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「福島県版ユニバーサルデザイン実現への提案」第3章1 民間団体、県民の役割

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
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福島版ユニバーサルデザイン実現への提案

第3章 ユニバーサル・デザインの県づくりをめざして -できるところから、身近なところから始めよう-

1 民間団体・県民の役割

 県民(住民)一人ひとりが、ユニバーサル・デザイン社会づくりに取り組むことが大切です。民間団体や県民(住民)同士も、障がいのある人々や高齢者を含めて、多くの人々との連携・協働関係を築かなければなりません。

〈できることから、身近なところから〉

 「できることから、身近なところから始めていこう」とするならば、商店街ぐるみで、職場単位で、だれもが行き交いやすいような工夫を考えてみたり、自治会や町内会で自分たちのまちが住みやすいのかどうかを点検しながら、ユニバーサル・デザインをおし進めることが必要です。そのために、ユニバーサル・デザイン体験や高齢者・障がい者擬似体験を、「○○ぐるみ」で実施するのは身近な活動の一つです。

〈主体的な市民運動を〉

 先にもふれた「まちなか探検隊」(仮称)のような活動を行ってみたり、普及のためのボランティア活動を起こしたり、住民主体の「まちなか討論会」(仮称)を開いてくことも楽しいことです。住民一人ひとりは、消費者であり利用者です。その立場から制度や商品の見直しを求めていくことが重要なのです。行政や事業者等に要望・相談という形で、住民の声を明らかにしなければなりません。その営みが、ユニバーサル・デザインへの意識改革を促し、ユニバーサル・デザイン社会を目指した新しい価値観に基づく住民自治を生みだすことになります。

〈ネットワーク〉

 ボランティアなど民間のグループや個人、NPO、企業や業種組合などが集まり、ユニバーサル・デザインをリードするネットワークを組織することを提案します。仮にそれを、「ふくしまユニバーサル・デザイン連絡協議会」(仮称:Fukushima Universal Design Informed Council:UDIC:ユニバーサル・デザインを周知し、満たしていく連絡協議会)と呼ぶならば、UDICは大学等の研究機関の協力を得ながら知恵や経験を蓄積し、また、全国の同種の団体とのネットワーク化を図りながら、福島県のユニバーサル・デザインに貢献する民間組織としての役割を果たしていきます。

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