相馬港について
印刷用ページを表示する 掲載日:2022年11月28日更新
相馬港の概要
重要港湾相馬港は、福島県浜通り北部の相馬市及び新地町に位置し、地元相双地方はもとより県都福島市を中心とする県北地方、さらには宮城・山形両県南部を包含した広域経済圏の海の玄関口として、また、背後企業の拠点港として重要な役割を担っています。
相馬港は古くは「北湊」または「原釜港」と呼ばれ、江戸時代には藩租米や塩の積出港として栄え、明治以降は、金華山沿岸の漁場をひかえた漁港として利用されてきました。
その後、昭和35年に地方港湾「相馬港」の指定を受け、翌年から本格的な整備がはじまりました。昭和45年に供用開始されると、その背後地の重要性が認められ、昭和49年には重要港湾に指定されました。さらに、昭和56年には全国初のエネルギー港湾としての指定を受け、相馬地域総合開発とあわせた整備が進みました。
今後は、相馬港港湾計画に基づき、背後に広がる経済圏への物流拠点港湾として、商港的機能に重点を置き、災害に強いふ頭の整備をはじめ港湾機能の充実を図るとともに、緑地等の環境整備を進め、市民に親しまれる港づくりを目指してまいります。
相馬港の歴史
年 月 | 記 事 |
昭和35年1月 | 地方港湾の指定を受け「相馬港」と命名され、福島県が管理者となる。 |
36年 | 相馬港港湾修築工事着手。 |
45年4月 | 福島県相馬港湾建設事務所開設。 |
10月 | 1号ふ頭2,000トン岸壁1バース(-5.5m)供用開始。 |
49年4月 | 重要港湾に指定。 |
50年4月 | 1号ふ頭5,000トン岸壁1バース(-7.5m)、 同2,000トン岸壁1バース(-5.5m)供用開始。 |
12月 | 相馬港港湾計画が決定。 |
53年3月 | 県営1号上屋完成。 |
4月 | 輸入木材特定港に指定。 |
55年4月 | 2号ふ頭5,000トン岸壁2バース(-7.5m)供用開始。 |
56年4月 | エネルギー港湾として整備決定。 |
8月 | 2号ふ頭2,000トン岸壁1バース(-5.5m)供用開始。 |
58年4月 | 1号ふ頭2,000トン岸壁3バース(-5.5m)、 同5,000トン岸壁2バース(-7.5m)供用開始。 |
62年7月 | 港則法の適用港となる。 |
63年6月 | 関税法による開港指定。 |
平成2年1月 | 無線検疫対象港となる。 |
3月 | 5号ふ頭埋立完了。 |
5年3月 | エネルギー港湾完成。 |
7年4月 | 2号ふ頭30,000トン岸壁1バース(-12.0m)供用開始。 |
11月 | 県営2号上屋供用開始。相馬港港湾計画改訂。 |
8年5月 | 福島県相馬港利用促進協議会設立。 |
10年4月 | 係留施設使用料に12時間制及び定期船優遇措置導入。 |
11年4月 | 植物防疫法の輸入植物指定港となる。 |
14年4月 | 県営3号上屋供用開始。 |
5月 | 大型荷役機械供用開始。 |
16年7月 | 改正SOLAS条約に基づき、2号ふ頭制限区域の保安警備実施。 |
21年4月 | 内航フィーダーコンテナ定期航路開設。 新地町海釣り公園オープン。 |
22年2月 | 5号ふ頭2,000トン岸壁1バース(-5.5m)供用開始。 |
23年3月 | 東北地方太平洋沖地震発生、港湾施設及び事務所壊滅。 |
4月 | 商用船舶が被災後初入港。 |
12月 | 内航コンテナ航路再開。 |
25年1月 | 被災した大型荷役機械を新設。 被災した公共岸壁1バースの復旧工事完了。 |
10月 | 相馬港港湾計画の一部変更。 |
26年3月 | 3号ふ頭30,000トン岸壁(耐震強化岸壁)1バース供用開始。 平成26年度までに被災した公共岸壁13バース全て復旧完了。 |
27年5月 | 3号ふ頭10,000トン岸壁1バース(-10.0m)供用開始。 |
28年7月 | 4号ふ頭地区の公有水面埋立完了。 |
29年6月 | 相馬港港湾計画の軽易な変更。 |
29年10月 | 港則法の特定港となる。 |
29年11月 | SOLAS条約に基づき、3号ふ頭制限区域の設定 |
30年3月 | 沖防波堤災害復旧事業完了 |
30年3月 | 臨港道路1号線4車線化完成 |
30年7月 | SOLAS条約に基づき、1号ふ頭制限区域の設定 |
31年4月 | 新地町海釣り公園拡張再オープン |
令和2年2月 | 相馬港クルーズ振興協議会設立 |
3年2月 | 福島県沖地震発生、港湾施設に被害 |
港湾施設
1. 係留施設
ふ 頭 | 記号 | 名称 | 延長 | 水深 | 対象船型 | エプロン幅 | 主要取扱品目 |
1号ふ頭 (公共・8バース) |
- | 物揚場 | 395m | -3.0m | 小型船 | 5m | - |
1-1 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 鉱産品 | |
1-2 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 鉱産品、特殊品 | |
1-3 | 5,000トン岸壁 | 130m | -7.5m | 5,000D/W | 20m | 金属機械工業品、鉱産品 | |
1-4 | 5,000トン岸壁 | 130m | -7.5m | 5,000D/W | 20m | 化学工業品、鉱産品 | |
1-5 | 5,000トン岸壁 | 130m | -7.5m | 5,000D/W | 20m | 鉱産品 | |
1-6 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 窯業品 | |
1-7 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 化学工業品、鉱産品 | |
1-8 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 石材 | |
2号ふ頭 (公共・4バース) |
2-1 | 2,000トン岸壁 | 90m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 金属機械工業品、軽工業品 |
2-2 | 5,000トン岸壁 | 130m | -7.5m | 5,000D/W | 20m | 鉱産品 | |
2-3 | 5,000トン岸壁 | 130m | -7.5m | 5,000D/W | 20m | 鉱産品 | |
2-4 | 30,000トン岸壁 | 240m | -12.0m | 30,000D/W | 20m | 鉱産品 | |
- | 物揚場 | 550m | -4.0m | 小型船 | 10m | - | |
3号ふ頭 (公共・2バース) |
3-1 | 30,000トン岸壁 (耐震強化岸壁) |
240m | -12.0m | 30,000D/W | 20m | 鉱産品 |
3-4 | 10,000トン岸壁 | 170m | -10.0m | 10,000D/W | 20m | 鉱産品 | |
4号ふ頭 (専用・2バース) |
JAPEX No.01 | LNGドルフィン | 480m | -14.0m | 143,000G/T | 液化天然ガス | |
JAPEX No.02 | LNGドルフィン | 110m | -7.8m | 5,700G/T | 液化天然ガス | ||
5号ふ頭 (公共・1バース) |
5-4 | 2,000トン岸壁 | 100m | -5.5m | 2,000D/W | 15m | 化学薬品 |
5号ふ頭 (専用・3バース) |
5-1 | 揚炭桟橋 | 560m | -14.0m | 60,000D/W | 鉱産品、化学工業品 | |
5-2 | |||||||
5-3 | 揚油ドルフィン | 140m | -7.5m | 5,000D/W | 化学工業品 | ||
計 | 4,175m |
2. 荷さばき施設
種別 | 名称 | 数量 |
上屋 | 県営1号上屋 | 1,000平方メートル |
県営2号上屋 | 2,546.06平方メートル | |
県営3号上屋 | 3,410.69平方メートル |
3.保管施設
種別 | 名称 | 数量 |
野積場 | 1号ふ頭野積場 | 97,387平方メートル |
2号ふ頭野積場 | 101,166平方メートル | |
3号ふ頭野積場 | 19,421平方メートル | |
倉庫 | (株)ファイマテック原料倉庫 | 2,016平方メートル |
(株)辰巳商會倉庫 | 1,317平方メートル | |
640.69平方メートル | ||
相馬港湾運送(株)倉庫 | ||
JAパールライン福島(株)倉庫 | 2,058.12平方メートル | |
相馬エネルギーパーク(合同)石炭湿灰倉庫 | 2,000平方メートル | |
相馬エネルギーパーク(合同)木質ペレット倉庫 | 7,500平方メートル | |
サイロ | 太平洋セメント(株)1号セメントサイロ | 4,000t |
太平洋セメント(株)2号セメントサイロ | 5,000t | |
相馬共同火力発電(株)石炭灰サイロ | 5,000t | |
相馬共同火力発電(株)2号石炭灰サイロ | 5,000t |
4. 荷役機械
機械名 | つり上げ荷重 | 能力 | 設置場所 | その他の付属施設 |
揚力42.2トンタイヤマウント型水平引込式クレーン | 42.2トン | 200~360m3/h | 2号ふ頭地区 |
クラムシェル型バケット10m3 オレンジピール型バケット8m3 伸縮式スプレッダ20ft~40ft |
5.レクリエーション施設
相馬港へのアクセス
相馬への交通
自動車
- 東京→ 常磐自動車道~相馬市(約3時間30分)
- 東京→ 東北自動車道~国道115号(福島市経由)~相馬市(約4時間50分)
- 仙台→ 国道6号~相馬港(約1時間20分)
- 仙台→常磐自動車道~相馬市(約1時間)
- 福島→ 相馬福島道路・国道115号~相馬港(約1時間15分)
- いわき市→ 国道6号~相馬港(約2時間30分)
- いわき市→常磐自動車道~相馬市(約1時間30分)
JR
新幹線利用
東京→ 仙台→ 相馬(常磐線)~相馬港(約3時間)
常磐線利用
仙台→ 相馬~相馬港(約1時間15分)