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(県外JETスタディツアー)参加者レポート02

名前: ニコラス・オークデン勤務先: 岩手県環境生活部若者女性協働推進室

 グーグルで英語で「Fukushima」と検索すると、「福島 放射線」と真っ先に挙がってきます。残念な事実ではありますが、多くの人にとってそれはただ2011年の3月の出来事に関連付けた「Fukushima」と言う言葉を耳にしたことがあるというだけです。訪日者の多くは、福島県に行くことが危険ではないのかと心配しており、それが福島県の復興に大変重要な観光業に大きな影を落としています。

 私は、福島に行くのは安全だと認識はしていましたが、実際に訪れたことはありませんでした。だから、福島が何を必要としていて、復興はどの段階まで来ているのかこの目で確かめられるのをとても楽しみにしていました。

 ツアーの最初の訪問地である福島県環境創造センターでは、震災は色あせていないということがいかに福島に住む人にとって重要な意味を持つかを学びました。観光戦略の一つとして、震災がたいしたことはなかったとPRすることもできます。しかし、福島は逆の手法をとっていました。大規模な施設と膨大な情報がそれを証明しています。 何が起きてその結果どうなって、その後考えうる未来はどのようなものかと学ぶことは興味深かったです。福島がクリーンエネルギーの世界的な先駆者となることを願っています。

 福島県環境創造センターは、ツアーで見た多くの新しい建築物の一つでした。 そのほかに、こまごまとしたショップに囲まれた「三春ハーブガーデン」がありました。私はその現代的なデザインと建築様式に大変感銘を受けました。このような(フラット ホワイトの)場所はロンドンやニューヨーク以外では見られないと思っていたら、福島の片田舎にあったのです。店員の一人と話していて、以前ほどお客は入っていないのだという話を聞きました。私は、この新たな事業がうまくいくよう観光客が増えるといいのにと願わずにはおれませんでした。

 その日の後半では、得も言われぬほど可愛らしい赤べこの絵付けをし、その後美しい鶴ヶ城を訪れました。そこでは、日本語が話せない訪問客も、建築美と同様歴史も楽しめるよう、英語による情報がふんだんにありました。

 ツアーの間、私は福島の観光業の現場が岩手と同じような問題点を抱えていることに気づきました。それは、それぞれの観光スポット同士が離れすぎているのです。観光客の大半は(僕だって休暇の時はそうしますが)公共交通機関で移動します。チャーターバスか自家用車なら一日で色んな所にいけるでしょうけれど、バスや電車で行くならそれは難しいことです。

 総括して、私の福島への訪問は、鶴ヶ城のような震災の影響をほとんど受けていない歴史的なものへの関心と、震災に直結して関連付けられる新たな施設への関心が合い混ざったものとなりました。この後福島の進化を見守ることが大変楽しみです。

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