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2015年06月留学生スタディツアー参加者レポート04

大学名: 日本大学工学部名前: 蒋 栄剛 (ショウ エイコウ)

 2015年6月20日午前9時、私は郡山駅でほかの留学生たちと一緒にバスに乗り込み、スタディツアーを始めました。私たちが最初に訪れたのは福島県農業総合センターでした。ここでは、同センターの概要や福島県産農作物のモニタリング検査について説明を受けました。特に、モニタリング検査に使われる機械や、従業員たちによる真剣かつ責任感のある仕事ぶりは私達に深い印象を与えてくれました。説明が行われた会議室では、時計の針が「あの時刻」のままでした。これは、過去の出来事を忘れないためにわざわざ設定したといいます。私は、この時計を見れば、たとえ疲れた体でも

 新たなエネルギーを湧いてくると信じ、センターの従業員たちの努力で福島県産の食品はすでに安心して食べられるのだと感じました。

 二つ目のスポットは大和川酒造でした。日本酒作りに関わる複雑の工程や、歴史とともに歩んできた3つの時代を代表する蔵を見学し、それぞれの時代に生きた匠たちの仕事への情熱や巧妙な技法に脱帽せずにはいられません。見学の最後に、同酒造の商品を試飲させて頂きました。事前の見学の効果もあって、とても美味しく思いました。

 酒造見学のあと、我々は株式会社会津電力の紹介や同社の取組について説明を聞きました。会津電力は原発事故発生以降、福島県の経済を再興させるために再生可能エネルギー領域で工夫し、会津地域の環境に似合うような太陽光発電設備を開発するとともに、空き地を最大限に使って整備を行いました。太陽光発電は自然エネルギーを利用した仕組みで、環境には優しい反面、設備の普及やカバー率を底上げするために莫大な経費が必要とされています。私は、太陽光発電は福島県内のエネルギーの需要をある程度緩和できるが、効率やコスト上は合理的でないと思います。日本は近年、ごみの再利用、特にごみの中に混ぜられたエネルギーや金属をリサイクルすることが盛んでおり、同額な経費を投入するなら、後者のほうがもっと実用性が高いと思います。

 四つ目のスポットは、喜多方市グリーンツーリズムサポートセンターでした。現地の農家の人たちと一緒に悠々自適な田舎生活を満喫しながら、農作体験などのアクティビティを通じて、ありのままの福島県民の生活を味わうことができました。なによりも、福島の農家の人たちのおもてなしと温かさは忘れられない思い出となり、農作体験でさらに彼らの日常に近づくことができました。

 五つ目のスポットは鶴ヶ城でした。そこで、私たちは会津を代表するマスコットキャラクターである赤べこの絵付けに挑戦しました。また、ボランティアガイドの案内のもとで、私たちは鶴ヶ城天守閣を見学し、この古き美しき城の歴史に触れました。天守閣の最上階に登り、会津盆地の景色をパノラマで眺めることができました。歴史の深みと観光地の魅力を巧みに融合した鶴ヶ城は、実に味わい深いです。

 ツアーの最後は、「IIE」という会社の見学でした。福島の復興を実現するために、会社の経営者たちも自分なりのチャレンジをし続けてきました。彼らは必ずしも専門職の出身とは限らず、ただ福島の復興のためにひたすら可能性を模索し、現地の資源を最大限に活用する思いで努力しています。

 今回のスタディツアーのおかげで、私はたくさんの収獲を得ました。福島の美しい風景はもちろん、福島県民が復興のために行った努力も実に素晴らしいと思います。福島の復興が一日も早く実現できるよう、心よりお祈り申し上げます。そして、より多くの人が復興に関わる事業に参加できればと思います。

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