◆ふるさとの祭りについて
福島県では、震災後の平成24年に「地域伝統芸能全国大会(愛称:ふるさとの祭り)福島大会」を開催し、
県民に大きな感動と勇気を与えた大会の意義を引き継ぎ、震災からの心の復興を図ることを目的とした県版
「ふるさとの祭り」を平成25年より開催しています。
令和5年度は、出張公演に参加した4団体と、いわき市小名浜のアクアマリンパークで開催した「ふるさと
の祭り2023」に出演いただいた17団体の計21団体の芸能披露の様子を動画配信します。
動画をご覧いただき、「ふるさとの良さ」を改めて実感いただければ幸いです。
◆出演団体
大谷じゃんがら保存会(楢葉町)
楢葉町に「じゃんがら念仏踊り」は、大谷地区だけに継承されています。この踊りは、100年以上前にいわき市
から伝えられたといわれ、大谷地区の青年によって踊り継がれてきました。 踊りは、一時、後継者不足で途絶え
た時期もありましたが、2001年に46人の有志により「大谷じゃんがら保存会」を結成して再出発しました。現在
は高齢化と原発事故の影響で会員数が減少し、23人で活動を続けています。
震災後は、2012年8月26日に六本木ヒルズで犠牲者の鎮魂と復興への願いを込めて披露し、2020年には、避難
指示解除後、初めて楢葉町大谷にある宝鏡寺の境内で、地元での復活を遂げました。
今年からはコロナへの対応が変わったことから、通常通り盂蘭盆の時期に新盆を迎えた家をめぐり、供養とし
てそれぞれの家の庭先で踊られるようになりました。