名前: タビサ・フレミング | 勤務先: 群馬県庁国際戦略課 |
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11月5日から6日にかけて、私はJETスタディツアーのメンバーとしてツアーに参加しました。福島に行くのは初めてで、私は週末が来るのをずっと待ち焦がれていました。そしてそうして迎えたツアーは、期待を裏切らないものでした。 私は群馬県に2年間住んでいます。この2年以外で、本当の秋は一回しか経験したことがありません。本当の秋とは、葉っぱが落ちる前に、美しい赤や黄色、オレンジ色に色づく秋と言う意味です。福島の紅葉を見ていなかったら、私は群馬の紅葉しか知らぬままで満足していたかもしれません。しかし郡山の中心街を離れてすぐ、私は群馬県は福島には勝てないと思いました。公平に言えば、木々は似たようなものですが福島の景色は変に観光地化されていなくて、群馬のそれよりぐっと親近感がわいたんです。たくさんある松の木もまた、葉っぱが落ち切った場所に足りない色を加えていました。 そういったいろどりが私を魅了しましたが、それだけではありません。実際、美しい色合いが際立ってはいましたが、それは先にも述べたとおり景観があってこそのものです。 深遠な谷と並ぶ小高い丘や山々が、福島県にわくわくした冒険気分を与えているのかもしれません。私はこれらの場所に春か夏に絶対もう一度来てみたいと思います。景色の特有さでいえば、次の2か所が際立っています。「塔のへつり」と「大内宿」です。 「塔のへつり」は繊細な職人技によってその美を高められた地形美のスポットで、私はこういう場所が好きです。ここで過ごした時間の2倍は時間がほしかったです。もし機会があれば、あの場所に戻って川沿いをハイキングしたいです。(たぶんできるはず)しかしながら私たちの行程には、次に魅力的なスポットが待ち受けているので時間に限りがありました。次の目的地は歴史的な価値の高い「大内宿」です。ここの建造物は、江戸時代からずっと残っているのです。私は歴史が大好きで、時代ごとに異なる建築様式を見るのが楽しいので、もう一度ここを訪れてみたいです。大内宿までの道は山に閉ざされていて、なおかつ私たちが行ったときは霧に覆われていて、それがまた昔にタイムスリップしたような雰囲気を醸し出していました。うっそうと茂った木々に覆われた丘は小さな開拓地へと続いていて、2列に昔ながらの家々が立ち並んでいました。 私の頭の中からかやぶき屋根の大きな家が荘厳な様子で立ち並ぶさまが離れません。大内宿は、異時代のイメージを打ち出していました。今日の日本に対する物悲しい様が見て取れるような気もしましたが、他の方はどう感じたでしょうか。言うまでもなく、私はここを大変気に入り、また来たいと思っています。 スタディツアーで、私はたくさんの美しい観光名所に行きましたが、一番強い印象を受けたのは環境創造センターです。多くの方と同様に、私は東日本大震災と原子力発電所で起きた爆発にぞっとさせられました。福島、日本、そして世界中の人々が心配でした。動物も植物のことが心配でした。人間は簡単に移動できるし、動物もある程度なら移動できるが、植物はそれができません。環境が汚染されていれば、その過酷な境遇に耐えて生き抜くか、死ぬだけです。ただ単純に人間のためだけではなく、一生懸命に環境の回復に取り込んでいる福島県民の姿を心強く思いました。 福島県の2016年JETスタディツアーは短かったが、素晴らしい経験になりました。機会があったら是非また福島県に行きたいです。とりあえずどんどん県民や福島の名所について情報を発信していきたいと思っています。福島、日本、そして世界のために、復興が一日も早く実現しますように、と心よりお祈りします。 |
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