千五沢ダム再開発事業
既設千五沢ダム諸元及び位置図
改築後の諸元
再開発事業の背景
千五沢ダム再開発事業は、昭和50年3月石川郡石川町に完成したかんがい専用の千五沢ダムに治水機能を付加するための改築を行う事業であり、平成21年度から実施しています。
改築工事により、下流の石川町中心部を洪水被害から守り、河川環境の維持にも役立ちます。
再開発事業の概要
・ 設計洪水流量
1350m3/sから1690m3/sにアップ
・ ゲートレス化(自然調節方式)
省力化
維持経費削減
人為的操作ミスのリスク回避
・ ダム下流の白石橋基準点の流量
390m3/sから250m3/sに低減
・ 千五沢ダム地点
基本高水のピーク流量250m3/sのうち130m3/sをカットしてダム下流に放流
再開発事業の必要性
石川町周辺には過去に台風や豪雨による洪水被害など、特に昭和41年9月の台風28号では家屋や農地が浸水するなどの多大な被害を受けていることから、地元から早期の治水対策が望まれています。
また、昭和62年5月をはじめ、3度の渇水が発生しており農作物不良や断水など水需要に対して不安な状況となりました。
このようなことから千五沢ダム再開発事業では、ダムに治水機能を付加することにより、下流河川の改修とあわせて、戦後最大規模の洪水に対応するとともに、安定的な下流既得用水の補給と河川維持用水を確保することが必要とされています。
洪水調節の仕組み
洪水調節時流下イメージ図(右岸側より) 非常用洪水吐き越流イメージ図(右岸側より)
ラビリンス型洪水吐きの先端部には、それぞれ常用洪水吐きと呼ばれる開口部(オリフィス)があり、水の流れる量を絞ることで洪水調節を行います。
ダムに大量の雨量が流入すると、この常用洪水吐きで下流には一定の量が流下する事により、その他はダムに貯留することになります。この貯留により下流への流量を調節し、下流でのピーク流量の時間を遅らせることにより、流域の氾濫を防ぎます。また、ダムに貯められる以上の雨水が流入した際には、非常用洪水吐きと呼ばれるラビリンス型洪水吐きの上部を越えて流下する仕組みになっています。
お知らせ
ダムカードは千五沢ダム管理所でのみ、1人1枚配布しております。
☆ 配布場所 ☆
福島県県中建設事務所 ダム建設課
福島県郡山市麓山1丁目1-1 郡山合同庁舎 北分庁舎3階
(月曜日~金曜日 9時~17時)
※祝日・年末年始を除く
※ダムカードは配布しておりません
千五沢ダム管理所
福島県石川郡石川町大字母畑字辺栗49
(月曜日~金曜日 9時~17時)
※祝日・年末年始を除く
※ダムカード配布中