動物工学科
印刷用ページを表示する 掲載日:2023年5月31日更新
研究内容ゲノム情報を活用した牛の改良技術の研究及び、胚移植技術を利用した高能力肉用牛の効率的生産技術(現在休止中)の研究をしています。 1 DNA情報を利用した和牛の改良和牛の改良は、一般的に遺伝的能力を統計学的手法で算出した「推定育種価」が利用されてます。 しかし、推定育種価の計算には、後代検定が使われており、後代検定には多数の産子の枝肉成績が必要です。牛の場合、交配から産子の成績が判明するまで長い期間を要するため、より効率的に牛の産肉能力を評価するための手法が求められています。 当所では他の研究機関と共同で、県内で飼育されている和牛のDNA情報からSnp解析※することにより、Snp情報により枝肉成績を推定するゲノミック評価の手法について研究を行っています。 この手法により、県内で肥育された肥育牛のDNA情報と枝肉成績を組み合わせることにより、牛のDNA情報から産肉能力を推定できるようになりました。 併せて、本所では、Snp解析用の機器を導入し、県独自のSnp解析体制を整えることにより、県内繁殖雌牛のゲノミック評価を行っています。 ※Snp解析(スニップかいせき)とは、遺伝情報を持つDNAの塩基配列の1個の違いが、牛の産肉能力にどのような影響を持つかを検証する研究 |