【2012年9月21日(金曜日)】 Vol100
目次
- 日々の思い
県教育庁教育次長 久保田 範夫(くぼた のりお) - リレーエッセイ
県教育委員会委員 境野 米子(さかいの こめこ) - お薦めの一冊コーナー
- 学校自慢コーナー
- 平田村立永田小学校
- 広野町立広野中学校
- 福島県立会津農林高等学校
- お知らせ
- 編集後記
日々の思い
「第100号、そして教師の立ち位置について」
県教育庁教育次長 久保田 範夫(くぼた のりお)
1 うつくしま教育通信100号にちなんで
今夏も、35度を超える猛暑日が8月お盆過ぎから続き、9月になっても なかなか秋が近づいてきませんでした。しかし、「~夏果てて、秋の来るには あらず。春はやがて夏の気を催し、夏より既に秋は通ひ、~」と「徒然草」に あるように、喧(かまびす)しい蝉の鳴き声に混じって、幽かにではあっても、 虫の声を聴くことができるようになり、最近では鈴虫が大合唱しています。
旧暦9月の異称「長月」の由来については、雨が多く降る時季のため「長雨月 (ながめつき)」から「長月」になったとする説もあるようですが、「夜長月 (よながつき)」の略であるとする説が最も有力です。次第に長くなりつつある 秋の夜、区切りとなる第100号に何を書いたらいいかぼんやり考える中、 原点の第1号に帰ってみました。
教育通信の記念すべき第1号は、8年前の平成16(2004)年6月21日に 発刊、今回改めて富田孝志元教育長のメッセージ「日常のひとときにこそ」を 読み直しました。(全文は、県教委のホームページで読めるので、是非御一読を。)
「金木犀の香りが漂う晴れた秋の日」に、母子が散歩している微笑ましい 光景。が、よく見ると、母親はウォークマンを聞きながら4歳くらいの男の子の 手を引いて歩いていただけ。富田元教育長は「お母さんの豊かな愛情を伝える 場は日常生活のさり気ないひとときにこそあるのではないか」と述べていますが、 それは学校教育も同じではないかとの思いを私は抱きました。私たち教師は、 「教室の授業、学年集会」で、子どもたちに「教える、指導する」というように、 ついつい構えてしまうことが多いのではないか。それよりも、校門近くでの朝の 挨拶、廊下で交わす子どもとの何気ない会話や職員室での教師同士の会話等々、 まさに学校という日常の中の「さり気ないひととき」に、子どもたちは多くの ことを感じ、そして学ぶのではないか。よく「学校の教育活動全体を通じて」と 言うが、必ずしも「教育活動」とは意識していない、教師の何気ない言葉や 立ち居振る舞いが、子どもたちにとって非常に大きな意味を持つのだと思います。
2 教師の立ち位置について
今年度、4月と6月に免職各1件、8月には中学校と高等学校の教諭が 相次いで逮捕される事態。何としても不祥事は零にしなくてはならない、 との思いを強くしていますが、近々、杉教育長からメッセージを届ける予定なので、 今回は少し視点を変えて。
私自身は、年度の変わり目などに、自分の立ち位置・ポジションについて 思いをめぐらすことがあります。「なぜ、私はここにいるのか。なぜ、ここに いるのが私なのか。」ふと自問し、明確な答えが見出せないときもあり、その 答えを探し続けることが生きることなのかも知れません。そのような時、一つの 手がかりとして、私が毎年読み返している詩があるので紹介します。
(東日本大震災から約2か月後、県立学校長会議の場でも紹介しました。)
或る位置 吉野 弘
樹の位置--それは
偶然が決めたものだろう。
樹高、幹周り、枝の張りかた--それは
樹自身が決めたものだろう。
地上からは見えない根の
緻密な土の抱きかたも。
或る位置に
同意したのではない。
同意するより先に、
浅い根はまず土を掴まねばならなかった。
その樹に私は尋ねる。
偶然が決めた君の位置を
君はどのように受け入れたか?
樹から答は返ってこない。
過ぎた歳月を
すべて樹形で語り
来歴の総量だけで立ち
それ以外を語らない樹。
(剛直で気むづかしい幹、しかし梢では
風や光と遊ぶ賑やかな葉のきらめき)
---反歌
枝を伸べ根を深めつつ己が位置
うべないゆくや樹々の明け暮れ
「陽を浴びて」(花神社)
「続続・吉野弘詩集」(現代詩文庫)
「吉野弘詩集」(ハルキ文庫)所収
「ここは自分が本来いる場所ではない」と、誰もが一度は感じることが あるかと思います。自分の立ち位置をしっかり定められないと、校務に 影響が出たり、場合によっては不祥事につながる可能性があるし、 そうならなくても、何よりも子どもたちにとって良いことではない。立ち位置が 揺れている教師の「さり気ないひととき」の言動が、子どもたちに良い影響を 与えるはずはないのです。違う場所で己の力を発揮したいという思いは、 完全には消せないかも知れないが、そこは心の持ちよう。私自身は、 教師にとってゴールは無く、どこまで行っても中継点と考えているのですが、 一つの考え方として「今いる場所は次へつながる重要な中継点」ととらえ、 「まずはその場所でしっかり勤めよう」と考えることが大切ではないでしょうか。
いずれにせよ、日常の何気ない言動の重さを実感し、自らの立ち位置を しっかり定めること、そのことが教師の使命感、誇りを揺るぎないものとし、 不祥事とは全く無縁なところで、福島の復興を推し進める力になると 考えています。
リレーエッセイ
「何の役にも立たない読書について」
県教育委員会委員 境野 米子(さかいの こめこ)
最近になって、初めて読んだ小説のことを思い出しました。小学校の3年生 くらいの時だったと思うのですが、「読む?」と母から渡された本が岩波文庫の フランシス・ホジソン・バーネットの「小公女」。面白くて眠れなくなり一晩で 読みました。主人公のセーラが、人形のエミリーと出会い、仕立て屋に行き、 寸法を測り、レースのついた下着、帽子やコート、手袋にハンカチまでお揃いで 贅沢な衣装を誂えたところに、とりわけ魅せられました。
当時、家は前橋市の空襲で丸焼けになり、バラック建ての仮住まい。薬局の 店舗兼住宅は天井がなく、むき出しの真っ黒な梁や柱が子供心にとても怖くて、 夜中に一人でトイレに行けないほどでした。土間の台所に井戸と風呂があり、 ご飯は薪で炊いていました。朝から晩まで忙しく店に立つ父母や祖母、伯母、 店員さんや洗濯のおばさん、手伝いのおばさん、また親戚や知り合いが出たり 入ったりする中で、5人きょうだいの長女の私はご飯炊きや、店の掃除、妹や 弟の世話まで言いつけられました。お金持ちの特別な生徒が、屋根裏部屋に 住む小間使いになり、また再び王女さまに戻る物語の「小公女」に大きな慰めを もらったのでしょうか。
大人になってから母に「何で「小公女」を?」と聞いてみました。「漫画ばかり 読んでいるので可愛そうだから」と言われました。薬剤師の母は、不器用で 家事が苦手で、朝起きてくれないのですから「こんなのお母さんじゃない」と いつも思い、不平ばかりを言ってきました。3人の子を育て、3人の孫にも 関わる今になって、ようやく母からもらった大切なものに気づかされています。
本と言えば、やはり忘れられない1冊にジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」が あります。小学校4年生の給食の時間に、担任の黒崎先生が読んでくれました。 面白くて、次にどうなるのかと、この時間をどれほど待ちかねたかしれません。 黒崎先生から「今日は読む時間がない」と言われた時のがっかりした気持ちを 鮮明に思い出せるほどです。以来、「十五少年漂流記」とか、「エミールと 探偵たち」など冒険ものが大好きになりました。
本には「回し読み」の楽しさもあります。母が岩波少年少女文学全集、全部で 30巻ほどあったと思うのですが、毎月届く本をきょうだいで競い合って 読みました。とりわけトロイア遺跡を発堀したシュリーマンの「夢を掘りあてた人」や 「あしながおじさん」、「床下の小人たち」のシリーズは大好きでした。きょうだいで あちこち掘って宝探しごっこをしたり、小人ごっこで遊びました。また母が 吉川英治の新装版の「宮本武蔵(全5巻)」を購入してくれ、家族皆で回し読みを しました。小学校の5年生くらいだったでしょうか。兄が読み終わるのが 待ちきれなくて、先に3巻や4巻を読み、2巻を読んだ後でまた3巻も読むような 無茶ができたのも、子どもだったからでしょうか。こんな面白い本が世の中に あるのかと思いました。
回し読みと言えば高校3年生の時に、クラスで開高健の「ベトナム戦記」や 岡村昭彦の「南ヴェトナム戦争従軍記 」、ヘルマン・ヘッセの「デミアン」を 回し読みしました。先に読みたくて自分で購入する人が増えるので、クラスの 53人全員が読み終わるのもそんなに時間がかからないのが不思議な ところです。当時の世界を揺るがしていたべトナム戦争に自分たちなりの意見を もちたい、行動したいと強く思いました。それまでは「隣の人は何をする人ぞ」的な 無関心でいたクラスメートが俄然親しくなり、一人ひとりの個性が輝いて 見えだしました。受験という現実につぶされずにすんだのも、3年5組という クラスが今でも輝いているのも、回し読みのおかげと思っています。
母は、何よりも本が好きでした。家業の薬局の薬剤師として、客との応対や 薬の説明、調剤よりもはるかに本が好きでした。また、母親として5人の子育て、 ご飯つくりや洗濯掃除などよりも、はるかに、はるかに本が好きでした。父は、 そんな母に半ばあきれ、あきらめながらも「少しは売り上げにつながるとか、 お客さんの役に立つとか、仕事の能率が上がるとか、そういう本を何故 読まないのか。読みたいと思わないのが不思議だ」といつも言っていました。 そんな時母は必ず「何かの役に立つとか、何かのためになるとか、そんなのは 読書ではないんです」と言い返していました。子どものときは、父に味方して いました。父の言うことがもっともに思えたのです。本なんか読んでいないで、 早くご飯にしてもらいたいし、朝も早く起きてもらいたかったわけです。しかし、 父母が亡くなって十数年もたつと、母の言っていたことが身にしみてわかる ようになって来た、というよりも寝転がって本を読む時間が何よりも楽しくて、 楽しくて、何の役にも立たない読書ばかりをしている母そっくりのわが身に 気づかされているわけです。
お薦めの一冊コーナー
このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。
『3つのなぞ』 ジョン・J・ミュース/作,三木卓/訳 フレーベル館
ニコライ少年は、自分の人生で「いつがいちばんだいじなときなんだろう?」、 「だれがいちばんだいじな人なんだろう?」、「なにをすることがいちばん だいじなんだろう?」という3つのなぞのこたえを探しています。ニコライと 一緒にこたえを考えてみませんか? 文豪トルストイの『三つの疑問』という お話に着想を得た絵本です。 (県立図書館司書 S.S)
県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/
学校自慢コーナー
このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を 県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。
『「学ぶ力・かかわる力・表現する力」を育てる、永田の米づくり』
平田村立永田小学校
本校では、平成元年から米づくりを行っています。子どもたちが学ぶ学習田は、 学校周辺にあり、地元で農家を営んでいる方のご指導の下、種まきから脱穀まで、 すべての作業を手で行うことが本校の米づくりの特徴です。
平田村立永田小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
『フォトブックを残そう“広中の絆~今を生きる”』
広野町立広野中学校
本校は光学機器メーカーのニコンが、東日本大震災復興支援の一環として 募集した「中学校フォトブックプロジェクト」に参加しています。本校で設定した テーマをもとに寄贈されたデジタルカメラで撮影を行い、学校独自のフォトブックを 完成させるという活動です。写真には、言葉(=伝えたい思い)を添えて、写真と 言葉が一対となるような作品づくりをすすめています。
広野町立広野中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
広野町立広野中学校のホームページへ
(フィルタリングにより御覧になれない場合があります)
『会津農林高等学校「早乙女踊り保存クラブ」』
福島県立会津農林高等学校
本校の女子生徒30名で構成している「早乙女踊り保存クラブ」では、後継者 不足により御田植祭で3年間休止されていた、伝統行事「早乙女踊り」を継承し 活動しています。町のために私たちにできることは何かを考え、「町の伝統文化の 継承に役に立ちたい」と早乙女踊りを始め、今年で5年目を迎えました。
福島県立会津農林高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立会津農林高等学校のホームページへ
お知らせ
明日は秋分の日。猛暑もようやく一段落しました。
そしていよいよ学校は、運動会や学習発表会など2学期の行事のシーズン。
日ごろの学習の成果を十分発揮してほしいものですね。
ここからは9月のお知らせコーナーです。
「みんなで築こう男女共同参画社会」平成24年度公開授業のお知らせ
男女がともに尊重され、自分らしく生きることができるよう男女共同参画社会を 推進することが望まれています。男女共同参画社会の推進は、学校、家庭、地域の それぞれにおいて行う必要があり、その実現には、一人一人が正しい認識をもつ ことが大切です。
そこで、小・中・高等学校において公開授業を行うことにより、児童、生徒のみ ならず、保護者や地域住民の方々に対し、男女共同参画社会について理解を深めて いただくことにしました。
今年度は下記のとおり県内4地区の学校で実施します。公開授業ですので、 保護者の皆様をはじめ、地域の方どなたでも参観できます。
小・中・高校生と一緒に男女共同参画について考えてみませんか?
なお、公開授業の時間が前後する可能性もありますので、学校もしくは下記まで お問い合わせの上、お出かけ下さい。
<実施校>
- 県北…大玉村立大玉中学校、県立福島南高等学校
- 県中…天栄村立牧本小学校、小野町立小野中学校
- 会津…会津美里町立高田中学校、県立会津農林高等学校
- いわき…いわき市立田人第一小学校、県立小名浜高等学校
「みんなで築こう男女共同参画社会」公開授業のお知らせのページへ
「会津・漆の芸術祭2012 ~地の記憶 未来へ~」の御案内
会津の文化資源である漆をテーマに、主催者である福島県立博物館の調査研究 成果を活用し、会津の歴史の深さ、文化の豊かさそしてまちの魅力を伝えることを 目的にスタートした会津・漆の芸術祭は、今年で3回目を迎えます。
今年のサブテーマは「地の記憶 未来へ」。
さまざまな解釈が可能なテーマでしょう。「漆の芸術祭」が、会津・福島、そして 東北・日本が培った生きる力と可能性を掘り下げる機会になり、未来への可能性 を示すことができれば、との私たちの願いをこのテーマに込めました。
今年度も会津若松市・喜多方市の店舗内や空き店舗、空き蔵などにアート作品を 展示公開。各会場の魅力をアートが引き出します。
会期:平成24年10月6日(土曜日)から11月23日(金曜日・祝日)
会場:会津若松市(七日町通り、野口英世青春通り、大町通り、その他)
喜多方市(中央通り、小田付通り、その他)
入場料:無料(ただし入館料など必要な一部施設は有料)
会津・漆の芸術祭事務局(福島県立博物館内)0242-28-6067
http://www.aizu-artfest.gr.fks.ed.jp/
県立美術館からのお知らせ
いのちの煌(きら)めき「田渕俊夫展」
田渕俊夫は、当代を代表する日本画家です。圧倒的な技術と優れた色彩感覚 によって、日本画の魅力を再確認させる作品を次々に生み出しています。画題は 主に植物と風景であり、雑草を描いた作品では、繊細な一枚一枚の葉の中に、 受け継がれていく生命への畏敬を託し、また大地を描いた作品では、スケールの 大きな構図によって、悠久の時間に対する感動が再現されています。
東京藝術大学大学院修了後に渡ったナイジェリアに取材した作品から、各地の 障壁画を手がけるなかで独自の境地に進みつつある水墨画、昨年の震災後に 逡巡しながら筆を執った、20メートルに及ぶ最新作《惶 I、II》まで、51点を 展示、田渕の45年にわたる画業を回顧します。
会期:平成24年10月6日(土曜日)から11月25日(日曜日)
観覧料:一般・大学生800(640)円
高校生 600(480)円
小・中学生 400(320)円 ※( )は団体料金
※ふくしま教育週間(11月1日~7日)は高校生以下無料。ただし5日は休館日。
県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/
県立博物館からのお知らせ
「会津の寺宝展」
会津には歴史の古いお寺がたくさんあり、寺宝として仏像・仏画や工芸品・ 古文書などが数多く伝えられています。旧若松城下にあった寺院の場合、幕末の 戊辰戦争によって大きな被害を受けて失われたものもありますが、それでも戦禍を くぐり抜けて大切に守られてきた宝物も少なくありません。
この企画展では、創立100周年を迎えた会津仏教会の会員となっている寺院の 所蔵品と、当館の館蔵・受託資料、その他に特別に出品をお願いした特色のある 文化財をあわせて展示公開します。国宝1件、重文6件、その他できるだけ バラエティーに富んだ資料を集め、総数約70件を御覧いただけることに なりました。
会津の寺院や仏教の歴史をふり返り、先人たちの祈りに触れていただく機会に なれば幸いです。
会期:平成24年10月6日(土曜日)から11月25日(日曜日)
観覧料: 一般・大学生500(400)円
高校生 300(240)円
小・中学生 200(160)円 ※( )内は団体料金
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/
福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ
秋のまほろんは、見どころいっぱい!
まほろんで原始・古代の暮らしに触れてみませんか?
ふくしま里帰り展「ふくしま考古学研究の春暁(しゅんぎょう)」
県外で収蔵・保管されている福島県関係の考古資料を里帰りさせるシリーズ。
今年は、東京大学総合研究博物館所蔵の資料を中心に、福島県の考古学研究の あけぼのを紹介します。
展示資料:棚倉町崖ノ上遺跡出土 弥生土器(東北地方で最初に発掘された
弥生土器)など
会期:10月6日(土曜日)から12月2日(日曜日)
入館・観覧料:無料
文化財講演会「阿部正功(まさこと)の生涯と学問-人類学・土俗学・考古学-」
最後の棚倉藩主であった阿部正功は、幼いころから遺物・遺跡に強い関心を 持ち、白河市・棚倉町をはじめとする多くの遺跡の調査記録を残しました。
講演会では、その功績と足跡を紹介します。
日時:10月7日(日曜日) 13時30分から15時30分
講師:丸山美季 氏(学習院大学史料館学芸員)
聴講料:無料
イベント「古代の鉄づくり」
古代の福島県浜通り地方には、一大製鉄コンビナートがありました。それに ちなんで、古代の製法による鉄づくりを行います。
ふいごを踏んで製鉄炉に風を送る「番子さん」も募集中!
日時:11月3日(土曜日)9時30分から19時00分
11月4日(日曜日)10時00分から14時00分
まほろん 0248-21-0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/
編集後記
今号の学校自慢コーナーでは、広野町立広野中学校の取組を紹介しています。 同校は原発事故の影響のため、いわき市で授業を行っていましたが、 この2学期より元の校舎で授業を再開しています。写真に伝えたい思いを添え、 それらを結びつける活動を通じて、生徒たちが自らの成長の様子を確かめることの できる、すばらしい取組であると感じました。
本県の復興のためには、こうした前向きで積極的な取組が不可欠です。 県教委としても、第6次総合教育計画を見直し、復興に向けた教育施策を新たに 盛り込んでいく方針です。いずれ素案をお示しし、読者や県民の皆様に御意見を 賜りたいと考えています。
最後になりますが、本メールマガジンは今号で創刊100号となります。皆様の 御愛読に感謝申し上げます。
教育総務課長 森下 平(もりした たいら)
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