ふくしまグローバルセミナー2014 結果(1日目)
開会式 (10時30分~10時45分)
1 あいさつ 福島県生活環境部参事兼国際課長 橋本 典男
福島県教育委員会高校教育課主任指導主事 佐藤 秀美
オープニングセッション (10時45分~11時30分)
1 全体講師:石川 一喜(拓殖大学国際開発研究所 准教授)
2 講座のねらい
・セミナーに参加するにあたって、自分なりの目標をたてる。
・どのような人が集まっているかを知る。
・2日間安心して学べる雰囲気をつくる。
・世代や立場を超えて、自分の意見を出しても大丈夫という雰囲気をつくる。
3 講座の内容
(1)拍手でアンケート:参加者の基本的情報(住んでいるところ、参加回数など)がわかるよう、全体に向けてアンケートを取り、それを拍手の大きさで把握してもらう。
※始めるにあたって拍手の練習を実施(アイスブレイクの一環)
(2)グループ内自己紹介:「名前(ニックネーム)」「今、していること」「参加動機/目的」「2014年は〇〇の年」について用紙に書いてもらい、それをもとに自己紹介してもらう。
(3)自分の目標をたてる:目標記載用のペーパーに、セミナーで達成したいと思っていることを書き、グループ内で発表・共有する。その後、さらに全体で動き回って紹介しあい、どんな目標を持っている人がいたか、再度、グループ内で共有し、自分への刺激とする。
昼食交流会 (11時45分~12時45分)
県の国際交流員の3人が進行。
ニュージーランドから来たサンタがギターを弾きながら登場しました。
交流員の母国語である英語と中国語で『ジングルベル』を歌い、その後参加者全員が日本語で歌い、皆で会場を盛り上げました。
セッション1 (13時00分~14時30分)
講座A メディア・リテラシー ~かしこく生きるために~
講座担当者:石川 一喜(拓殖大学国際開発研究所 准教授)
◆ 講座のねらい
・メディアは構成され、“現実”をつくるということを知る。
・各紙(メディア)によって違いがあることを知る。
・自分もメディアのひとつであることを知る。
◆ 講座の内容
1 ポストカードを活用したアイスブレーク(自己紹介)・・・人も重要なメディア
2 ビデオ「スパゲティ・ストーリー」(BBC)視聴・・・メディアは構成されている
3 紙面比べ・紙面づくり
衆院選の記事(12/15の主要5紙)を批判的に読み解き、自分たちが考える一面を作成する。
4 ふりかえり
各グループの発表後、メディアの在り方について全体で議論。
講座B ほんとうの危機は海面上昇じゃない
講座担当者:三村 悟(福島大学うつくしまふくしま未来支援センター 特命教授)
◆ 講座のねらい
マスコミなどで伝えられる「海面上昇」だけではない、小島嶼国が抱える課題について多様な側面から考える。
◆ 講座の内容
小島嶼国の暮らし、環境、経済や日本との関係などを紹介し、抱えている開発課題について参加者一人一人がアイディアを出し合う。各グループで一番支持を受けたアイディアを全体に発表。
また、小島嶼国についての科学的なデータなどを基に、現実に起きている現象について考えた。
講座C 違いの中の「違い」をクローズアップ
講座担当:幕田 順子 ((公財)福島県国際交流協会 主任主査)
◆ 講座のねらい
外国人と日本人との関わりの中で、その違いは「区別」なのか、「差別」なのかの観点から考える。
◆ 講座の内容
1 自己紹介
2 県内の外国人住民の状況
3 様々な違いの事例研究
・鈴木さんはとんかつを食べるが、イスラム教徒のアハマドさんは食べない。
・国際交流の集いで、外国出身のマリーさんは参加費無料だが、日本人の佐藤さんは1,000円
・インドネシア出身のズンさんのところには回覧板が回ってこないが、その隣の田中さんのところには回ってくる 他
講座D 60人の青年海外協力隊員に会ってみた!
講座担当者:DJイタル(武内 イタル)(フリーアナウンサー(ふくしまFMパーソナリティ))
◆ 講座のねらい
・青年海外協力隊の魅力をわかりやすく楽しく伝える。
・身近な青年海外協力隊、参加しているのはこんな人。
◆ 講座の内容
・国際協力を考える。(宇宙開発も国際協力)
・JICA二本松の東日本大震災
・番組がはじまるまで
・僕が出会った青年海外協力隊
・僕が感じた海外。(海外取材の話)
講座E ベラウの風 ~青年海外協力隊パラオ滞在記~
講座担当者:坂中 澄子 (郡山市行健小学校教諭)
◆ 講座のねらい
グループで話し合いながら、6つのキーワードをもとに、パラオのイメージをふくらませることができる。
◆ 講座の内容
1 パラオ語で挨拶しながら写真のパズルを使ってグルーピングする。
2 パラオ式の名前の言い方で、グループで自己紹介する。
3 6つのキーワードから、イメージできる物をグループで話し合って考える。
4 写真を見ながら「みんなのもの」という言葉の2つの意味を考える。
講座F 引き出そう!みんなの底力
講座担当者:加藤 麻子(伊達市地域おこし支援員)
◆ 講座のねらい
・「豊かさ」と「貧しさ」について話し合い、一人一人の“生き方の幅”(選択肢、自由、機会)を広げていくことの大切さに気づく。
・「地域に根差す」「地域の資源をいかす」「身近なことから始める」活動の重要性に気づき、国際協力の事例から日本の地域づくりにとっての学びを得る。
◆ 講座の内容
・アイスブレーク
・ロールプレイ
「豊かさ」と「貧しさ」について、女性の会話をプレイしながら考えてもらう。
・“生き方の幅”を広げていくことがより良く生きる(「豊かさ」)ことである。
・国際協力の事例(フィリピン/パナマ/グアテマラ)から、「地域に根差す」「地域の資源をいかす」「身近なことから始める」ことの大切さを学ぶ。
・日本の事例(戦後生活改善運動/いろどりプロジェクト)との共通点を考える。
セッション2 (14時40分~15時30分)
講座A 私にできる国際協力 ~バヌアツ学生を福島に招へいして~
講座担当者:岡田 麻紀 (バヌアツの自然を守る会)
◆ 講座のねらい
国際協力の実践のためには、まずは相手国の異文化を理解することが重要であり、そこから相手国にとって真に必要な協力の内容が見えてくると私は考える。そこで、本講座では、国際協力につながるような異文化理解について共に考えることをねらいとする。
◆ 講座の内容
私がこれまで行ってきたバヌアツでの青年海外協力隊としての活動と、2013年に立ち上げたバヌアツの自然を守る会の活動を参加者に聞いていただき、そのことを通して、それぞれが「私にできる国際協力」を考えるきっかけになるようにする。
講座B マレーシア ~3つの文化が融合する街~
講座担当者:村松 泰二郎 (檜枝岐村立檜枝岐小学校 教諭)/元クアラルンプール日本人学校
◆ 講座のねらい
マレーシアのイスラム(マレー)、チャイニーズ、インドの3つの文化を紹介することにより、マレーシアへの理解を深め、マレーシアを好きになってもらう。
◆ 講座の内容
1 マレーシアの地理、風土、産業などについて
2 マレーの文化の紹介
3 チャイニーズの文化の紹介
4 インド文化の紹介
5 マレーシアと日本の関係について
講座C 海外で仕事をするという事 ~二つの国でのギャップに直面~
講座担当者:大嶋 憲輝 (元シニア海外ボランティア)
◆ 講座のねらい
日本での仕事のやり方がそのまま通用しないギャップ、生活習慣のギャップにどう対応してきたか。
◆ 講座の内容
モンゴルとインドネシア、仕事(活動)に対する受け入れ方。生活習慣もまったく違う国。日本の技術を積極的に受け入れ、学ぼうとするモンゴル、自分達の知らない新しい技術に拒否反応を示すインドネシア、それぞれの国に合わせた活動模索に悪戦苦闘。どう対応していったかをケースバイケースで話します。
講座D 遠いけど、とっても近い国 ブラジル
講座担当者:石田 富美枝 セシリア(ふくしま多文化共生サポーター)
◆ 講座のねらい
ブラジルは日本からとても遠い国ですけど、日本と深い関係を知る。
◆ 講座の内容
移民の歴史と両親の移民した話をパワーポイントを見ながら説明する。
ブラジルの名所、食文化を紹介した。
講座E 大洋州の島々で暮らして ~トンガとソロモン、ちょこっとサモア~
講座担当者:金谷 奈美(元青年海外協力隊員)
◆ 講座のねらい
トンガ、サモア、ソロモン諸島で暮らした体験から、日本と何が違って何が同じなのかを伝えることによって、南太平洋諸国に興味を持ってもらう。
◆ 講座の内容
3ヶ国の衣食住を中心に、どんな一日を過ごしているのかを伝えた。
都会での生活と昔ながらの生活が続く離島での生活の違い、食事の変化を知ることによって、日本人と同じ感覚で生きているんだと理解してもらった。
特に家族で暮らしたソロモン諸島に関しては、主に子どもの教育について話した。義務教育がなく、無料ではないため教育に貧富の差が生じていること。そのための不平等から政治が混乱していること。子どもは学校に行かない場合、子供時代をどのように過ごしているのか等、義務教育の大切さ、子どもが学校に行くことの大切さを伝えた。
講座F 外国出身県民にとっての東日本大震災・原発事故
講座担当者:斎藤 隆 ((公財)福島県国際交流協会 専務理事)
◆ 講座のねらい
東日本大震災・原発事故に際して外国出身県民が取った行動・その思いから、大規模災害時の外国人支援について理解を深めてもらう。
◆ 講座の内容
(公財)福島県国際交流協会が実施した外国出身県民へのインタビュー調査の報告書を基に、本県の外国出身県民の現状、東日本大震災時の行動、その時の考え方等を紹介するとともに、支援する側の課題等についても整理し提示した。
クロージングセッション1 (15時40分~16時15分)
1 1日目のふりかえり
全体講師:石川 一喜(拓殖大学国際開発研究所 准教授)
2 あいさつ
公益財団法人福島県国際交流協会専務理事 斎藤 隆
夕食交流会 (18時00分~19時00分)
県国際交流協会のグローバルカレッジ5期生が進行役を務め、テーブルは誕生月ごとに分け、“誕生月あるある”を行った。
グロセミカフェ (19時15分~20時30分)
夕食後の時間を使って、グロセミカフェと題して講師とのフリートーキングの時間を設けた。
参加者は、飲み物を片手に講師のブースを自由に移動しながら、気軽に話を聞くことができた。
平成26年12月21日(日) セミナー2日目のページはこちら