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2014年第一回留学生スタディツアー参加者レポート04(グエン ティ シエムさん)

大学名: 福島大学名前: グエン ティ シエム(ベトナム)

 6月28日と29日、私は留学生スタディツアーに参加しました。日本へ来たのは2年前でしたが、スタディツアーに参加したことは一番印象に残り、一番いい思い出となりました。スタディツアーから感じたことは3つあります。2011年の東日本大震災の被害のこと、災害から立ち上がる今の福島のこと、そして留学生との交流についてです。

 その日、私たちは福島農業総合センター、アクアマリンふくしま、福島空港、浜風商店街などへ行って被害の状況と復興の話を聞かせてもらい、過去の福島と現在の福島のことが分かってきました。

 地震と津波を体験したことがない私にとって、その被害は本当に想像できないことでした。水族館で津波が来る時のビデオを見たり、水族館の職員の方の経験を聞いたりしました。以前、テレビでも被害のニュースを見ましたが、震災の時にいた人々から直接その話を聞くことができて、本当に感動しました。震災は、人々の家、財産、命を奪いました。被災した街を見て、自然による破壊は信じられないぐらいひどいと思いました。しかし感動させられたのは、福島の人々の力についてです。震災で道路が通行できなくなったとき、福島空港は適切な対応で怪我をした県民、観光客を安全なところまで運んでくれました。そして、救援物資を運んできてくれました。大変大きな役割を果たしてくれたと思います。アクアマリン水族館の対応も素晴らしかったと思っています。水族館の職員の方々も大きな被害を受けたでしょうが、今後の将来のことを考えて、動物達の命まで頑張って守っていたことは、素晴らしいことだと思っています。

 また福島といえば、外国人や県外の人たちは、原発のこと、食物の安全性を心配していると思います。私はスタディツアーで、自分の耳で聞いて、自分の目で見て確かめてきました。福島県農業総合センターでは、県で生産されている農産物について、放射線モニタリング検査を実施しています。また職員の方から検査で使用する器具や検査室を見せていただきました。その様子を見て、福島の食べ物は安全だと確認しました。その他、震災時に大きな災害を受けた久ノ浜海岸へ行きました。現在はまだ復興の途中ですが、さまざまな取り組みをしています。防災緑地の新設や新しい街づくりなどを一生懸命に取り組んでいるそうです。そのような取り組みによって、福島は、毎日、復興への道に進んでいると感じています。

 今回のスタディツアーに参加した留学生は9か国から来た20人でした。ほとんど知り合いではなかったですが、2日間で仲良くなり、全員が友達になりました。バスの中でゲームしたり、一緒に食事したり、夜遅くまで話し合ったりしました。本当に楽しかったです。

 2日間で、福島のいろいろな所へ行って、現在の復興の様子を自分で確認して、福島は安心で過ごせるところだと思いました。短かったですが、忘れられない2日間です。福島の復興が早く進み、震災の前のような姿に戻ることを、心から祈っています。
小名浜港にて

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