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2015年01月第ニ回留学生スタディツアー参加者レポート06(張 璐さん)

大学名: 福島大学名前: 張 璐(中国)

 最初の視察先は福島件除染情報プラザでした。確かに福島市に来てから、「なんていい町だ」と思うようになり、空気もきれいですし、食べ物もおいしいですが、胸を張って「福島が絶対安全だ、放射線のことがもう大丈夫だ」ということを主張することができませんでした。なぜかというと、放射線に関する科学的な知識がさっぱり分からなくて、個人の感覚だけでは根拠にならないからです。今回、除染情報プラザで、「原発の危害が一体どんなものなのか」や、「放射線が人体にどのような影響を与えるのか」、「現在福島の放射線の現状がどうなっているのか」、「除染作業がどこまで進んでいるのか」などといった問題について、担当者の方が研究データと事実に基づいて詳しく説明してくれました。すると、私が疑問に思った上記の悩みは全部解消されました。

 次の視察先は「かーちゃんの力」プロジェクトでした。原発事故で大きな被害を受けた女性達(=「かーちゃん」)たちが困難や挫折に向き合って、諦めずに前に進もうとしている姿に感動しました。午後は、南相馬市観光ボランティアが私たちに津波の被災地だった南相馬市小高区の状況を説明してくださいました。その後、南相馬ソーラーアグリパークという再生可能エネルギー試験場に行って、水力発電施設の操作も実際にやってみました。ソーラーアグリパークの皆さんが福島の復興への情熱にとても共感しました。最後に、南相馬観光協会で長い歴史を持つ相馬野馬追という祭りの紹介を聞いて、甲冑の着付を体験しました。

 翌日の朝、NPO法人「みんな共和国」が開設する子育てカフェを訪れました。若いお母さんたちの心身的な負担を減らすため施設で、心が落ち着ける場所だと思います。震災の影響で、南相馬市の子供たちが長い間水遊びもできなくてかわいそうでしたが、「みんな共和国」のメンバーたちが公園で除染作業を行って、子供向けの遊具を設置しました。おかげで、子供とお母さんたちの笑顔が戻ってきました。次に視察したのは水産試験場相馬支場でした。原発事故の影響で、福島の漁業が壊滅的ダメージを受けました。福島の漁業の復興が一日も早く実現するために、ここではさまざまな試験を行い、膨大な情報も収集し、日々努力を積っています。午後、私たちは相馬中村神社を見学しました。日本の昔の習慣や風習が中国とこんなにも違っているとは思わなかったので、とても面白く意味深いと思います。最後の視察先は和田観光いちご組合でした。いちご園が震災によって大きな被害を受けましたが、大勢のボランティアの方々の協力を得て、今は完全に復興を遂げ、おいしいいちごがいっぱい実っている状態です。本当によかったです。

 今回のスタディツアーに参加し、充実した二日間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございます。一生心に残る思い出になると思います。
 エネルギーの在り方について考えましょう

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