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第1回野口英世アフリカ賞

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月1日更新

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第1回野口英世アフリカ賞受賞者

【医学研究部門】【医療活動部門】
グリーンウッド博士ブライアン・グリーンウッド博士
英ロンドン熱帯医学研究所臨床熱帯医学教授
イギリス国籍
ウェレ博士

ミリアム・ウェレ博士
ケニア国家エイズ対策委員会(NACC)委員長
ケニア国籍

グリーンウッド博士は、30年以上にわたりアフリカの現場に密着した研究活動を続けてきました。特に英国医学研究評議会の在ガンビア研究所所長を15年間務め、アフリカにおいて最も多くの命を奪っているマラリアの免疫学的側面、病原体の側面及び疫学的側面の解明に貢献するとともに、髄膜炎や肺炎など、アフリカにおける乳幼児死亡の主要な原因となっているその他の感染症の解明にも貢献してきました。同博士の基礎研究及び応用的臨床研究は、簡単で質の高い手法、新薬やワクチンの現場試行という形をとり、アフリカ国内あるいは国際的に公衆衛生政策の科学的基礎となりました。
 また、同博士は一貫して若いアフリカ人研究者の研修及び支援等の人材育成に力を入れてきました。同博士に感化され、指導を受けた学生、医者、臨床医は今や多方面で活躍しており、科学界一般の中におけるアフリカ医学研究の地位の向上に絶大な貢献を行ってきました。
ウェレ博士は、40年間にわたり地域レベルへの医療サービスを実践し、アフリカの人々の健康と福祉の増進に献身してきました。同博士の活動は、アフリカ連合との係わりを通じ、あるいは、エイズ・結核・マラリアに関するアフリカ首脳会議の保健問題アドバイザーとして、ケニア国内のみならず東アフリカ、ひいてはアフリカ大陸全体に甚大な影響を与えています。
 また、HIV/AIDSにも関わり、若年層、売春婦、同性愛者、麻薬の静脈注射乱用者などとの直接対話を行うウェレ博士の活動のスタイルは、HIV/AIDSを抱えて生きる人々の恥辱や差別の減少に貢献しました。特に貧困層や社会の周縁に追いやられた人々を献身的に擁護してきて、重度のHIV/AIDSに苦しむ未亡人や孤児は、医療サービスへのアクセス拡大のための同博士の活動の恩恵を最も享受した人々です。
受賞業績 (内閣府ホームページ)
 略歴 (内閣府ホームページ)
受賞業績 (内閣府ホームページ)
 略歴 (内閣府ホームページ)

 

第1回野口英世アフリカ賞福島プログラム

平成20年5月29日木曜日、まず受賞者のお二人は野口英世記念館を訪問。猪苗代町内の小学生達が「野口英世の歌」を歌い、元気に出迎えました。

   野口英世記念館前で出迎えられた受賞者

平成20年5月29日 野口英世記念館

その後、東山温泉・今昔亭に場所を移し、歓迎レセプションに参加。受賞者は、県産ブランド日本酒を試飲したり、福島牛等の県産品を使った料理に舌鼓を打ちながら、県内関係者との親交を深めました。また、文化庁芸術祭新人賞を受賞した遠藤千晶さん(福島市出身)の芸術的な琴演奏が、レセプションに華を添えました。

   歓迎レセプションの様子

     レセプションに華をそえた箏演奏

平成20年5月29日東山温泉・今昔亭

平成20年5月29日東山温泉・今昔亭

翌日5月30日金曜日の午前中には、会津大学の記念講演会で講演や対談を行いました。冒頭に、知事が「国際交流特別親善大使認証書」を贈呈し、受賞者のお二人に福島との末永い交流を託しました。最後は、受賞者の皆さん、知事、議長、会津若松市長達が一緒になってアフリカの踊りを踊り、感動のフィナーレを迎えました。

   知事より贈呈された国際交流特別親善大使認定書を持つ受賞者

      アフリカの踊りを皆で一緒に踊った感動のフィナーレの様子

平成20年5月30日会津大学

平成20年5月30日会津大学

昼食は会津若松市の料理旅館「田事」にて。囲炉裏を囲んで郷土料理を楽しみました。

    囲炉裏を囲んで郷土料理を楽しむ様子

平成20年5月30日田事

「野口英世博士をたたえるつどい」では、会津若松市の小中学生を前に、野口英世博士の銅像に献花。子どもたちの博士をたたえる作文には、お二人とも大変感動されたようです。

   野口博士の銅像に献花をされた受賞者の二人

平成20年5月30日野口英世青春広場(野口博士をたたえるつどい)

最後は、福島のシンボル「鶴ヶ城」を訪問。抹茶体験等により日本文化を堪能していただきました。

   鶴ヶ城をバックに記念撮影をする様子

     抹茶体験の様子

平成20年5月30日鶴ヶ城

平成20年5月30日鶴ヶ城

受賞者の皆さんは、福島の人々の温かい歓迎に大変胸を打たれたようです。受賞者の皆さんと交流をした子どもたちや地元の方々にとっても、この日は一生の思い出となることでしょう。