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第02回:福島県農業総合センター訪問

 バスに乗ってからまず向かったのは福島県農業総合センターだった。センターの施設用地は55.6haで、その中に約32.9haは圃場区で、約17haは施設区である。センターは5つの機能を運動し、福島県の農業振興の拠点となっている。その機能には、県民との交流・情報発信、地域農業支援機能、技術開発/企画調整機能、先進的農業者育成・支援機能などが主な要素となっている。
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 我々のツアーでは食の安全・環境にやさしい農業支援機能についての説明を受けた。センターでは農林水産物の緊急時環境放射線モニタリングが行われている。目的は本件農水産物の安全性を確認し、消費者に対する正確な情報発信である。対象は福島県で生産される農林水産物で、販売に供される野菜・果実、魚介類、キノコ、山菜類、はちみつ、穀類、原乳、肉類、鶏卵、飼料作物などのモニタリングを行なっている。

 検査される試料は県内の各地から搬入される。分析に使われているのは10台のゲルマニウム半導体検出器(鉛で作っているから1台はなんと1.5トン!クレーン機を使って施設に設置されたらしい)。運ばれてきた試料を細かく切り刻んで、特種の容器に入れ、重さを測ってからゲルマニウム半導体検出器で測定される。試料が食品中の放射性物質の基準値(100ベクレル/kg)を超えると、その試料の生産地域の全ての農林水産物が出荷禁止となる。日本の食品中の放射性物質の基準値はアメリカとユーロッパより10倍厳しい。

 分析結果は、すぐに公表し、ホームページの掲載などにより、広く公表されている。
 分析点数は全部で96,924点となっている。(平成23年3月19日~平成25年9月30日現在)
 施設の案内でモニタリング検査以外に福島県開発のオリジナル品種も紹介された。センターでは普通作物(うるち米、酒造好適米)、野菜(イチゴ、アスパラガス)、果樹(もも、リンゴ、なし)などのオリジナル品種の開発が行われている。
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 センターの案内が終わってからみんなで弁当を美味しくいただいた。
 福島県の農林水産物の安全性の取り組みについて得た情報はツアーの続きに役立つ、基礎知識となった。

(投稿者:ウィリアム)

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