在校生・受験生の皆様へ(農業経営部)
目次
1.学生募集
2.各学科紹介
3.履修科目
4.主な学校行事
5.キャンパスライフ
6.大学等における修学の支援に関する確認申請関係
7.GAPの取り組み
8.農業経営部Q&A
1.令和8年度 福島県農業総合センター農業短期大学校 学生募集について
実践的な農業の技術力と経営力を備えた地域のリーダーとなる農業者を育成するため、学生を募集します。
令和8年度推薦入校試験合格者の発表について【New】
令和8年度推薦入校試験の合格者についてお知らせします。
令和8年度学生募集要項
| 推薦入校試験 | 一般入校試験(前期・後期) |
|---|---|
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2.各学科紹介
水田経営学科
水田のフル活用を目指す土地利用型経営を実践するための高度な専門的知識や技術、さらには経営管理等について学ぶとともに、実習や先進地研修、先進農家等留学研修等を通じて実践力を育成します。
特に土地利用型作物を対象とした農業経営を実践するにあたって、近年の重要な課題である水田の有効活用を念頭に置き、地下水位制御システム(FOEAS)ほ場を活用して田畑輪換や輪作体系について学ぶとともに、経営上不可欠な課題である省力化、コスト削減技術や消費者が求める安全な農作物の生産、6次産業化に配慮した経営等について学習します。
1学年では、実習などを通して食用作物の栽培や加工を体験することにより作物栽培や加工に関する基礎的技術、観察力などを身につけます。また、先進地研修や先進農家等留学研修を通して実践的経営感覚を養います。
2学年では、稲作、畑作両分野のより専門的な講義と実習を一体的に履修し、水田の有効活用について高度な知識と技術を身につけるとともに、卒業論文は稲作、畑作の選択制とし、栽培の実践や調査研究を通して各分野での高度な技術と経営感覚を醸成し、実践力を身につけます。
野菜経営学科
野菜経営を行うために必要な知識や技術、経営管理について学ぶとともに、実習や各種研修等を通して実践力を取得します。
特に、野菜経営のみならず、農業経営全般で不可欠な課題である省力化やコスト削減に関する知識や技術及び消費者が求める安全・安心な農作物の生産に関する知識や技術等について学習します。
1学年では、基礎実習等を通して基礎的な技術や観察力を身につけるとともに、先進地研修などを通して実践技術を学習します。
2学年では、より専門的な講義と実習を一体的に履修し、野菜栽培についてのより高度な知識と技術を身につけるとともに、卒業論文に関する調査研究などを通して高度な技術と経営感覚を醸成し、実践力を身につけます。
果樹経営学科
県内の主要果樹を中心に果樹栽培に関する知識と技術を習得し、本県果樹産業を担う人材を育成します。
特に、高品質・安定生産や省力化等の先進栽培技術、果樹農業の担い手として生計を成り立たせる経営管理能力、環境保全型農業や安全・安心な生産・管理技術を身につけ、将来にわたって持続可能な果樹経営を学びます。
1学年では、講義や実習を通して果樹に関する基礎的な知識や技術を習得するとともに、先進農家等留学研修による先進農家における経営内容、また先進地研修による国内並びに海外における果樹産業の情勢を体感します。
2学年では、より専門的な講義や実習を通し実践力を身につけます。自ら課題設定した卒業論文に取り組むことにより、自らが考えて行動し課題を解決する能力や判断力を養い、地域農業や地域振興を担う人材を目指します。
花き経営学科
花き経営で必要な知識や栽培管理、経営管理技術について学ぶとともに、実習や研修などを通じて営農や経営に係る実践力を習得します。開花調節や省力化、高収量・高品質、品質保持等の生産技術をはじめ、花き経営者としての経営管理などを総合的に学習します。
1学年では、花き全般に関する基礎的な知識や本県の代表的な切り花、鉢物、枝物の生産技術や栽培理論について講義及び実習を通して学びます。また、試験研究や先進農家の事例を学ぶとともに、花き市場での視察研修やフラワー装飾の実習を通じて流通から消費までの知識を学習します。
2学年では、より専門的な講義や実習を一体的に履修するとともに、卒業論文では学生自ら責任を持ち栽培管理から販売までを行うことで、専門的な生産技術や経営感覚などを学び、花き経営の担い手としての実践力を身につけます。
畜産経営学科
自家就農や農業法人への就職により農業経営を実践する人材を育成するため、乳用牛、肉用牛を対象とした家畜の飼養管理をはじめとした、自給飼料生産、耕種部門との連携、安全・安心な畜産物生産や付加価値を高める加工技術など、畜産経営に必要とされる専門的な知識や技術を学びます。
1学年では、年間を通して乳用牛、肉用牛についての講義、演習を行い基礎的な知識や技術を学ぶとともに、先進農家等留学研修や県内外での研修の実施など、畜産経営の現場を体感します。
2学年では、より専門的な講義や実習を履修するとともに、卒業論文のテーマを乳用牛と肉用牛他畜産分野から選択し、飼養管理の実践や調査研究を通して各分野の高度な技術と経営感覚を醸成し、実践力を身につけます。加えて、家畜人工授精師や大型特殊免許などの資格・免許の取得を目指します。
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3.履修科目
| 分 類 | 科 目 | |
|---|---|---|
| 教養科目 | 共通 | 数学基礎、国語表現、体育、英語コミュニケーション、農業と情報、福島の農業、特別講義 |
| 択一選択 | 就農講座1・2 or 農業法人等就職講座1・2 | |
| 専門科目 | 共通 | 農業経営、農業法規、農業関連産業論、簿記概論、農業情勢、土壌肥料概論、農業機械、農業機械基礎実習、農業機械操作実習1、マーケティング論、鳥獣害対策、食品製造、スマート農業実践、Gap概論、卒業論文 |
| 自由選択 | 毒物劇物取扱者資格講座、簿記検定講座、刈払機・アーク溶接安全衛生教育、フォークリフト運転技能講習、農業機械操作実習2、進路対策講座 | |
| 水田・野菜・果樹・花き経営学科共通 | 農業概論、病害虫基礎、植物生理、環境保全と農業、有機農業、農産物流通、農学実験 | |
| 水田経営学科 | 先進農家等留学研修、水田経営研修、作物経営実習、水田経営基礎、水田経営応用、水田経営実践、食品製造演習 | |
| 野菜経営学科 | 先進農家等留学研修、野菜経営研修、野菜経営実習、野菜生産概論、野菜栽培各論、野菜経営各論、食品製造演習 | |
| 果樹経営学科 | 先進農家等留学研修、果樹経営研修、果樹経営実習、果樹生産概論、果樹栽培各論、果樹経営各論、食品製造演習 | |
| 花き経営学科 | 先進農家等留学研修、花き経営研修、花き経営実習、花き生産概論、花き栽培各論、花き経営各論、フラワーデザイン演習 | |
| 畜産経営学科 | 畜産概論、家畜育種学、家畜繁殖学1・2、家畜栄養学、家畜衛生学、畜産環境保全、家畜解剖生理学、家畜解剖実験、先進農家等留学研修、畜産経営研修、畜産経営実習、飼養管理基礎、飼料作物、食品製造演習 | |
| (択一選択) | (乳用牛)飼養管理技術応用、乳用牛経営 or (肉用牛)飼養管理技術応用、肉用牛経営 | |
4.主な学校行事
| 月 | 行 事 |
|---|---|
| 4月 | 入校式、入寮式、オリエンテーション、健康診断、防火避難訓練 |
| 5月 | 救急救命講座、スポーツ大会、卒業論文設計発表会、東日本農業大学校等親善球技大会、校内スポーツ大会 |
| 6月 | 植付祭、就農説明会、前期学生自治会・寮自治会総会、直売実習 |
| 7月 | 大学校記念日(休業日)、オープンキャンパス、直売実習 |
| 8月 | オープンキャンパス、直売実習、夏期休業 |
| 9月 | 先進農家等留学研修(1学年)、前期試験、卒業論文中間検討会、直売実習 |
| 10月 | 欅隆祭(学校祭) |
| 11月 | 防火避難訓練、球技大会・収穫祭、校内意見発表会、学科卒業論文発表会、直売実習 |
| 12月 | 後期学生自治会・寮自治会総会、卒業論文発表会、冬期休業(閉寮) |
| 1月 | 東日本農業大学校等プロジェクト発表大会、後期試験(2学年) |
| 2月 | 全国農業大学校等プロジェクト発表大会、自主研修期間(2学年)、後期試験(1学年)、海外農業研修(1学年) |
| 3月 | 卒業記念講演、卒業式、終業式、学年末休業 |
5.キャンパスライフ
| 校 時 | 時 間 |
|---|---|
| 1校時 | 8時50分 ~ 10時20分 |
| 2校時 | 10時30分 ~ 12時00分 |
| (昼休み) | 12時00分 ~ 13時10分 |
| 3校時 | 13時10分 ~ 14時40分 |
| 4校時 | 14時50分 ~ 16時20分 |
| 5校時 | 16時30分 ~ 17時15分 |
| 活 動 | 時 間 |
|---|---|
| 起 床 | 7時00分 |
| 朝 食 | 7時45分 ~ 8時20分 |
| 授業準備 | 8時20分 ~ 8時50分 |
| 授 業 | 8時50分 ~ 12時00分 |
| 昼 食 | 12時00分 ~ 12時30分 |
| 授 業 | 13時10分 ~ 17時15分 |
| 夕 食 | 17時45分 ~ 18時30分 |
| 自由時間 | 18時30分 ~ 22時30分 |
| 門 限 | 23時00分 |
| 就 寝 | 23時30分 |
6.大学等における修学の支援に関する確認申請関係
福島県農業総合センター農業短期大学校は、大学等における修学の支援に関する法律に基づき、令和6年5月20日付けで同法律第7条第1項に基づく更新確認申請を行いました。
修学支援制度の対象機関として公表されましたので、同法律施行規則第7条第2項の規定に基づき、確認申請書を公表します。
高等教育の修学支援新制度については、文部科学省のホームページをご覧ください。
令和6年度
- 令和6年度 大学等における修学の支援に関する更新確認申請 [PDFファイル/369KB]
- 令和6年度 農業経営部履修計画及び担当講師 [PDFファイル/317KB]
- 令和6年度 農業経営部科目別担当講師の内、実務経験者 [PDFファイル/199KB]
- 令和6年度 講義要覧 [PDFファイル/5.27MB]
- 令和5年度 客観的な指標に基づく成績の分布状況 [PDFファイル/24KB]
令和5年度
- 令和5年度 大学等における修学の支援に関する更新確認申請 [PDFファイル/356KB]
- 令和5年度 農業経営部履修計画及び担当講師 [PDFファイル/265KB]
- 令和5年度 農業経営部科目別担当講師の内、実務経験者 [PDFファイル/235KB]
- 令和5年度 講義要覧(全体) [PDFファイル/6.11MB]
- 令和4年度 客観的な指標に基づく成績の分布状況 [PDFファイル/24KB]
令和4年度
- 令和4年度 大学等における修学の支援に関する更新確認申請 [PDFファイル/356KB]
- 令和4年度 農業経営部履修計画及び担当講師 [PDFファイル/247KB]
- 令和4年度 農業経営部科目別担当講師の内、実務経験者 [PDFファイル/214KB]
- 令和4年度 講義要覧(全体) [PDFファイル/6.11MB]
- 令和3年度 客観的な指標に基づく成績の分布状況 [PDFファイル/43KB]
7.GAPの取り組み
本校は、実践的な農業の技術力と優れた経営力を備えた地域のリーダーとなる農業者の育成を教育目標としています。このため、農場の運営に際しては、以下の事項を達成するため、法令遵守を徹底し、安全・安心な農産物の生産及び環境保全型農業を実践するとともに、地域のモデル農場としてGAP手法の積極的な導入と実践・改善等を通じて、将来においてGAP実践の即戦力となる人材の育成を図ります。
(1)食の安全(食品への農薬異物混入等の事故の撲滅)
(2)環境保全(廃棄物の適正な処理と有効活用、省エネルギーの推進)
(3)信頼される出荷・販売管理(トレーサビリティや識別管理、迅速な苦情対応の実施)
(4)地域社会との円滑なコミュニケーション(直売実習等を通じた地域交流)
(5)労働安全(労働災害ゼロ)
| 経営学科 | 品 目 | 認証GAPの区分及び認証登録番号 |
|---|---|---|
| 水田 | 米(玄米)、そば | JGAP(MIC‐S‐070000082) FGAP(米:PRK20001 そば:PGK20001 野菜:PVK20001 果樹:PFK20001 |
| 野菜 | トマト、きゅうり | |
| 果樹 | ぶどう、かき |
| 時 期 | 内 容 |
|---|---|
| 平成29年4月~ | JGAP認証取得に向けた取組開始 |
| 平成30年3月28日 | JGAP初回審査(品目:米(玄米)、トマト) |
| 平成30年5月7日 | JGAP認証取得 |
| 平成30年11月27日 | JGAP維持審査(品目追加:ぶどう) |
| 平成30年12月25日 | JGAP認証再発行 |
| 令和2年3月4日 | JGAP更新審査 |
| 令和2年4月6日 | JGAP認証再発行(更新) |
| 令和2年10月28日 | JGAP維持審査 |
| 令和2年11月29日 | JGAP認証再発行、3品目認証追加(品目追加:そば、きゅうり及びかき) |
| 令和3年1月 | FGAP追加認証申請 |
| 令和3年3月26日 | FGAP追加認証取得(品目:米(玄米)、そば、トマト、きゅうり、ぶどう、かき) |
| 令和3年10月11日 | JGAP更新審査 |
| 令和3年11月17日 | JGAP認証再発行(更新) |
8.農業経営部Q&A
Q.学校の見学は可能ですか?
A.土日祝日、入校式、卒業式等の学校行事日を除けばいつでも対応可能ですが、事前にご連絡ください。
また、オープンキャンパスを夏休み期間中に行っておりますので、そちらもご検討ください。
Q.私の家は農家ではなく、農業の知識もありませんが入校できますか?
A.実家が非農家の方でも入校可能です。令和7年4月時点で、55%の学生が非農家出身です。農業を知らなくても卒業までに農業の知識、技術が習得できるよう段階的なカリキュラムを組んでいます。
1学年の前期には作物・園芸・畜産の概論など、農業の入門的な科目から始め、併せて農機具の使用方法、施肥の仕方など農業の基本となる実習を行います。後期からは各専門分野の科目履修が始まり、2学年では専門分野の講義・実習となります。
Q.私の家は福島県外ですが、入校できますか?
A.福島県外の方でも入校可能です。
Q.受験の手続きはどうすればいいですか?
A.詳しくは学生募集要項を御確認ください。学生募集要項は、本校ホームページのほか、県内各高等学校又はお近くの農林事務所農業振興普及部・農業普及所にお尋ねください。
Q.入学金や授業料、在学中の所要経費はどのくらいですか?
A.詳しくは学校要覧を御確認ください。
Q.奨学金や、授業料の減免などの措置は受けられますか?
A.日本学生支援機構の奨学金を利用できます。
本校を卒業後、1年以内に農業経営を開始する、又は農産物を生産する会社に勤めるなど、条件を満たす場合は新規就農者育成総合対策(就農準備資金)の給付を在学中に受けることができます(年間最大150万円、最長2年間)。
以下に該当する場合、入校料及び授業料が減額又は免除される場合がありますので御相談ください。
(1)子供3人以上の世帯の学生
(2)平成23年東北地方太平洋沖地震及び津波、令和元年度台風により甚大な被害を受けたと認められた方
(3)大学等における修学支援に関する法律による認定(授業料等減免対象者の認定)の申請をした方
Q.学生寮について教えてください。
A.本校の寮は希望入寮制です。令和7年度より新しい寮(全110室(男子寮3棟、女子寮2棟))に移行し、エアコン付きの1人部屋のほか、共同の浴室、トイレ、洗面室、キッチン、談話室を備えています。学生自治組織「学生寮自治会」が主体となり運営しています。
Q.食事について教えてください。
A.令和7年度は食堂が改修中のため使用できませんが、令和8年度より再開予定です。
食堂は朝、昼、夕の指定時刻に利用することができます。ただし、土日祝日、学校指定休日のほか、週明け最初の朝食と週末の夕食の提供はありませんので、各自で用意する必要があります。
Q.自家用車の持込はできますか?
A.寮生・通学生ともに持ち込むことができます。ただし、持ち込みに際しては学校の許可が必要です。
Q.インターネットは使用できますか?
A.学生寮・学生ホールに学生用Wi-fiを整備しており、無料で利用できます。
Q.海外農業研修について教えてください。
A.海外農業研修については、選択制で実施しています。令和6年度はタイまたはニュージーランドで実施しました。海外農業研修を選択した場合は、行き先にもよりますが約35~50万円ほど必要です。
Q.在学中に取得できる免許・資格について教えてください。
A.在学中に取得可能な資格は次のとおりです。
大型特殊免許(農耕車に限る)、けん引免許(農耕車に限る)、家畜人工授精師(畜産学科のみ)、日商簿記、毒物劇物取扱者、アーク溶接作業者、刈払機、土壌医
Q.卒業後の進路について教えてください。
A.自家就農のほか、農業法人・農業協同組合・農業関連企業など農業にかかわる進路が大半を占めています。令和6年度の卒業生で見ると、卒業生の約55%が就農しており、農業協同組合が約2%、農業団体及び農業関連産業が約21%、他産業が約11%となっています。過去の卒業生の進路につきましては、こちらのページをご覧ください。
Q.卒業後に得られる資格について教えてください。
A.平成20年4月1日の専修学校化により、卒業生には「専門士(農業専門課程)」の称号が付与されます。これは一定の要件を満たす専修学校の専門課程修了者に付与される称号です。また、卒業生が国家公務員または福島県職員に採用された場合、人事院規則および福島県人事委員会規則により、短期大学卒業と同等の資格があると認められます。
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