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この度、福島県労働委員会会長に選任されました吉田佳世子です。
誠実に職責を果たすべく精進して参りますので、どうぞよろしくお願い致します。
労働委員会制度は、昭和21年3月に発足し、本年3月に創設80周年を迎えました。
80年前は、戦後の混乱が続く中、賃金や労働条件等を巡り労使対立が激しく、労働委員会は、主に労働争議の調整と不当労働行為の審査という二大業務を行うために発足し、労使関係の安定化に寄与して参りました。
そして、労使関係が次第に安定して来るようになると、紛争の中心は集団から個人へと移りました。
例えば、解雇、ハラスメント、労働条件を巡るトラブル等、労働者個人と使用者の間で生じる紛争が増えて来たことから、労働委員会は、個別的労働紛争の相談、助言、あっせんも行うようになりました。
このように、時代とともに労働委員会に期待される機能や役割も変化して来ました。
労働委員会の最大の特長は、公労使という三者構成にあります。
公 = 学識経験者や弁護士等から選任される公益委員
労 = 労働組合の推薦に基づいて選任される労働者委員
使 = 使用者団体の推薦に基づいて選任される使用者委員
労働者委員・使用者委員は、労働者・使用者の当事者それぞれの立場をよく理解し、その上で解決策を模索し、公労使三者で知恵を出し合いながら議論して、事案の実情に即した適正で円満な解決を図って参りました。
近年は、IT化、デジタル化といった技術革新によって就業環境が大きく変化して来ており、それによって、従来は想定していなかったような新たな問題が指摘されるようになって来ました。
労働委員会も、そのような変化を関知しながら、三者構成の強みを活かし、労働者と使用者の架け橋となって、より良い労使関係の実現を目指して力を尽くして参ります。
また、当労働委員会は、労使間のトラブルを未然に防止するための一助として役立てて頂きたいとの観点から、高校生及び大学生等を対象とした「ワークルール(労働に関する基礎知識)出前講座」、労働者及び使用者を対象とした「ハラスメント防止出前講座」を実施しています。
労使関係のトラブルでお困りの方は、一人で悩まずに当労働委員会の相談窓口を活用し、解決に向けて一歩を踏み出して頂ければ幸いです。
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