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アナリーゼふくしまNo.12

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

アナリーゼふくしまNo.12

  アナリーゼふくしまNo.12電子版はこちら アナリーゼふくしまNo.12:全文(PDF形式:780KB)

「アナリーゼふくしま No.12」の概要

1  ふくしま海洋科学館(アクアマリンふくしま)建設・開館に伴う経済波及効果

(1)  分析の目的

    アクアマリンふくしまの海洋学習施設としての位置付けや、近隣観光施設との相乗効果などを踏まえ、アクアマリンふくしまの施設建設費、運営費、来訪者の観光消費が、本県にもたらした経済波及効果を産業連関表を用い定量的に分析する。

(2)  分析方法

    次の三つの生産活動の場面に分けて、平成7年福島県産業連関表を使用し経済波及効果を計測した。
ア  アクアマリンふくしま施設建設等による経済波及効果
    平成4年度から13年度までの施設建設等による県内の経済波及効果を分析した。
イ  アクアマリンふくしま運営等による経済波及効果
    平成10年度から13年度までの施設の運営費、ミュージアムショップ等の売上げによる県内の経済波及効果を分析した。
ウ  アクアマリンふくしま来訪客の観光消費による経済波及効果
    開館から平成14年12月末までの来訪者の観光消費による県内の経済波及効果を分析した。

(3)  分析結果

    分析の結果は、下図のとおり。

 アクアマリンふくしま施設建設等における経済波及効果

2  産業連関表からみた平成7年と平成10年の県経済構造の比較

(1)  分析の目的

    産業連関表は通常5年に一度作成されているが、近年の経済構造の変化に対応した分析を行うため、平成7年と次回の作成対象である平成12年の中間年に当たる平成10年を対象とした産業連関表(延長表)を作成した。
    今回は、延長表による分析結果(経済波及効果分析)を理解するために、平成7年と平成10年の変化を把握しておく必要があることから経済構造の比較分析を行った。

(2)  分析の結果

ア  総需要と総供給
    平成10年の総需要(=総供給)は22兆8450億円で、平成7年に比べ6030億円増加した。
イ  県内生産額と産業別構成
    平成10年の県内生産額は16兆1927億円で、平成7年に比べ2974億円増加した。
ウ  産業別県内生産額
    産業別県内生産額の伸びは、精密機械、電気機械などで全産業平均の伸びを上回った。
エ  中間投入と中間需要
    中間投入率は43.6%、中間需要率は30.9%で平成7年よりそれぞれ2.2ポイント、1.8ポイント低下した。
オ  粗付加価値
    粗付加価値の総額は9兆1247億円で、平成7年に比べ5086億円増加した。
カ  総需要と移輸出入
    総需要は22兆8450億円で、そのうち移輸出が7兆5063億円となり32.9%を占めている。
キ  最終需要
    最終需要の総額は15兆7770億円で、平成7年に比べ8142億円増加した。
ク  県際構造
    県外との経済交流はますます活発化しており、県際収支では8540億円の移輸出超過となっている。

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