取り組みでした。何回も食べ物や生活、健康面の安全性を証明しても疑う人がまだ多くいます。目の前にある証拠があるのに、後何が必要でしょうか?

 私は福島に配属されたことが本当によかったと思います。ツアーを通して、市場に回っているものが事前に検査を受けているなど、食品の安全を確保するための取り組みについて学んでよかったです。

 2011年からの復興の成果を見て、福島県民への尊敬がますます高まります。福島を誇りに思います。県民がお互い地元生産の野菜を買って、助け合っているのが嬉しいです。 学校の給食に福島県産のお米や牛乳が使われているのもいいことだと思います。

 前から福島県は日本国内だけではなく、世界から疑いの目が向けられているのを知っていました。しかしこのツアーに参加するまで事の重大さが分かりませんでした。ツアーで勉強する機会も観光する時間もあり、バランスよく楽しい時間を過ごさせていただきました。

 私に福島の復興の歩みについて学ぶ機会をくれて、本当にありがとうございます。

 福島の安全を証明する必要がなくなる日を待っています。

 そう思わない人がたくさんいるかもしれませんが、私にとって福島は日本の中で最高の場所です。
 ルシアニ・トゥポウニュアさん

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