大学名: 東日本国際大学 | 名前: キム ミガン(韓国) |
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6月28日から29日に、福島県主催の第一回留学生スタディツアーが開催され、福島大学・会津大学などの留学生とともに、東日本国際大学からは韓国・中国・ミャンマーからの6名の留学生が参加しました。 一日目は、郡山市の福島県農業総合センター、会津若松市の鶴ヶ城、福島空港へ行きました。その中で、一番印象的だったのは福島県農業総合センターでした。福島県農業総合センターでは、福島で生産した食品の検査を行っています。特に、分析課では、農林水産物の放射性物質を分析する緊急時環境放射線モニタリング業務を行っています。分析するのに使用された手袋、包丁などは汚染防止のため、使い捨てにしているそうです。また、汚染されていないか、何回も繰り返し確認するということでした。私たちは食品の線量検査を行っている所へ行き、福島産の食品をどのように検査し、管理しているかを直接みて、説明を聞いて、何回も繰り返しチェックしているという事を知り、福島の食品は本当に安心して食べられるものだなと実感しました。 福島空港では、震災時の様子と対応についての説明を聞き、気になったことがありました。「私は福島に住んでいるのに、どうして成田空港まで行かなければならないのだろう」、「震災発生から3年、どうしてまだ韓国便の飛行機は飛ばないのだろう」と不思議と思い、その理由を聞きました。福島空港からは韓国便を飛ばせるように要請をするなど様々な努力をしていますが、誇張された報道により、承認を得ることがなかなか難しいとのことでした。韓国だけでなく、世界中に福島についての誤った情報が沢山流れていると思います。この話を聞き、福島に住んでいる留学生として、福島の正しい現状と魅力をもっと発信しなければならないと思いました。 二日目は、いわき市のアクアマリンふくしま、オーガニックコットンプロジェクト、久之浜海岸、浜風商店街へ行きました。その中、私は浜風商店街が一番記憶に残っています。浜風商店街ではいわき産の水産物を売っていました。「復興情報館」という所に入り、展示されている震災当時の写真を見ながら、佐藤さんという方からお話をいただきました。当時、佐藤さんは友達と一緒に津波が来ている方向の反対側に走り出したそうです。落ち着いて足をみたら、足元は血だらけで、あの時の辛い思いは忘れられないというお話でした。私は震災を経験してはいませんが、震災当時の写真を見て、「住民たちがどれだけ怖くて辛かったのだろう」と思ったら、涙が出てきました。こういった人たちのためにでも、福島に住んでいる私たちが福島の住民と一緒に、風評被害払拭のため頑張らなければならないと思いました。 今回のツアーで一番良かったと思うのは、様々な国からの留学生たちと仲良くなれたことです。また、福島の様々な所に行き、福島の魅力をさらに知り、本当に良い経験になったし、良い思い出ができました。このツアーを通じ、感じた事をそのまま母国の韓国へ発信していきたいです。来年にも開催されたら、是非参加したいと思います。 |
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