自作の起き上がり小法師と一緒にバスに乗り、先生たちにさようならと手を振りながら、高齢者生産活動センターを後にした。バスの運転手が慣れた手つきで酷道を通りぬけ、程無く米袋が山積みの倉庫らしき建物にたどり着いた。 案内してくれたスタッフの説明によると、この施設では米の放射性物質検査を「全量全袋」単位で行っているとのこと。 スクリーニング検査ではベルトコンベア式放射性セシウム濃度検査器などの簡易検査器を利用し、米袋ごとにお米の検査を行う。スクリーニング検査の結果、基準値の100Bq/Kgを超える可能性検体が少しでもあれば、別途ゲルマニウム半導体検出器で詳細検査を行う必要があるという。 こうやって検査済みのお米は出荷され、消費者の元などに届く。 米1袋の重量は30kgで、人力使わずにそれを持ち上げ、検査器のベルトコンベアにのせるには特殊な機械が使われいてる。機械が吸引力で動き、米袋を吸い上げる。ちょっとしたこつが必要だが(最初はわりと強く米袋にくっつかないとと持ち上げにくい)、我々は一人ずつ、その機械を操縦してみた。 機械を使わないで、米袋を持ち上げるのはもちろん十分可能だが、普通の人が数回やるのはぎっくり腰への片道切符を買うことと同じだ。しかしベルトコンベアの向こう側には同じような機械はなく、米袋の積み降ろしは作業員全員素手で作業をしていた。 バスに乗り込み、次の目的地に向かうも、なぜか頭にその機械のことでいっぱいだった。ふと、「一家一台あったら便利なのになあ~」と一人の参加者(↓)がつぶやいた。 全く賛成だぜ、コスト以外の部分ならね。 (投稿者:ウィリアム) |
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