1日目: 2014年10月25日(土)
(日程概要) 今回は、私にとって2回目のJETスタディツアーとなります。 今回のスタディツアーについて、私はふくしまに関するさらなる発見を期待していました。コメの全量全袋検査はもちろんのこと、柳津地熱発電所で地熱発電のノウハウについての勉強にもすごくワクワクしていました。 猪苗代町では、新米の出荷に向けて、コメの全量全袋検査が行われていました。従業員が機械のアームを巧みに使い、米袋を次から次へとベルトコンベアに積んでいきます。スクリーニング検査を初めて見た時のインパクトは今でもはっきり覚えています。米袋に貼られたQRコードをスマートフォンでかざすと、なんと米の生産者情報から放射性レベルまで閲覧可能になっており、今年新規来日のJET参加者はこのような高度な取組みに対して感心し、今まで不安を感じていた県産米の安全性についても深く理解することができました。 私はこれまで休日を利用して奥会津方面によく通っていましたが、柳津地熱発電所に来るのは初めてでした。福島県の再生可能エネルギーと言えば、ソーラーパネルや洋上浮体式風力発電などをよく聞きますが、最大で約10万世帯の一般家庭が消費する電力を賄うことができる地熱発電も立派な再エネ優等生です。日本の地熱資源量は、アメリカやインドネシアに継いで、世界第三位と言われています。豊富な地熱資源に恵まれた日本だけに、さらなる地熱開発が期待されます。ソーラー、風力、そして地熱という三本の矢はこれから先、福島県のエネルギー発展を大きくけん引することでしょう。 圓蔵寺を訪れたのは2回目でした。今年の1月7日、会津地方の奇祭――七日堂裸まいりを見学して以来の来訪でした。1月の時は到着が遅かったので、七日堂以外の寺院内の景色は全くと言っていいほど見られませんでした。今回は時期的に初秋ということもあり、色づき始める紅葉や銀杏が織りなす赤と黄色のコントラストはとても素敵でした。 夕方になりますと、今回のスタディツアーのハイライト――農家民泊の時間がやってきました。前述しましたが、私は去年のスタディツアーで農家民宿を体験して、すっかりファンになりました。今回宿泊した小林さんのお宅でも、終始くつろぎと人情の暖かさ(あと豪勢な料理もね)が満ちており、とても忘れられない一泊になりました。 こうして、いろいろと満喫できたスタディツアーの初日は、幕を下ろしました。 (2日目へ続く) |