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第63回(平成30年度第2回)廃炉安全監視協議会

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年10月10日更新

 平成30年7月24日(火曜日)、第63回目(平成30年度2回目)となる福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会(略称:廃炉安全監視協議会)を行いました。

    廃炉安全監視協議会の様子1 廃炉安全監視協議会の様子2

開催結果

議事概要

 福島第一原子力発電所において、3号機使用済燃料プールからの燃料取り出しが予定されているが、試運転中の燃料取扱設備において不具合が発生した。今回、東京電力から不具合の原因調査結果と対策について報告を受けた。あわせて、これまでの本協議会での、専門委員による3号機使用済燃料プールに関する質問について、東京電力より回答が示された。

主な説明内容

(3号機燃料取扱設備クレーン不具合調査について)

  • 5月に燃料取扱設備でクレーンの試運転中に主巻インバータから異音がしてクレーンが停止した。当該インバータを確認したところ内部にすすが付着していた。
  • 今回の不具合が発生する以前にも、3月から異常警報や機器損傷が複数回発生していた。
  • 原因を調査したところ、クレーンブレーキユニットの電圧設定に誤りがあったことが分かった。このため、ブレーキレジスタ盤内の端子台絶縁物が高温になり変形し、短絡が発生したものと考えられる。
  • 対策として、電圧設定の変更や端子部の改良を行うとともに、他の燃料取扱設備についても工場と発電所の試験条件の違いの有無を確認する。

(廃炉安全監視協議会(2018.2.8)宿題回答)

  • 3号機使用済燃料プールの水質変化の変位について説明、浄化設備の効果については、塩化物イオン濃度のトレンドが提示された。
  • 3号機使用済燃料プールの2017年1月の放射性セシウムの放射能濃度変化について、長い時間スケールでは特異的な変化ではない。
  • 燃料取扱設備(クレーン)の構内輸送容器取扱時の安全対策について説明。

(3号機使用済燃料プール内の小ガレキ撤去について)

  • 3号機使用済燃料プールにある小ガレキの撤去方法について、説明。
  • 小ガレキはマニピュレータに、つかみ具(把持)、カッター(切断)、バケット(把持)、吸引装置(吸引)を取り付けて小がれきを除去する。

議事録

会議資料

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