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2015年11月JETスタディツアー参加者レポート21

2015年11月ツアー参加者21名前: ダニエル・マーカウィッツ(カナダ)

 このスタディツアーに参加する前、私は福島の災害の様子や復興への取り組みについて知っていると思っていました。しかしツアーの間、話をしてくれた人やガイドさんから聞くことで、さらによく学ぶことができました。

 私は特に被災地域から歴史的に重要なものの復興や海岸から芸術品を確認したり保護したりする取り組みに興味があります。以前はこういったものの保存の必要性を本気で考えたことはありませんでした。しかし話を聞いて、それらの地域に住んでいた人たちはばらばらに暮らしているけれども、こういったものを救い、伝統を守る取り組みに対してうれしく感じました。町の文化を活かし続けるために他の場所で開催される祭りについて聞いたとき、特に感動しました。

 水族館の話もとても興味深かったです。津波被害の後ほとんどの海洋生物を失い再オープンするまでどんなに大変だったのか知りませんでした。津波当時水族館にいたスタッフの話や、清掃、そこからの復興への話を聞きました。一見ありえないけれども震災からたったの数か月で再オープンできたことは驚きです。

 津波の展示やアクアマリンの柱への余波にまた驚きです。津波の強さについての展示やそれが引き起こす被害について目の当たりし、また数メートル先の実物大の避難センターは衝撃でした。災害がどのようにひどいものだったのか、訪れた人にリアルに伝えてくれていました。教育的であり、地域に来た人が見に来ることが大切であると思います。

 私は震災数か月後に福島にやってきました。そして県がどのくらい復興に向かっているのかを見続けてきました。しかし多くの人が福島をここまでにするために時間と労力を使ってきたのかを忘れないことが大切です。このスタディツアーはこのことをはっきりさせてくれ、ツアーに参加する機会をくれたことに感謝しています。

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スタディツアー風景
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