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2016年10月JETスタディツアー参加者レポート20

名前: ビクトリア・コパード国籍: イギリス

 ツアーの直前、たった二日前に参加が決まったので、どんなことが待ち受けているのかよくわからないままツアーに臨みました。この二日間、本当に素晴らしい経験をしました・・・私は福島についてたくさん学び、親切であたたかく迎え入れてくれる人でいっぱいの福島象を私の中で固めることができました。

 一日目はJAの直売所へ寄るところからスタートです。郡山で「愛情館」という同じようなJAの直売所がうちの近所にあり、私の教え子たちもよくスタディツアーで行ったりするので、JAの直売所にはなじみがありました。ツアーのしおりには震災後の農業について学ぶと書いてあったのですが、実際は買い物をしただけでした。ちょっとがっかりしましたが、買い物を楽しみました。流しそうめんは、自分では絶対に行けないような場所なので、このツアーでとても楽しみにしていたイベントでした。素晴らしい体験だったし、とても美味しかったです。ここで流しそうめんをやっていることを知らないという日本人の友人に、めちゃめちゃおすすめしておきました。りんご狩りは、楽しかったのですが食後だったので、おなかがいっぱいで本来の美味しさを味わうというところまではできませんでした。ちょっと心に引っかかって悲しい気持ちになったのは、りんご園主が「放射性濃度は検査しているから食べても大丈夫だよ」と言い続けていたことです。その場にいた私たちは、そのことはみんな知っていたはずですが、この先この食品は安全だという事実を、私も周囲に言い続けなければいけないなと思いました。地熱発電所は、思っていたよりも小さい場所でしたがとても興味深かったです。食べ物や、予想だにしていなかったミラクルフルーツなどの演出で、余計に楽しく感じました。私はたくさんメモを取り、そこでの写真をたくさんの人に見せました。一日目の最後に行った土湯も楽しめました。そこでは日本の伝統を色濃く感じることができ、観光として他の人にお勧めできる場所でした。

 二日目は、環境創造センターから始まりました。ここで見た映像はとても心を揺さぶられるものでした。津波が家々を襲い、大地震が起こったのはほんの5年前のことなのですね。あれから福島はものすごい進化を遂げており、もし私がそのお手伝いの一端を担えたとしたらそれはとても嬉しいことです。そのあとはサララガーデンレストランに行きました。とってもおいしかったので、若し私が運転できたなら、みんなを連れてきてあげたいです。あぶくま洞も面白くて、写真もいっぱいとったけどこれは私にとって重要な訪問場所ではありませんでした。ガイナックスは私は特にアニメが好きと言うわけではないので、自分では行くことのないような施設でした。しかし、この会社が福島を手助けしたいという思いで設立されたという話を聞いて感動しました。ここが郡山からこんなに近いところにあったなんて、知りませんでした。

 ツアーをより良いものにするという観点からいえば、このような魅力をたくさん見せてくれた福島に、私たちがなにか恩返しできる機会があるといいなと思います。例えばどこかでボランティア活動をするとか。震災やそこからの復興について学んだので、ボランティア活動に参加したいという気持ちがとても高まっています。だから、ツアーにその活動が組み込まれていたらもっといいなと思いますが、それはそれとして今回のツアー、最高でした!

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