今回は2回目のスタディーツアーでした。最初のツアーはいわきで、いわき市は原発事故の影響は比較的に少なく、久ノ浜以外は津波の被害も少なかったが、相馬では津波の被害が大きく、南相馬には原発事故の影響で震災3年後の今でも避難区域が残っています。南相馬には行ったことが1回あったのですが(そこに住んでいるALTの友人がいます)それでも相馬について、そして相馬における復興活動についてもっと学びたかったので参加をしました。 相馬に行く前に福島市にある除染情報プラザを訪れ、県内の放射能状況の概要説明を受けました。基本的に、原発から放出された放射能が北西に流されてから、若干南の方に進みました。福島県各地の除染の経緯や放射能の人体への影響についても学びました。 相馬では、地元の漁業協同組合の試験操業についての説明を受けました。各魚種に含まれている放射性物質の検査、そして発売に向けての需要などを調べるために漁の試験操業を行なっています。その後はいちご狩りに行きました。練乳を載せた小さなトレイを渡され、ハウスの中のいちごは食べ放題でした。とても美味しかったし、食べ終わった時にはもうお腹がいっぱいでした。いちご狩りが終わり、次は相馬にある神社を訪れ、毎年恒例の甲冑姿の「侍」が馬に乗る相馬野馬追という行事で活躍している馬たちに会いました。 2日目にバスで移動し、原発事故で大きな被害を受けた南相馬を視察しました。一番印象に残ったのは未だにも避難区域となっている小高区でした。日中には入れるが、宿泊はまだ禁止されています。ここは私が見てきた震災の現場の中には一番被害の大きかったところでした。福島の他の地域には家の再建、道の再舗装などが進んでいるが、避難区域になっているために小高区の様子は3年たっても震災直後のままです。雑草だらけの田圃、瓦礫の山や放置された住宅以外は何も残ってないです。震災前には穏やかなところだった小高区のこんな有様を見るのが言葉も出ないぐらい悲しかったです。他にも津波から無事だった平安時代の仏像を見に行きました。小高区の復興はこれからの大きな課題の1つになります。 最後はもっと明るい話としては元TEPCOの職員が担当している南相馬ソーラーアグリパークを訪れました。そこにある太陽光発電機は福島の電力を提供しているが、施設の主な目的は子供たちに太陽光発電などの再生可能エネルギーの可能性を教え、興味を持ってもらうことです。担当者が福島で原子力の使用をなくすには、太陽光発電や風力発電の研究の必要性を指摘しました。私達は担当者の熱心な説明で盛り上がり、これからのアグリーパークの活動の話が弾みました。 |
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