令和3年度会津地方人工授精技術向上研修会が開催されました!
11月18日、喜多方市熊倉町にある株式会社五十嵐ファームにおいて会津地方人工授精技術向上研修会が開催され、会津地方の酪農家や肉用牛繁殖農家13名出席しました。研修会は、NOSAI福島会津家畜診療センターや喜多方市で開業している獣医師等を講師に迎え、講演が行われました。
始めに「ウシ卵巣モデルを活用した触診技術の向上」と題して、NOSAI福島会津家畜診療センターの和田理恵獣医師からウシの発情周期や卵胞波の状態、卵胞嚢腫、さらには精液販売メーカーごとの正しい精液融解温度について説明がなされました。また、北里大学発ベンチャー企業のライブストックジャパン合同株式会社で開発されたウシ卵巣モデルを活用し、周期ごとの卵巣について触診する実習が行われました。
次に、畜産研究所から県種雄牛の紹介、会津家畜保健衛生所から会津管内の家畜人工授精師と家畜人工授精所の開設状況、喜多方市から令和3年度の支援事業について説明がなされました。
最後に、(株)五十嵐ファームで飼養している3頭を用いて、直腸検査の実践が行われました。和田獣医師が超音波機器を用いて卵巣の状態を確認し、その後実際に生産者が直腸検査による卵巣の触診を行いました。研修会に参加した畜産農家からは、発情兆候が見られた場合、すぐに人工授精をしてしまう場合が多く、改めて勉強になったという声が多く挙げられました。
今後も、人工授精技術及び受胎率向上に向けて支援してまいります。
和田理恵獣医師 参加者 ウシ卵巣モデルの触診
和田獣医師による卵巣状態の確認 生産者による卵巣状態の確認 直腸検査