福島第一原子力発電所の廃止措置状況
福島第一原子力発電所では、廃炉に向けた取組が進められています。政府と東京電力は、福島第一原子力発電所の廃炉の道筋を「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」(中長期ロードマップ)に定めています。
福島第一原子力発電所1号機 2019年9月19日撮影
廃炉措置に向けた中長期ロードマップ
概要
中長期ロードマップは、福島第一原子力発電所の廃炉を進めていく上で、基本的な考え方や主要な目標工程等を政府が定めたものです。正式名称は、「東京電力ホールディングス(株)福島第一原子力発電所の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」ですが、略称として「中長期ロードマップ」と呼ばれています。2011年12月に初版が決定され、2019年12月27日に5回目の改訂が決定されました。
中長期ロードマップでは、廃炉作業が終了するまでの目標となる工程を立てており、作業の進捗の目安を3つの期間で区分をしています。
また、中長期ロードマップは、「汚染水対策」、「使用済燃料の取り出し」、「燃料デブリの取り出し」、「廃棄物対策」について目標工程を定めています。
- 汚染水対策 [PDFファイル/651KB]
- 使用済燃料の取り出し [PDFファイル/599KB]
- 燃料デブリの取り出し [PDFファイル/531KB]
- 廃棄物対策 [PDFファイル/579KB]
中長期ロードマップはどのように決められるの?
廃炉作業の実施には、技術的な戦略が必要となります。そのため、2015年から毎年、廃炉を適正かつ着実に進めるための技術的な検討を行う「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」が「福島第一原子力発電所の廃炉のための技術戦略プラン」を取りまとめています。
2019年の「技術戦略プラン」で提案された技術的内容等を踏まえ中長期ロードマップの改訂(案)が作成され、2019年12月27日の廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議において、了承されました。
福島県は、2019年12月5日に「福島県原子力発電所の廃炉に関する安全監視協議会」において、国から、中長期ロードマップ改訂(案)の説明を受け、構成員である専門家や関係市町村からの意見をとりまとめ、2019年12月17日に国に対して意見を提出しました。
参考資料
東京電力福島第一原子力発電所の「廃止措置等に向けた中長期ロードマップ」
もっと知りたい
東京電力 「廃炉中長期実行プラン」
(東京電力が中長期ロードマップや原子力規制委員会のリスクマップに掲げられた目標を達成するための廃炉全体の主要な作業プロセスを示すために作成しているものです。)
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