放牧酪農シンポジウムに参加しました!
2月17日(月)東京都文京区全国家電会館において放牧酪農シンポジウムが開催され、酪農家や各関係者が約150名以上出席しました。シンポジウムは、北海道や首都圏近郊の酪農家、大学教授を講師に、4題の講演が行われました。
最初に「放牧は酪農を救う」と題して、酪農学園大学 荒木和秋名誉教授が北海道とニュージーランドの放牧について講演をされました。今後、畜産経営を維持するためには、公共牧場やコントラクター、就農者研修牧場等の地域的な取組が必要であるほか、新規参入者の支援も必要であると提言されました。
次に放牧酪農家3名が、「放牧酪農の魅力」、「放牧は地球を救う」、「首都圏近郊の放牧酪農」と題してそれぞれ講演が行われました。
放牧は、牛にとって蹄が整えられ、足腰も強くなることや分娩がスムーズになる等のメリットもあり、また飼養者にも給餌や糞出し等の管理の省力化ができ、負担軽減できる等の説明がなされました。
最後に、Japan Cheese Awards 2016、2018で入賞したチーズを含む5つの国内産チーズの試食会が行われました。風味や食感にこだわったチーズでしたが、今後は海外産や国内大手メーカーと差別化を図ることが課題のようで、チーズ工房の個性を打ち出せるよう、原料乳の種類や質にこだわり、地元と連携した取組がカギとなると御提言いただきました。
今回学んだ「放牧の魅力」を、管内の酪農家や繁殖農家へ発信していきたいと思います。