学校給食とは
1.いまの学校給食はどのように行われているか、知っていますか?
学校給食は現在、「学校給食法」という法律が一番のもとになって実施されています。食事の内容によって3つのスタイルがあります。
1.完全給食 | ごはん、パンまたはめんの主食、ミルクおよびおかず(副菜)による給食 |
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2.補食給食 | ミルクとおかずによる給食 |
3.ミルク給食 | ミルクのみによる給食 |
福島県の公立の小・中学校と県立学校では、全て完全給食が行われています。
完全給食の主食に、ごはんが取り入れられるようになったのは、昭和51年度からです。
令和3年度は、週平均3.44回米飯給食(学校1校あたり)を行っています。
(令和3年5月1日現在)
(資料提供:矢吹中学校)
2.正しい食習慣を身につけましょう。
健康にかかわる問題は、日ごろの食習慣によるところが多いことが指摘されています。
生涯にわたる健康作りのために正しい食習慣を身につけることが必要です。
特に、学童期は、基本的な食習慣を形成するうえで重要な時期ですし、子ども一人ひとりが望ましい食習慣の基礎を体得することがとても重要なのです。
学校では、子どもたちが健康で生き生きとした生活を送ることができるように、学校給食を中心に、いわゆる「食に関する指導」を行っています。
【食育の視点】
◇ 食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解する。【食事の重要性】
◇ 心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理していく能力を身に付ける。【心身の健康】
◇ 正しい知識・情報に基づいて、食物の品質及び安全性等について自ら判断できる能力を身に付ける。【食品を選択する能力】
◇ 食物を大事にし、食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ。【感謝の心】
◇ 食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける。【社会性】
◇ 各地域の産物、食文化や食にかかわる歴史等を理解し、尊重する心をもつ。【食文化】
(「食に関する指導の手引」-第二次改訂版-平成31年3月文部科学省)
3.学校給食の食中毒
学校給食は、栄養バランスのとれたおいしく豊かな食事であることはもちろんのこと、安全で衛生管理に十分配慮されたものでなければなりません。
平成8年に全国的に発生したO157による集団食中毒の発生以後、学校給食を取りまく環境は劇的に変化しました。
平成9年4月、文部科学省は「学校給食衛生管理の基準」を定めました(同基準は、平成21月4月から「学校給食衛生管理基準」として学校給食法に基づく文部科学省告示とされました。)。
これは、学校給食の施設設備をはじめとして、給食の調理から、運搬、配食、給食を食べるまでのあらゆる場面における基準を示したものです。この中では給食に携わる人たちの衛生管理体制にもふれていて、徹底した衛生管理に努めています。
県教育委員会は、各学校を巡回訪問して、この基準が守られているかどうか確認や指導をしています。
食中毒の原因は様々であり、食中毒は、時期にかかわらず、一年を通じて発生防止に取り組まなければなりません。