平成19年度学校保健統計調査報告書
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
平成19年度学校保健統計調査報告書
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平成19年度学校保健統計調査報告書(福島県分)の概要
1 調査の目的
- この調査は、学校における幼児、児童及び生徒の発育並びに健康状態を明らかにし、学校保健行政上の基礎資料を得ることを目的とする。
2 調査の範囲・対象等
(1) 調査の範囲
- 幼稚園、小学校、中学校及び高等学校のうち、文部科学大臣が指定する学校とする。
(2) 調査対象等
- 調査実施校に在籍する満5歳から17歳(平成19年4月1日現在)までの幼児、児童及び生徒の一部である。
3 調査方法等
- 調査は、学校保健法に基づき、平成19年4月1日から6月30日までの間に実施された健康診断の結果により行う。
4 調査結果の概要
(1) 発育状態
- 男子・女子ともに、体重はすべての年齢で本県が全国平均を上回っている。
- ア 身 長
- <男 子>
- ・ 6歳、8歳~10歳、12歳及び14歳の各年齢で前年度より伸びており、8歳(128.7cm)は過去最高となっている。
- ・ 全国平均値と比較すると、5歳、6歳、8歳~12歳及び14歳の各年齢で本県が上回っている。
- <女 子>
- ・ 5歳、11歳、12歳、14歳、15歳及び17歳の各年齢で前年度より伸びている。
- ・ 全国平均値と比較すると、5歳~7歳、9歳~11歳及び15歳~17歳の各年齢で本県が上回っている。
- イ 体 重
- <男 子>
- ・ 8歳、12歳、15歳及び17歳の各年齢で前年度より増えており、15歳(62.8kg)は過去最高となっている。
- ・ 全国平均値と比較すると、すべての年齢で本県が上回っている。
- <女 子>
- ・ 5歳、6歳、11歳、13歳、14歳及び17歳の各年齢で前年度より増えている。
- ・ 全国平均値と比較すると、すべての年齢で本県が上回っている。
- ウ 座 高
- <男 子>
- ・ 6歳、8歳~10歳及び14歳~17歳の各年齢で前年度より伸びており、9歳(73.1cm)、14歳(88.3cm)、15歳(90.7cm)、16歳(91.4cm)及び17歳(91.8cm)は過去最高となっている。
- ・ 全国平均値と比較すると、17歳を除く各年齢で本県が上回っている。
- <女 子>
- ・ 5歳、6歳及び11歳~17歳の各年齢で前年度より伸びており、14歳(85.2センチメートル)、15歳(85.8cm)、16歳(86.1センチメートル)及び17歳(85.8cm)は過去最高となっている。
- ・ 全国平均値と比較すると、8歳を除く各年齢で本県が上回っている。
(2) 健康状態
- 鼻・副鼻腔疾患(蓄のう症、アレルギー性鼻炎(花粉症等)等)の者の割合は、幼稚園、小学校及び高等学校で全国平均を下回っている。
- ぜん息の者の割合は、小学校、中学校及び高等学校で全国平均を下回っている。
- 裸眼視力1.0未満の者の割合は、小学校及び中学校で全国平均を上回っている。
- むし歯の被患率は、すべての学校段階で全国平均を上回っている。
- 肥満傾向児の出現率は、男子の16歳及び女子の17歳を除く各年齢で全国平均を上回っている。
- 痩身傾向児の出現率は、男子の7歳及び8歳、女子の6歳~8歳の各年齢で全国平均を上回っている。
- ア 裸眼視力
- 裸眼視力1.0未満の者は、小学校30.9%、中学校55.2%、高等学校51.1%となっている。
- 前年度と比べると、小学校では1.0ポイント、中学校では5.4ポイント増加している。
- また、裸眼視力1.0未満の者の割合は、小学校及び中学校で全国平均を上回っている。
- イ むし歯
- むし歯の被患率(治療済みの者を含む)は、幼稚園66.7%、小学校73.8%、中学校70.2%、高等学校76.8%となっている。
- 前年度と比べると、中学校では2.5ポイント、高等学校では1.5ポイント増加している。
- また、むし歯の被患率は、すべての学校段階で全国平均を上回っている。
- ウ 鼻・副鼻腔疾患
- 鼻・副鼻腔疾患(蓄のう症、アレルギー性鼻炎(花粉症等)等)の者の割合は、幼稚園1.3%、小学校6.3%、中学校11.2%、高等学校3.1%となっており、幼稚園及び中学校で前年度より増加している。
- また、鼻・副鼻腔疾患の者の割合は、幼稚園、小学校及び高等学校で全国平均を下回っている。
- エ 心電図異常(6歳、12歳及び15歳時のみ)
- 心電図異常の者の割合は、小学校2.6%、中学校2.6%、高等学校3.8%となっており、各学校段階すべてで前年度より増加している。
- また、心電図異常の者の割合は、中学校で全国平均を下回っている。
- オ ぜん息
- ぜん息の者の割合は、幼稚園3.5%、小学校3.6%、中学校1.6%、高等学校0.5%となっており、幼稚園及び小学校で前年度より増加している。
- また、ぜん息の者の割合は、小学校、中学校及び高等学校で全国平均を下回っている。
- カ その他の疾病・異常
- この調査のいずれの調査項目にも該当しない疾病・異常(例えば、じん麻疹、てんかん、貧血等)の者の割合は、幼稚園0.7%、小学校1.3%、中学校1.1%、高等学校1.0%となっており、幼稚園及び小学校で前年度より増加している。
- また、その他の疾病・異常の者の割合は、中学校及び高等学校で全国平均を下回っている。
- キ 肥満傾向児の出現率
- 男子の肥満傾向児の出現率は、8歳、12歳、15歳及び17歳の各年齢で前年度より増加している。
- 女子については、6歳、8歳、13歳及び14歳の各年齢で前年度より増加している。
- 全国平均値と比較すると、男子の16歳及び女子の17歳を除く各年齢で本県が上回っている。
- ク 痩身傾向児の出現率
- 男子の痩身傾向児の出現率は、7歳、8歳、10歳、12歳、14歳及び16歳の各年齢で前年度より増加している。
- 女子については、7歳~9歳、12歳及び15歳で前年度より増加している。
- 全国平均値と比較すると、男子の7歳及び8歳、女子の6歳~8歳の各年齢で本県が上回っている。