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第07回:ファームステイin喜多方

 今回のツアーで最も印象に残ったのはファームステイ(農家民泊)だった。
 会津地方でぶらり周遊しておおよそ半日、すっかり日も暮れてきた。我々参加者は3つのグループに分かれ、それぞれ現地の農家に一泊することに。

 民宿に入るやいなや、夕食の「宴」はすでに用意されている。
 数多く頬張った料理の中にも、会津地方伝統的な料理「こづゆ」は別格だった。ホタテの貝柱や人参、きのこ、こんにゃくなどの原料を煮込んだ後、醤油と塩で仕立てたスープは一度でもすすると、誰もが虜になるほど絶品の一品だ。

 もちろん、ほかの料理もどれもおいしいものだ。ほら、新鮮な野菜に海苔、お豆腐が一同に豪勢に盛りつけられているではないか。そう、今宵は鍋料理だ!
 それにしても、もともと4人の若者にはとても食べきれない量にして「おかわり自由」って、「宴」と呼ばれるだけあって贅沢なもんだぜ!
 また、我々はそれぞれ自分の母国――アメリカ、カナダ、そしてニュージーランド――について語り、美味しい料理に舌鼓を打ちながらトークに花を咲かせた。
 おそらく、今宵の鍋パーティーは私が日本で食べたもっとも美味しい料理だろう。
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 …と思いきや、翌日起きると、我々は昨夜にもました朝ごはんの品々に驚いた――新鮮な魚にゆでたまごの味噌漬け、トマトとかぼちゃをふんだんに入れた野菜サラダ、まさしく「ハイパーデラックスブレックファースト」ではないか!
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 我々が天ぷらが好きだと聞いて、なんと奥様はわざわざ「天ぷらまんじゅう」を作ってくださった。彼らのご好意に応えるべく、我々の食欲は再び加速する
 福島に来てから、私は時々周りの人に助けられている。彼らは何も求めず、赤の他人だった私のために力を惜しまなかった。これはきっと、日本に3度ものオリンピック招致成功に導いた「おもてなし」だろう。
 この「おもてなし」の心を、このブログを見た方々に触れて頂くことを、私は心から切実に願っている。

 朝ごはんを終え、我々は農作業体験に挑戦した。
 あいにく雨が降りだしたため、畑で芋掘りの体験はやむを得ず中断し、そのかわりに屋内作業として、私達は伝統的な木製機械を使って、綿の種切りにチャレンジさせて頂いた。
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 しばらくして、我々はチーム作業に移った。
 一人が綿を機械に入れ、一人は機械の本体に付いたハンドルを回し、一人は機械の向こう側で種抜き後の綿を引っ張りだし、そして最後の一人は綿の補充に。素晴らしいチームワークで作業がかなり進んだ。

 振り返ってみれば、今回の農家はとても素晴らしい体験だった。
 日本人の農家で日本料理を頂き、農作業の手伝いをさせて頂き、私は少なからず、日本人の生活に近づいた気がする――私たちはもう、単なる宿泊ではなく、農家の一員になったのだ。

 日本語には「一期一会」という言葉があるが、この場を借りて、民宿の伊藤ご夫婦に最高の敬意を払うとともに、お礼を申し上げます。
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  スペシャルな一枚:アキさんに新しい友達できた
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(投稿者:ウィリアム)

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