第3回 「 うつ病について (1)」
前回から大分時間が空きました。
暑かった夏もようやく過ぎて、爽やかな季節となりましたが、皆さんお元気でしょうか。
前回は、新年度になったことから睡眠のお話を少しさせていただきました。
これからしばらくは、うつのお話をしたいと思います。
うつ病では、気分が下がる、何をしても楽しくなく喜びが感じられない、何をする気にもなれないという中核的な症状のほかに、集中力の低下、自信の喪失、不安感の増大、落ち着かない気分、イライラしやすい、眠れない(あるいは眠りすぎる)、食べられない(あるいは抑制できずに食べ過ぎる)といった様々な症状を認めます。
こういった症状が休日も含めて2週間以上続いているときに、うつ病を疑います。
うつ病、あるいはうつ状態に陥っている方は、すっかり自信を失って、まるですべての問題の責任がご自分にあるかのように思い込んで外来に来られることが、たびたびあります。
そのように思い込んでみると、環境はまるで針のむしろ。さぞかし辛い思いを抱えておられたことでしょう、と思います。
心身医療科では、薬も処方しますが、どんな思いを抱えているのかを教えていただくことを大切にします。
その方からみて世界はどのように見えるのだろうか、そう思いながらお話を伺います。
まずはご相談ください。お待ちしております。