ふくしまの農育推進事業について
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ふくしまの農村学びの場事業(現場見学会)
令和6年度
参加者:福島県立ふたば未来学園高等学校 総合学科 2年生14名
令和6年10月3日に相双地域の農業用水に関係する用排水施設(坂下ダム、苅宿頭首工、福浦南部排水機場)と、ほ場整備工事を実施中の2地区(加倉地区、飯崎地区) の見学会を開催しました。
施設管理者や農家の方々から、実体験を交えた貴重なお話を聞くことができました。参加した生徒たちからは各見学先でさまざまな質問があり、農業や農村について楽しみながら学んでいただけたようでした。
坂下ダム(農業用ダム):監査廊内 | 福浦南部排水機場:操作室 | 加倉地区(ほ場整備地区) | 飯崎地区(ほ場整備地区) |
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参加者(生徒)の感想
・色々な所で仕事してくれている人がいるおかげで、農業が盛んにできているんだなと思いました。
・ダムの中に初めて入って見学できてとても面白かったです。ダムや農業について興味を持つことができました。
・坂下ダム、ほ場、排水機場の点と線と面でつながっている所を見学しました。農業や発電で必要なものなど、今まで知らなかったことを知ることができました。
・ほ場整備で畑をきれいにしたり、使いやすくしたり、スマート農業で作業を効率化したり、いろいろ工夫をしていてすごいなと思いました。
生きもの調査事業
令和6年度
参加者:南相馬市立石神第二小学校 5年生58名
令和6年6月18日に生きもの調査の活動を行いました。5年生児童と一緒に用水路に生息する生きものを調査する計画でしたが、あいにくの雨により、屋内での活動に変更することとなりました。
アクアマリンふくしまの講師から、水田の近くに生息する生きものや、農村地域の生態系の移り変わりについて説明を受け、講師が事前に学校周辺等で採取した地域の生きものを観察しました。
生きものと農村環境の関わりについて楽しく学び、児童たちは生きものに興味津々の様子でした。
参加者(児童)の感想
・身の回りにいろいろな種類の生きものが暮らしていることを知ることができました。
・普段見られないたくさんの生きものを見ることができてよかったです。
・初めて見る生きものがたくさんいておもしろかったです。
・実際に生きもの採集をしてみたいです。
「畑の学校」実践モデル事業 活動実績
令和6年度
石神第二小学校の6年生47名と一緒に全4回の活動を行いました!
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第1回活動(令和6年4月15日)開校式、ブロッコリーの定植作業
畑の学校長を務めていただく地元農家の渡部 定幸さんに畑の準備をしていただき、野菜・ お米農家の「武田ファーム」(南相馬市鹿島区)武田 幸彦さんにブロッコリー苗をご提供いただきました。
当日は渡部 定幸さん、武田 幸彦さんを講師として迎え、ブロッコリーの苗の定植方法や栽培方法について学びました。
苗同士の間隔を測りながらみんなで丁寧に苗を植え、協力して水やりを行いました。
2畝ずつ、「農薬なし・防虫ネットなし」、「農薬あり・防虫ネットなし」、「農薬あり・防虫ネットあり」の3条件で育て、生育の様子を比較していきます。
参加者(児童)の感想
・ブロッコリーが苗からどんな変化が起きるか楽しみにして、大切に育てます。
・ブロッコリーは、どのように大きくなって、どんな育て方をしているのか、よくわかりました。
・畑の学校で、改めて食べ物の大切さを学びました。
・ブロッコリーを植えた時に大変だったことは、土を掘ってかぶせるときに石が多かったことです。大変だったけど楽しかったので次も楽しみです。
第2回活動(令和6年6月6日)ブロッコリーについての講義、収穫作業
当所農業振興普及部より「ブロッコリーってどんな野菜?」の講義を行いました。2026年から農林水産省が定める「指定野菜」に追加されるブロッコリーについて、意外な仲間や最新技術を用いた栽培の様子を学びました。
講義の後は、渡部 定幸さん、武田 幸彦さんに教わりながらブロッコリーの収穫作業を行いました。
葉の虫食い具合や大きさに差は出ましたが、農薬・防虫ネットの有無にかかわらずどのブロッコリーも立派に育ちました。
児童たちは思い思いにお気に入りのブロッコリーを選び、収穫しました。天ぷらやサラダなど、それぞれのおうちで美味しく食べることができたようです。
参加者(児童)の感想
・自分の手の大きさくらいのブロッコリーを収穫できてうれしかったです。畑を管理していただいた方にも感謝して食べたいです。
・ブロッコリーが万能な野菜であることを学びました。家に持ち帰り、醤油などを付けて食べましたが、とてもおいしかったです。
・初めてブロッコリーの収穫体験をしました。包丁で一つずつ切るのはなかなか大変でしたがとても楽しかったです。収穫したブロッコリーはとても甘く、おいしかったです。
・お店で売っているブロッコリーよりも甘く感じました。また、いつも食べているものよりも、シャキシャキと食感がよいと感じました。とてもおいしかったです。
第3回活動(令和6年10月16日)大規模なブロッコリーほ場・集出荷施設の見学
南相馬市小高区で大規模にブロッコリーを栽培している「(有)I Loveファームおだか」を訪れ、テーマパーク2個分もある大きなブロッコリー畑を見学しました。
畑のブロッコリーは収穫期を迎えており、従業員の皆さんは収穫作業の真っ最中でした。
ブロッコリーの種から苗を作る工程や、収穫後のブロッコリーの選果作業、出荷に向けた氷詰め、たくさんのブロッコリーを保管する大きな冷蔵庫を見学しました。
代表の吉田 一貴さんに案内していただき、貴重なお話をたくさん聞くことができました。
参加者(児童)の感想
・ブロッコリーの育ち方だけでなく、豆知識も教えていただいて、とても勉強になりました。
・ブロッコリーがお店に送られるまでの過程を見て、教えていただいて、とても手間がかかることがわかりました。
・畑の広さがディズニーランドと同じくらいであることや収穫してから3日で出荷されることに驚きました。
・収穫の大変さを学んだので、これからは感謝して食べたいと思いました。
第4回活動(令和6年12月19日、20日)ブロッコリーのチーズ焼きづくり(調理実習)、閉校式
第3回活動で見学した「(有)I Loveファームおだか」のブロッコリーを使い、調理実習を行いました。みんなで選んだレシピを参考に、茎まで余すことなく美味しく食べることができました。
閉校式では年間の活動の振り返りを行いました。年間を通して農業に親しみを持ち、食べることの大事さを学んでくれたようでした。
参加者(児童)の感想
・ブロッコリーの育て方、収穫の仕方を学び、農家さんの苦労が分かりました。これからはこれまで以上に感謝して食べたいと思います。
・ブロッコリー以外の野菜も自分で育ててみたいです。
・畑の仕事の大変さが分かりました。これからはご飯を残さずに食べたいと思います。
・ブロッコリーをお店で買うまでに沢山の人が関わっていて、手がかかっていることが分かりました。